世界最強の女帝 メルケルの謎 (文春新書)

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  • 文藝春秋 (2016年2月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784166610679

作品紹介・あらすじ

東独育ちの「EU大統領」は何を企んでいるのか?



一見冴えない理系女子が独首相となり、ヨーロッパを牛耳るに至ったのはなぜか? 東独仕込みの驚異の政治力の源泉に迫る。

みんなの感想まとめ

一見冴えない理系女子がドイツの首相にまで上り詰めた背景には、驚異的な政治力と柔軟性が隠されています。東ドイツ出身の元物理学者である彼女は、語学力や科学的アプローチを駆使しながら、時には冷酷な権力者とし...

感想・レビュー・書評

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  • 世界最強の女帝 メルケルの謎
    著:佐藤 伸行
    文春新書 1067

    ビスマルク、そして、メルケル、その時々の危機によくもわるくも、ドイツは、ヨーロッパの盟主を世に送っている

    本書は、メルケルとはどういう政治家であるかを語ってくれる

    ■アンゲラ・メルケル(1954.07.17~)とは

    ・メルケルは演説がうまいわけでもなく、聴衆に情熱的に訴えかけるタイプではない
    ・メルケルは、カリスマ性とは無縁であり、ドイツの大宰相でありながら、派手なところはなく地味な印象を与える女性である
    ・ムーティー(お母ちゃん)というニックネームをもっている。メルケルに子供はいないが、ドイツの国母と言う意味に転化されている
    ・欧州で一番危険な指導者で、その危険度は、ヒットラー以来である
    ・ドイツ初の女性宰相である。
    ・ハンブルク生まれであるが、生後まもなく東ドイツに移住する
    ・離婚歴があり、メルケルとは、前の夫のファミリーネームである
    ・メルケルには、1/4 ポーランドの血がながれているが、ポーランドにそのことで大きな反響があった
     ポーランドも、メルケルに強いドイツを夢見ているのだ
    ・メルケルは、物理学者であるが、ベルリンの壁崩壊後に政治家に転職した
    ・メルケルは、ロシア語達人であり、英語も堪能である

    ■政治家をめざすメルケル

    ・1989 ベルリンの壁崩壊後 DA(民主的出発)のメンバーに
      DAの事務所で広報の仕事を始めた
    ・1990 東ドイツ・キリスト教民主同盟(CDU)が、DAを吸収、東ドイツ最後のデメジエール内閣
      副報道官に就任 卓抜したロシア語で、重宝される
    ・1990.10.03 ドイツ統一 東ドイツ消滅
      ドイツ連邦新聞情報庁に就職
    ・1990.12 総選挙で初当選 第4次コール政権で女性・青少年問題相に抜擢
    ・1991.12 CDU党大会で、副党首に就任
    <1991.12 マーストリヒト条約合意、EC設立、通貨統合、政治統合>
    ・1998.11 CDU党大会で、党幹事長に就任
    ・1999.11 コールの不正献金スキャンダル発覚、愛娘とおもわれたメルケルが、内部告発し、コール政権崩壊
    ・2000.04 CDU党大会で、党首に
    ・2002 総選挙は、メルケルは出馬見送り

    ■メルケル政権

    第1次 2005年11月22日から2009年10月27日
    第2次 2009年10月28日から2013年12月17日
    第3次 2005年11月22日から2018年03月14日
    第4次 2018年03月14日から2021年12月08日

    ■メルケル外交

    対中 中国とは良好、中国に独産業が進出、VWの中国進出
    対日 第1次世界大戦以来、日本には距離をおく、第2次世界大戦の枢軸はむしろ例外
    対米 メルケル携帯盗聴事件、ナチスの過去ゆえに、人権問題に敏感な独国民は、イラク戦争で、米への親和感は揺らいだ
    対仏 EUの超大国、第1次世界大戦後にハイパーインフレを経験している独は、経済対策のリスクには極めて慎重
    対露 プーチンはドイツ語、ロシア語ともに、通訳なしで話をすることができる
       リベラルのメルケルは、KGBのプーチンとはうまがあわない
       経済政策は、天然ガスのパイプライン同盟、どこをパイプラインを通すか
       レーベンスラウム、ウクライナはソ連だけでなく、ナチスドイツでも、生存圏

