21世紀 地政学入門 (文春新書 1064)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 184
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166610648

作品紹介・あらすじ

地理と地図――「地政学」が世界を再び支配する!中国の海洋進出、米国の弱体化、北朝鮮崩壊の危機、そして縮小してゆく日本。内憂外患の時代を「地政学的直観力」でサバイバルするための、51のヒント。地理、歴史、民族、宗教、資源、人口のような変えにくい要素が、国の戦略や外交に影響を及ぼし、国家間の摩擦をもたらすようになった。日本は戦後長い間、朝鮮戦争のような例外を除き、地政学的リスクには悩まされずに済んできた。米国は圧倒的な理念とパワーをもって地政学を「超越」できると信じ、冷戦後フランシス・フクヤマは「歴史の終焉」を唱えた。それは国々の業ともいうべき地政学の終焉宣言でもあった。しかし、再び日本に危機が迫っている。●中国が経済・軍事ともに膨張の兆しを見せている。南シナ海と東シナ海を中国の「核心的利益」ととらえ、「海への戦略的意思」を明確にしている。AIIBという地域を冠にした経済覇権構想もスタートした。●米国のプレゼンスが下がっている。特に中東外交での優柔不断ぶりは、「世界のリーダー」への不信感を生んでいる。●北朝鮮が崩壊する可能性が強まっている。そうなった場合、朝鮮半島の行方が日本の安全保障にとって再び、死活的な意味を持ち始めた。●一方、日本は急激な人口減少社会に突入した。アジアにおけるパワーバランスは今後急激に変わるだろう。元朝日新聞主筆で、原発事故の独自調査を行ったシンクタンクで理事長を務める著者が、5年にわたり精緻な取材力で世界を分析。明日の日本を占う示唆に富む一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 連載の寄せ集めだから若干ばらつきあり。それと、入門をうたう割にはとっつきにくい。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685529

  • 地政学というよりただの世界情勢を述べた本。
    教養にはいいと思うが地政学の理論を学ぼうと思って読んだため△

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 地政学をベースとした世界地理の話。

    週刊誌に寄稿したものの寄せ集めなので、まとまりがなく。

  • 2016

  • 朝日新聞の主筆としてより、朝日ジャーナルの編集長として覚えている船橋洋一さんの本ですが、文春から発行されたものだけに、煮え切らなさが目につく内容でした。
    地政学としての観点より、なぜ人は変節していくのかが気になります。

  • 月刊「文藝春秋」に連載された「新世界地政学」をまとめたもの。現在の国際情勢が雑多に紹介されている。広く浅く、という感じの本。

  • 2017/02/10:読了
     アメリカの代理人という印象だったけど、普通の人かなと思った。

  • 文藝春秋日本銀行掲載されているコラムのまとめ。
    読みにくさはそれゆえか。

    しかし、「よほど確固とした戦略と思慮深い外交を持たない限り、日本は戦略的な駒として利用されることになりかねない(p8)」という指摘は、その通りだと感じる。

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著者プロフィール

一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長。1944年北京生まれ。法学博士。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。同社北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長等を経て、2007年から2010年12月まで朝日新聞社主筆。2011年9月に独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」(RJIF)設立。福島第一原発事故を独自に検証する「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」を設立。『カウントダウン・メルトダウン』(文藝春秋)では大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

「2021年 『こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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