- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166611942
作品紹介・あらすじ
150万部突破!2019年9月10日の樹木希林さん特別番組「~おもしろうて、やがて不思議の、樹木希林~」も話題です。
樹木さんは活字において、数多くのことばを遺しました。語り口は平明で、いつもユーモアを添えることを忘れないのですが、じつはとても深い。彼女の語ることが説得力をもって私たちに迫ってくるのは、浮いたような借り物は一つもないからで、それぞれのことばが樹木さんの生き方そのものであったからではないでしょうか。本人は意識しなくとも、警句や名言の山を築いているのです。それは希林流生き方のエッセンスでもあります。表紙に使用したなんとも心が和むお顔写真とともに、噛むほどに心に沁みる樹木さんのことばを玩味していただければ幸いです。
感想・レビュー・書評
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最近読んだ読書術の本に「ベストセラーは必ず買って積んでおくだけでもよい」というようなことが書いてあったのでまず、この本を買ってみました。
色々なところで女優の樹木希林さんが発言したことばをまとめたもので、こころに染みることばはたくさんありました。
私は、自身が病弱なので、特に希林さんの「がん」という病気に対する姿勢には身につまされました。
私は、死に至るような重篤な病気はひとつもありませんが、1週間全部、通院でスケジュールが埋まるだけで、気が滅入り、病院で待っているだけでイライラしてきます(病院では気が散るので私は本は読めません)。希林さんとは年齢差や性格も全く違う方なので、そんな境地には至れない私ですが、あまり不幸に思わないようにしたいと思いました。
希林さんの映画は『そして父になる』でお見かけしたのが最後でしたが、惜しい方が亡くなられて、もっと出演作を拝見したかったと思いました。
娘さんの也哉子さんがエッセイストでいらっしゃることを初めて知り、お人柄を本書で知り、その作品も是非、拝読してみたいと思いました。
本分P122より
「私は最近、放射線治療の後遺症じゃないかと思うんだけど、肩がゴキン、ウアッてなることがあるの。そういうとき「痛い」じゃなくて「ああ気持ちいい」っていいかえちゃう(笑)。それが、当たり前なんだと受け取って生活していく面白さっていうのがあるなって思うんだ。私にはいい塩梅にがんっていうのがあるから、いろんな意味で有効に使ってるのよ。何かを断わるときには、「もうがんが大変なの」とさえ言えば、「あっ、そうですね」となるし。まあでも病気をしてから少し謙虚になりました、私」(「体はちょっとアレだけど、怖いのもがなくなって年をとるのも、悪くない」2016年6月)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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おはようございます。いいね!ありがとうございます。
不登校新聞という小さなメディアに寄稿していたのを思い出しました。
亡くなってからもう...おはようございます。いいね!ありがとうございます。
不登校新聞という小さなメディアに寄稿していたのを思い出しました。
亡くなってからもうそんなに経つんですね。
https://futoko.publishers.fm/article/9204/
https://toyokeizai.net/articles/-/2384382020/08/11 -
夜型さん、いつもありがとうございます。コメントと、情報提供もありがとうございました。全部読ませて頂きました。
特に癌を患われてからの希林さ...夜型さん、いつもありがとうございます。コメントと、情報提供もありがとうございました。全部読ませて頂きました。
特に癌を患われてからの希林さんは、生老病死の四苦を超越した感がありますね。そういう方の自然なコメントには力がありますね。
ご両親も素晴らしいなと感じました。2020/08/11
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内田裕也が何故この人を愛し
なのに何故いっしょに暮らせなかったか
よくわかる気がした
この人めちゃくちゃロックンロールだもん 笑 -
独特の感性を自身の言葉で。
地上にすぽーんといて、肩の力がすっと抜けて、存在そのものがはっと息を飲むような人間になりたい。
相当な境地だけど、なんかわかるなー
おごらず、他人と比べず、面白がって平気に生きればいい。楽しむんじゃなくて、面白がって、ってとこがポイント。
2020.9.18 -
どうやったら希林さんのように朗らかに生きれるのかな
どうやったら悲しいことを乗り越えられるのかな
「それは依存症というものよあなた 自分で考えてよ」
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自分を客観的に見る事が出来る人かつ自分の感覚を信じられる人だったから、芸能界で長く活躍出来たのかな。それは見習いたい部分もあったけど、振り回された家族・特に娘さんは辛い部分も多かったでしょうね。最後の也哉子さんの喪主の挨拶が感動的でした。
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名女優が語り尽くした生と死、演技、男と女。さまざまな雑誌に掲載された樹木希林の言葉をまとめる。ユーモアと洞察に満ちた希林流生き方のエッセンスが満載。樹木希林年譜、内田也哉子による喪主代理の挨拶も収録。
昨年5月末に図書館で予約してようやく借りれた。
今までに読んだ樹木希林の本に重なる部分もあるので,一度読んだような気がしたけど,どの話も興味深い。 -
樹木希林さんの様々なインタビューを
生きること、家族のこと、
病いのことカラダのこと、仕事のこと、
女のこと男のこと、出演作品のことという
6つの章に分けて、まとめた1冊です。
ご本人が永眠されたあと、
ご本人の生前の言葉を集めて
切りとって本にするのは、
実はあまり好きではありません。
どうも商売気のにおいを感じてしまい、
素直に受けとれなくなるからです。
とは言うものの、
樹木希林さん自体は好きなので、
ようやく予約しなくても図書館にあったため
借りてみました。
読んでいて気になる言葉が多かったのは
生きること、病いのことカラダのこと、
出演作品のこと、という3つの章でした。
これは、わたし自身がいま、
実生活で気になっている項目たちだから
目にとまったのでしょう。
「楽しむのではなくて、面白がることよ。
楽しむというのは客観的でしょう。中に入って面白がるの。面白がらなきゃ、やっていけないもの、この世の中。」(64ページ)
特にこの一節は、
じっと眺めてしまいました。
楽しむのではなく面白がる、という考え方が
新鮮だったからです。
人生を愉快にすごすコツは
外から眺めるのではなくて
中に入って自分のこととして見ること
なのですね。
今まで仕事が楽しくなかったのは、
外側から眺めていたからかもしれないな、と
つくづく思いました。
と、
結局なんだかんだ言いつつも
「一切なりゆき」のなかに入って
面白がれたわたしでした。 -
大好きな女優さん。凄いな、の一言。若い頃は色々と言われたみたいだけど、自分も周りの人も納得させてしまう生き方がかっこいい。
著者プロフィール
樹木希林の作品






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