    ■ドイツの欧州における位置

    ・欧州統一と、ドイツ統一は、コインの裏と表
    ・中央銀行は、通貨の番人
    ・半覇権国家 ドイツは、欧州で覇権を握るには小さすぎ、バランスをとるための重石に使うには重すぎる
     半覇権のバランスをとってきたビスマルクの去った欧州はドイツの強さゆえに、大きな大戦が幾度も起きている
    ・ナチスドイツの責任、メルケルは、強い指導力で、難民をドイツに受け入れた

    ■長考の政治家メルケル

    ・政治的決断を下すためには、情報収集を徹底的に行う
    ・メルケルの理解力は群を抜いている。その上に綿密な準備を行うので、国際会議では最後の一線がどこなのか
     を知り抜いた上で、メルケルは会議に出席している
    ・象のような巨大な記憶力
    ・厳しい決断には、必ず、タイミングがある、遅すぎても、早過ぎてもいけない
    ・機が熟すまさにその時に、メルケルは、政治的判断をくだす それを「時と恵のしたたり」という
    ・問題解決には、問題を分割せよ、下部問題群に再構築し、個別に解いていく

    目次
    はじめに―「危険な女帝」か「聖女」か
    1 培養基の東ドイツ
    2 メルケル立つ
    3 統一宰相の「お嬢ちゃん」
    4 魔女メルケルの「父親殺し」
    5 独中ユーラシア提携の衝撃
    6 メルケルを盗聴するアメリカ
    7 ロシア愛憎
    8 メルケル化した欧州
    9 リケジョのマキャベリスト
    あとがきに代えて―中韓の術中に嵌まるなかれ

    ISBN:9784166610679
    出版社:文藝春秋
    判型:新書
    ページ数:256ページ
    定価:780円(本体)
    2016年02月20日第1刷発行

  • ドイツの首相メルケル。

    メルケルのことをほとんど知らなかったので、新書で簡潔に色々知ることができて、全編興味深く読めた。

    東ドイツ出身でロシア語に堪能。
    もともとは学者なのにある時期から政治に興味を抱き、政界に。

    メルケルを支援した政治家たちは失脚していくが、それに康応するようにメルケルは力をどんどんつけ、ヨーロッパを代表する、唯一無二の存在になっていく。

    流石に色々多様な側面を持ち、一筋縄ではいかない柔軟さ、タフさが垣間見える。

    メルケルは最初の夫の名字というのも知らなかった。

  • 本書は、ドイツメルケル首相の知られざる実像を描いた書。今から3年前、2016年1月執筆。

    本書によれば、メルケル首相のイメージは、東ドイツ出身の元物理学者、運動神経ゼロのリケジョのマキャベリスト、語学力抜群で特にロシア語は絶賛されるほど、長期的ビジョン(政治信念)はなく目の前の問題に科学的アプローチで答えを出す、勉強熱心で驚異的な記憶力を持つ、長考しなかなか決断しない、ひたすら待つことができる、権力志向、危機を迎える度に力をつける、メルケルと関わった(メルケルをサポートした)大物男性政治家をことごとく失脚させている、政治家になるまでの生い立ちや人となりはベールに包まれている、となる。

    米ロ大国に果敢にもの申す、気骨・良識ある政治家、と勝手にイメージしていたが、どうも大分違うらしい。恩人もバッサリと切り捨てる冷酷な権力者、彗星のごとく現れて一気にトップに登り詰めた幸運の持ち主、政治理念より経済優先の現実主義者(特に中国には弱腰)、という事がよくわかった。

    また、日本とドイツの関係についても、第二次大戦時の同盟関係がむしろ例外で、それ以外の時期は対立していた、ということも改めて理解できた。

    現代ドイツ政治事情が分かる良書と思う。

  • 2016年に出版されたもので、メルケルの自伝や回顧録が発表される前だ。当時はメルケルを知る手がかりとなったのでしょうね。
    現在とはだいぶ趣の異なる評価になってるのが面白い。
    それにしても陰謀論的な記述が気になる。これがジャーナリストの筆致なのかな。いやらしい文章だ。

  • メルケル自体がニュースで見る程度の印象や知識しかなく、彼女の政治人生がこれ程異質な物だとは知らなかった。
    移民政策や原発廃止といったメルケル政権での政策が現ドイツでは負の側面として目立っているが、民衆の民意を汲み取る能力があり、語学にも長け、勉強熱心で合理的な彼女に興味が湧いた。
    自分自身も枢軸国としてドイツに対して好意的な感情を抱いていたため、ドイツの日本を無視した外交や親中的なアプローチに驚きを感じた。

