21世紀 地政学入門 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2016年2月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784166610648

作品紹介・あらすじ

地理と地図――「地政学」が世界を再び支配する!

中国の海洋進出、米国の弱体化、北朝鮮崩壊の危機、そして縮小してゆく日本。内憂外患の時代を「地政学的直観力」でサバイバルするための、51のヒント。





地理、歴史、民族、宗教、資源、人口のような変えにくい要素が、国の戦略や外交に影響を及ぼし、国家間の摩擦をもたらすようになった。

日本は戦後長い間、朝鮮戦争のような例外を除き、地政学的リスクには悩まされずに済んできた。米国は圧倒的な理念とパワーをもって地政学を「超越」できると信じ、冷戦後フランシス・フクヤマは「歴史の終焉」を唱えた。それは国々の業ともいうべき地政学の終焉宣言でもあった。しかし、再び日本に危機が迫っている。



●中国が経済・軍事ともに膨張の兆しを見せている。南シナ海と東シナ海を中国の「核心的利益」ととらえ、「海への戦略的意思」を明確にしている。AIIBという地域を冠にした経済覇権構想もスタートした。

●米国のプレゼンスが下がっている。特に中東外交での優柔不断ぶりは、「世界のリーダー」への不信感を生んでいる。

●北朝鮮が崩壊する可能性が強まっている。そうなった場合、朝鮮半島の行方が日本の安全保障にとって再び、死活的な意味を持ち始めた。

●一方、日本は急激な人口減少社会に突入した。アジアにおけるパワーバランスは今後急激に変わるだろう。



元朝日新聞主筆で、原発事故の独自調査を行ったシンクタンクで理事長を務める著者が、5年にわたり精緻な取材力で世界を分析。

明日の日本を占う示唆に富む一冊。

みんなの感想まとめ

地政学の視点から、現代の国際情勢を理解する手助けとなる一冊。著者は、地理や歴史、民族、資源などの要素が国の戦略や外交にどのように影響を与えるかを探求し、特に日本が直面する地政学的リスクを浮き彫りにして...

感想・レビュー・書評

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  • 過去の文藝春秋に掲載された「新世界地政学」の連載2011年〜2016年の記事をまとめなおしたもの(タイトルはかなり意図的に誤解を招く形でつけられていると言わざるを得ません)。そのため特定のテーマについて深掘りするような形にはなっておらず、あくまでクロニクル的に過去の地政学的ニュースを追想する内容に近い。

  • 連載の寄せ集めだから若干ばらつきあり。それと、入門をうたう割にはとっつきにくい。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685529

  • 地政学というよりただの世界情勢を述べた本。
    教養にはいいと思うが地政学の理論を学ぼうと思って読んだため△

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 地政学をベースとした世界地理の話。

    週刊誌に寄稿したものの寄せ集めなので、まとまりがなく。

  • 2016

  • 朝日新聞の主筆としてより、朝日ジャーナルの編集長として覚えている船橋洋一さんの本ですが、文春から発行されたものだけに、煮え切らなさが目につく内容でした。
    地政学としての観点より、なぜ人は変節していくのかが気になります。

  • 月刊「文藝春秋」に連載された「新世界地政学」をまとめたもの。現在の国際情勢が雑多に紹介されている。広く浅く、という感じの本。

  • 2017/02/10:読了
     アメリカの代理人という印象だったけど、普通の人かなと思った。

  • 文藝春秋日本銀行掲載されているコラムのまとめ。
    読みにくさはそれゆえか。

    しかし、「よほど確固とした戦略と思慮深い外交を持たない限り、日本は戦略的な駒として利用されることになりかねない(p8)」という指摘は、その通りだと感じる。

  • 年が改まりまして2017年となりましたが、昨年は私にとって「地政学」という分野に目覚めた記念すべき年となりました。興味を持ち始めると、書店を歩いていても、それに関する本が目に付くようになりました。

    この本はその中で目に付いた本のうちの一冊です。読み終えたのは昨年6月頃の様ですが、レビューを書くのを忘れていて、年末の大掃除で本棚に埋もれているのを見つけました。内容については、レビューを書きながら復習したいと思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・地政学的リスクとは、地理と歴史のような変えようのない要素、さらには民族と宗教のような変えにくい要素が、国の戦略や外交に大きな影響を及ぼし、それが国家間の摩擦をもたらすようなリスクのこと(p4)

    ・冷戦後20年経過して、中国は勝ち組、ロシアは負け組となった。領土はソ連時代に比べて激減した、ウクライナを失ったのが致命傷。人口は1.4億人でバングラディシュよりも少ない、2050年には1.1億人まで減少する、しかし過小評価してはならない(p37)

    ・アラビア半島の付け根は、現在はサウジアラビアとエジプトが抑えているが、イラクのように液状化して権力の真空が生じたら、イランと共にトルコが埋めるかもしれない、トルコの強みは、中東の戦略的要地であるアナトリア陸橋を1国で抑えていること(p50)

    ・第一次世界大戦中の1916年、オスマン帝国の崩壊を前に、英仏ロは、サイクスピコ協定を結び国境線を引いた、そして、シリア・レバノン・ヨルダン・イラク・サウジアラビア・クウェートが生まれた。2014年、ISは、サイクスピコ協定を打ち破ったと宣言した(p52)

    ・大英帝国は、1870年には経済のピークに達し、その後衰退したが、英ポンドが米ドルに基軸通貨の座を譲り渡したのは、90年後であった。21世紀、米国の後には、当分の間、米国しかいない(p77)

    ・ユーロ危機の当面の解決策は、ECBの増資、公的資金の導入、欧州共同債の発行であろう、究極の解決策は、財政統合であろう(p85)

    ・トヨタの各国別シェアは、米国、日本、中国、インドネシアの順である、インドネシアの伸びが大きい。インドネシアは今後40年間は人口ボーナス期、中産階級大国へジャンプし始めた(p87、90)

    ・ゴールドマンサックスの予測による、2050年のG7は、中国、米国、インド、ブラジル、メキシコ、ロシア、インドネシアである(p91)

    ・日本の若者は、歴史・財政・人口・英語・放射能、の五重苦に苦しめられるころになるだろう(p195)

    2017年1月2日作成

  • 正直期待外れだった。同盟に関して素晴らしい本を書かれていた著者だけに期待をしていたのだけど、内容はコラムをまとめたような感じ。

    地政学というくくりだけれど、あまり理論的な統一性は感じなかった。日中関係に関するコラム集と名付ければよかったのに…

    とは言ってもシーパワーに関する中国のこだわりはわかりやすく説明されていた。国際政治を学んでないビジネスマンにとって、なぜ中国が日本を目の敵にするのか、そういった点がわかりやすく説明されているのはいいんじゃないかな?

    そういった意味でも地政学のタイトルは荷が重い。もっと軽いタイトルにすればよかったのにな〜

  • 世界の外交の流れを読み解くといった流れ。地政学ってこういうものなのかな。日本の置かれている立場はかなり厳しいということは分かった。

  • 雑誌に寄稿した連載のまとめ本ってまとまりがなくなりますよね。

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著者プロフィール

一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長。1944年北京生まれ。法学博士。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。同社北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長等を経て、2007年から2010年12月まで朝日新聞社主筆。2011年9月に独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」(RJIF)設立。福島第一原発事故を独自に検証する「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」を設立。『カウントダウン・メルトダウン』(文藝春秋)では大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

「2021年 『こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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