超能力微生物 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2017年4月20日発売)
3.44
  • (2)
  • (5)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 101
感想 : 11
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784166611256

作品紹介・あらすじ

くさいが美味い! 小さいがしぶとい!
酵母、細菌、カビの神パワーに発酵仮面が迫る!!

古来から日本人は、麹(酒)、味噌、醤油など、微生物のはたらきを利用した食品を大切にしてきた。発酵によってアミノ酸など「うまみ成分」が増し、保存期間も長くなる。また、健康維持に「腸内細菌」が大きな役割を果たしていることも近年わかってきた。まさに人類は、微生物に支えられて生きてきたのである。
それだけではない。この地球上には人類が考えもつかないような“超能力”をもった微生物が、まだまだ無数に存在していることが明らかになってきた。
たとえば、100℃以上の熱湯中に生きる微生物、超高濃度の塩水(死海)に生息する微生物、硫酸なみの強酸や強力放射能を浴びても死滅しない微生物……。
しかも、人類に天の恵みをもたらしてくれる微生物も続々発見されている。
動物性脂肪を植物性油脂に変換する微生物、天然希少香料を醸す微生物、汚染物質や有毒化学物質を分解してしまう微生物、天然資源(レアメタル)のありかを探し出す微生物……。もちろん、新たな抗生物質、特効薬を作り出すのも微生物だし、食糧難を解決してくれる可能性さえ秘めている。

分子生物学の進歩によって、「ゲノム編集」「遺伝子組み換え」がブームだ。しかし、人為的にDNAを組み換えてわけのわからない生物をつくるより、自然界にまだまだ人知れず存在する“超能力微生物”を見つけ出してきて利用するほうが、はるかにエコロジカルかつ合理的ではないか。

驚愕の「微生物グルメ」のエピソードも満載!
味覚を刺激されつつサイエンスのミステリーにせまる「発酵仮面」の真骨頂ここにあり!

みんなの感想まとめ

微生物の驚異的な能力とその可能性について深く掘り下げた内容が展開されており、読者は自然界の微生物が持つ超能力に魅了されます。地球上には、極限環境でも生き延びる微生物が存在し、彼らの力は人類の生活や環境...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 単純に面白い。菌との在り方や共存を考える1冊。

  • 後半は自伝的だが前半は広範囲な応用性に舌を巻く

  • 地球に既に生息している細胞について熱く書いている。ゲノム編集や遺伝子組み換えなどの、微生物を操作する研究があるが、まだまだ人類は地球そのものの可能性が見えていないのだなと思った。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00260659

  • 人間の環境破壊が問題となっているが、生物が生まれた環境は、今とは比較できないほど過酷でした。

    深海など、今でも同じ過酷な環境で生き続けています。

    人間が滅んでも、彼らは生き残り、そして、また別の進化を遂げていくでしょう。

  • 請求記号 465/Ko 38

  • 微生物の超能力としか言いようがないパワーと可能性を情熱を持って語る。ホントに微生物はスゴイ。

  • 微生物の驚くべき能力の紹介。
    微生物の構造や生態から過酷な条件でも生き延びる知恵、その能力の活用を語り、微生物を更に研究して未来に役立てよう、と結んでいます。
    遺伝子操作と言ったニューバイオテクノロジーよりも微生物の分解や発酵する力を利用するオールドバイオテクノロジーを重視しようと言う考えは頷けました。

  • 【人類の未来を握るのは微生物だ!】海底火山の熱水、硫酸並みの汚染水、死海……驚異的な条件下でしぶとく生きる微生物の正体と素晴らしい利用法に「発酵仮面」が迫る!

全9件中 1 - 9件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1943年(昭和18)、福島県の酒造家に生まれる。東京農業大学名誉教授。農学博士、専攻は醸造学・発酵学・食文化論。日本醸造協会伊藤保平賞や三島雲海学術奨励賞などを多数受賞。発酵食品ソムリエ講座「発酵の学校」の校長として、技術者や後身の育成に力を注ぐ。NPO法人発酵文化推進機構理事長や全国発酵のまちづくりネットワーク協議会会長など、食に関わる活動も数多い。これら発酵文化に広く貢献した業績により、文化庁長官賞を受賞する。現在、鹿児島大学、福島大学、宮城県立大学、石川県立大学などで客員教授を務める。小説家として食品文化を題材とした作品も多数発表。代表的な著作に『酒の話』(講談社現代新書、1982)、『発酵食品礼讃』(文春新書、1999)、『蟒(うわばみ)之記』(講談社、2001)、『食と日本人の知恵』(岩波現代文庫、2002)、『最終結論「発酵食品」の奇跡』(文藝春秋、2021)、『江戸の健康食』(河出書房新社、2016)、『超能力微生物』(文春新書、2017)、『北海道を味わう』(中公新書、2022)、『発酵食品と戦争』(文春新書、2023)など、単著だけで160冊を超える。日本経済新聞の連載コラム「食あれば楽あり」は、1994年から現在まで30年以上にわたり連載が続く。

「2025年 『石狩川随想 私が出逢った人・食・歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小泉武夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×