  • 「世界最強の女帝メルケルの謎」佐藤伸行著、文春新書、2016.02.20
    253p ¥842 C0295 (2021.12.14読了)(2019.07.15購入)
    メルケル首相は、2021年12月8日に退任した。16年間首相を務めたという。
    首相現役のうちに読めるとよかったけど、退任を機会に読むことになってしまった。
    とにかくすごい人だったんだね。
    男性政治家たちにずいぶん意地悪をされてますね。特にロシアのプーチンさんはすごいね。

    【目次】
    はじめに―「危険な女帝」か「聖女」か
    1 培養基の東ドイツ
    2 メルケル立つ
    3 統一宰相の「お嬢ちゃん」
    4 魔女メルケルの「父親殺し」
    5 独中ユーラシア提携の衝撃
    6 メルケルを盗聴するアメリカ
    7 ロシア愛憎
    8 メルケル化した欧州
    9 リケジョのマキャベリスト
    あとがきに代えて―中韓の術中に嵌まるなかれ

    ☆関連図書(既読)
    「物語 ドイツの歴史」阿部謹也著、中公新書、1998.05.25
    「ドイツ史10講」坂井榮八郎著、岩波新書、2003.02.20
    「ヒトラーの抬頭」山口定著、朝日文庫、1991.07.01☆関連図書(既読)
    「わが闘争(上)」ヒトラー著・平野一郎訳、角川文庫、1973.10.20
    「わが闘争(下)」ヒトラー著・平野一郎訳、角川文庫、1973.10.20
    「白バラは散らず」インゲ・ショル著・内垣啓一訳、未来社、1964.10.30
    「荒れ野の40年」ヴァイツゼッカー著・永井清彦訳、岩波ブックレット、1986.02.20
    「ナチス裁判」野村二郎著、講談社現代新書、1993.01.20
    「ドイツ人のこころ」高橋義人著、岩波新書、1993.01.20
    「脱原発を決めたドイツの挑戦」熊谷徹著、角川SSC新書、2012.07.25
    「ぼくのドイツ文学講義」池内紀著、岩波新書、1996.01.22
    (「BOOK」データベースより)amazon
    独首相メルケルは一見冴えない理系女子。ところが、いまや「EU大統領」のような存在に。東独出身の野暮ったい物理学者はいかにして権力を手にしたのか?そしてメルケル率いるドイツはどこに向かうのか?今日の世界を揺るがす「ドイツ問題」の核心に迫る。

  • ドイツで長いこと首相を務めるメルケルについて書いた本。
    2016年出版。

    東ドイツ出身でリケジョという異色の肩書きながら、今やEUの大統領みたいな位置づけの彼女について知ることができた。

  • そんなにおもしろーい!てほどでもなかったけど、メルケルさんというか、ドイツ統一後のドイツの政治状況が概観できて良かった。
    しかしプーチン大統領はえげつないなあ…

  • ノンフィクション
    政治

  • メルケルという人物をもっと知りたくて手にしたが、やはり「良くわからない」。,謎の東ドイツ時代・物理学者から突然政治への鞍替え・中国との蜜月関係など、メルケルへの興味が、読書をする前よりも読書後の方が持つことができた。

  • 西独生まれの東独育ち。科学者。彼女の政治姿勢がどこから来ているのか興味は尽きない。

  • 2016年刊。
    著者は追手門学院大学経済学部教授(元時事通信社ハンブルグ・ベルリン・ウィーン支局勤務記者)。

     ドイツ第三帝国のヒトラーの次、第四帝国とも目される現代のドイツ宰相メルケル評伝に、というのは半分嘘だが、多くないドイツ関連情報の補完ということで読破。

     本書の特徴は、メルケルの単なる来歴だけでなく、10年代の米独、中独、独ロ、EU内での独の立脚点(英独、仏独)を簡潔にではあるが叙述する点。
     その中で人間的に嫌いでも手を結ぶ外交の様、即ち、ニコニコしながら握手することに何の意味もない実情が印象的だ。

     挿話としては面白いのは(しかし全く笑えない)、犬嫌いのメルケルとの交渉に際して、犬を連れてきた露プーチンの底意地悪さ。
     KGB出身でメルケルが若年期を過ごした東独に赴任していたプーチンを信用できない存在と喝破したメルケルの心理的弱点を突く様。そしてKGB保有情報の中から、メルケルのヌード(北欧の夏季トップレスバカンスはさほど特異でも異様でもない)を公開した点である。

     もう一つは、様々な意味で女性としてのガラスの天井を打ち破ってきた様の一方、メルケルのおやじキラー振りにしてやられたコールら独政治家の哀れさ。所々で効果を発揮する、特にフェミニズムに彩られる米国大統領に効果を発揮したリケジョの涙の意味である。

     最後に、中国の「一帯一路」との関係で、ビジネスライクという観点で蜜月時代(というより大口取引先にひざまずくとも)にある中独関係。

     こういう現実を見せられると、正直に言えば、バブル期、日本に未だ余裕があった時(当然更なる増税が考慮されても良かった)、戦略的に東西統一で経済的に苦境に瀕していたドイツを援助していたら、というイフをどうにも想起してしまう。

  • メルケルの凄さがわかる一冊。ドイツの中国寄りの姿勢は中々衝撃だった。

  • 女性グローバルリーダーのトップに君臨するメルケルさんですが、詳細全く知らなかったので読んで見たら逆に謎が深まってしまった。。。
    シュタージによる徹底監視の東ドイツで育ったことで、安易に人を信じず人を見る力を養い、自分のことも謎に包む姿勢は性格と環境がいかに大きいものかと知った。ドイツでは珍しくないというが別れた夫の姓をここまで世界中に示すのも現在の夫とのプライベートを隠すためなのだろうか。

    語学や記憶力、探究心が高いだけでなく、タイミングを待ち、ドイツ国民のためにブレない姿勢がたくましいので、やはりリーダーとしてはついていきたくなる人なのだろう。歴史的な罪の意識を抱えつつ、折れない所を見極める力は、すごい。幼少期のプール飛び込みを考え抜いて、最終的に飛び込むエピソードは分かりやすかった。

    ドイツ国民がメルケルのことをどう見てるのかが気になった。

    ドイツと中国、ロシアとの親和性は、ますます日本を疎遠にさせるものだと感じた。フランスがドイツを経済的に追い込むためにユーロ圏を作ったにも関わらずその中で独り勝ちしたドイツ。倹約家がなせたものだったのだろうか。物理学者出身として、長期ビジョンよりも処方箋を好むとあったが、本当に長期ビジョンはないのたろうか。内に秘めてるものがありそうな気がする。

    またプーチン、サルコジ、ベルルスコーニなど各代表と馬が合わなかったようだが、ビジネスライクなのか演じているかも不思議だった。

  • 「メルケルさんと一緒にどこかお店に行って、もっと気の利いた洋服を
    買って着せなさい」

    東ドイツの副報道官に就任した時、東ドイツ最後の首相デメジエール
    にこんな言葉を言わせた女性が、ドイツ初の女性宰相になるとは誰
    も想像しなかったのではないだろうか。

    だぶだぶのスカートにサンダル履き、無造作な髪形。外見を気にしな
    さ過ぎる女性が、自分の副報道官だと知った時、デメジエールはさぞ
    驚いたことだろう。

    元々は物理学者だったアンゲラ・メルケルが何故、ドイツ首相になり、
    EUのみならず世界の指導者のなかでも無視できない存在にまで
    登り詰めたのかを読み解くのが本書。

    なのだけれど、読んでもやぱり分からないことが多いんだよね。
    政治家にしてはその道に入ったのが35歳という遅咲き。それまでも
    目立った活動はしていない。

    ただ、政治家として登場した時期が時代の変化に合致しているのは
    確かなのだろう。自分を引き立ててくれた男性政治家たちがスキャン
    ダルに見舞われるごとに彼女の地位は確実に上の段階に進んで
    いるのだもの。

    著者はこれをメルケルによる「父親殺し」と表現しているのだけれど、
    私は「たまたま」って気がしないでもないんだよな。メルケル首相自身、
    自分のことをほとんど語らない人だから真相は謎だけど。

    興味深かったのはドイツと中国の関係。技術大国・輸出大国である
    ドイツは巨大市場として中国との関係を重んじているということ。え?
    日本?「無視」ですって。

    これはメルケル首相の段違いの中国訪問回数の多さが明確に表れて
    いるものな。日本に来たのは3回だっけ。

    日本って結構、ドイツに親近感を持っていると思うんだけれど、これって
    日本の片思いってことなのかしら。反日どころか、相手にもされてない
    なんて悲しい…。

    イギリス・フランスというかつてのヨーロッパの覇権国の集落が著しい
    昨今、ドイツは益々存在感を大きくしている。そこには見た目の安心感
    とは裏腹のメルケル首相の「すべてはドイツの為に」という熟慮した
    戦略があるんじゃないかな。

    私は好きなんだけどな、メルケル首相。各国首相の会議などで彼女の
    姿があるとほっこりするもの。「鉄の女」と言われたイギリス・サッチャー
    首相のような洗練さはないけれど、安定感は抜群だもの。

    しかも、ロシア・プーチン閣下にすばっと物を言えるのもメルケル首相く
    らいじゃないか。閣下が絶賛するくらいロシア語に堪能なのだそうだ。

    尚、先日、日本の外交委員会での自民党・松島”うちわ”みどりセンセイ
    の態度の悪さが話題になった。答弁している外務大臣・副大臣の隣の
    席で大あくびをしたり、携帯電話をいじったり、居眠りをしたり、本を読ん
    だり。

    その時、松島センセイが読んでいたのが本書なのだそうだ。確かに
    答弁を聞いているより面白いかもしれないけれど、本書を読んでも
    メルケル首相のようにはなれませんよ、松島センセイ。器と頭脳が
    違い過ぎます。

  • 4選しそうな状況で一気に読み終えた。
    マルケルの謎というよりも、
    なぜメルケルの本がこれほどまでに少ないのかも謎だったが、
    これを読むことでその理由も理解できた。

    ドイツ統一も「そういやこうだったな」も思い出せてよかった。
    今ってなんかバラ色すぎるでしょ、
    壁が崩れた瞬間だけピックアップして、
    その後の困難ほとんどないよね。
    何年かぶりにトラバントという単語を思い出した。
    (本にはトラバントは出てこないけど)

    ドイツと中国は歴史的に見ても親密だが、
    なぜか日本ではその認識がないことは大きな問題。
    きちんとした歴史認識が必要という著者の主張もよくわかる。

    でも結局メルケルってなんなの、というのはよくわかんらなった。
    理系女子のマキャベリストという結論も納得はしたけど。
    謎すぎんだろメルケル。

  • 東独シュタージ協力者最大2,00万人東ドイツの人口1600万人人の12.5%、スパイ網を使って個人の情報言動文書化し保管していたその紙の量は積み上げると110キロメートルとも言われる47ページ

    第二次世界大戦ベルリン開放時ソ連軍がレイプや殺害等の戦争犯罪を繰り広げた、そのソ連軍を解放軍と言う事はドイツの国民感情的に許せなかったがメルケルはそうした垣根を漁り乗り越える赤軍を解放軍とする新次元の歴史認識に突き進んだ200ページから101ページ

    ドイツ人はワイマール時代の天文学的なインフレの恐怖を遺伝子レベルで刷り込まれているそのためドイツ人は何よりも安定した通過を欲する、強い通貨はほとんど宗教的信仰の域に達する、よって中央銀行は政治に左右されない通貨の番人である必要があると考える210ページ

  • [読めぬ思惑,曲げぬ思念]第8代ドイツ連邦共和国首相として,2005年からその座を守り続けるアンゲラ・メルケル。謎に包まれた彼女の生い立ちと思考に迫りながら,外政を中心とした近年のドイツ政治を概観した作品です。著者は,ベルリンやハンブルク支局で時事通信社の記者として働いた経験を持つ佐藤伸行。

    その影響力に比してあまり日本では伝えられないメルケル首相の横顔が簡潔にまとめられているだけでも大満足。そして,「メルケルとは◯◯である。」と竹を割ったような解説をしておらず,多面的な評価を与えている点にも好感が持てました。タイトルからはなんとなくゴシップ感が漂ってきますが,内容はしっかりとしたものですので念のため。

    〜誰かが言っていたが,「メルケルには誰もたどりつけない島がある」。〜

    今年に選挙が控えているということもあり☆5つ

  • これはよい本だった。
    日本人は漠然としたドイツへの親近感を持っているものの、その実、ドイツのことはよく知らない。いわんや、メルケルという政治家をや。

    メルケルという政治家を通じて、ドイツとEU、ドイツと中国、ドイツと日本というものを理解する助けになった本だと思う。

    無邪気にドイツに親近感を感じていたことを恥ずかしく思うばかりだ。

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