一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
4.07
  • (19)
  • (28)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 520
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166611942

作品紹介・あらすじ

2018年9月15日、女優の樹木希林さんが永眠されました。樹木さんを回顧するときに思い出すことは人それぞれです。古くは、テレビドラマ『寺内貫太郎一家』で「ジュリー~」と身悶えるお婆ちゃんの暴れっぷりや、連続テレビ小説『はね駒』で演じた貞女のような母親役、「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに……」というテレビCMでのとぼけた姿もいまだに強く印象に残っています。近年では、『わが母の記』や『万引き家族』などで見せた融通無碍な演技は、瞠目に値するものでした。まさに平成の名女優と言えるでしょう。樹木さんは活字において、数多くのことばを遺しました。語り口は平明で、いつもユーモアを添えることを忘れないのですが、じつはとても深い。彼女の語ることが説得力をもって私たちに迫ってくるのは、浮いたような借り物は一つもないからで、それぞれのことばが樹木さんの生き方そのものであったからではないでしょうか。本人は意識しなくとも、警句や名言の山を築いているのです。それは希林流生き方のエッセンスでもあります。表紙に使用したなんとも心が和むお顔写真とともに、噛むほどに心に沁みる樹木さんのことばを玩味していただければ幸いです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」
    娘の内田也哉子さんによる喪主代理挨拶の中のこの一文(生前、希林さんから也哉子さんへ贈られた言葉)が樹木希林さんの全てを表している。
    希林さんの遺した言葉の数々は常に自然体でユーモアに満ちていて、我々の心に穏やかにじっくりと染み渡る。

    「自分の身の丈にあったレベルで、そのくらいでよしとするのも人生」
    「年齢に沿って生きていく、その生き方を、自分で見つけていくしかない」
    「自分の最後だけは、きちんとシンプルに始末すること」
    「楽しむのではなくて、面白がる」
    「存在をそのままに、あるがままを認める」

    自分を含め周知の人を俯瞰的に冷静に見据える希林さんの、すっきりとシンプルな生き方。
    希林さんのどの言葉も的を得ていて私もお手本にしたいけれど、「それは依存症というものよ、あなた。自分で考えてよ」と表紙のお写真のように軽やかに笑いながら、希林さんに突っ込まれるに違いない。

  • おごらず、多くを求めず、人生を楽しむのではなく、面白がる。そんな樹木希林さんの言葉が沁みた。

    いくら求めてもキリがない。
    楽しむのは客観的。面白がらなきゃ、人生やっていけないでしょ、と。

    病気になってもその姿勢だったからこそ、晩年になってもずっと求められる唯一無二の存在だったんだろうな

  • また読みたくなる本でした
    樹木希林さんの死生観 がわかった

    それに対して自分はどうなんだろう
    っていう気持ちが押し寄せてきて
    自分との対話が起こってきました

    うまく 言葉が紡げない本となりました

    感想を述べるより 自分の内面が揺すぶられて
    落ち着くまで 本自体の感想はかけそうにない

    よく かんで かんで また 書きたいなと

    すごく 重みある いい言葉がたくさんの
    ユーモアながら 実は奥深いものでした

  • 20190217 亡くなって始めて判る事は、言葉通りに生きたかどうか。否定のしようがない状況で皆がうなづける生き方。言葉と人生、結局同じ事。自分も自分の言葉にどこまで責任を持つか、考えていないといけない年齢。大切なことは何かからだが考えていこう。

  • 樹木希林さんの言葉が集められた本。

    晩年に発せられたものが特に心にすっと沁み込みました。

    「人生を面白がる」は、ずっと心に留めておきたい。

  • お亡くなりになられて、気になって『あん』を
    見ました。とても著者がよくて感動しました。
    さらに、書店で多く積まれているのをみて
    読みました。
    面白く読めました。

  • 力を抜いて生きるのはなかなかできないけど、樹木希林さんは自然体に生きていて、それがまったくぶれていない樹木希林は本当に素敵です。

  • これはいいね。読みやすい。どこから読んでもどこで止めてもいい。
    樹木希林ファンなら当然だろうけど、樹木希林という女優のことを知らなくてもストンストンと身体の底に落ちてくる言葉たち。ニヤリとしたり癒されたり元気づけられたり。
    誰かにプレゼントするのにうってつけの一冊。

  • ゆるい言葉の数々。指針になりました。

  • 残したくない気持ちを整理しておく
    用の美
    楽しむより面白がる

    おごらず、ひとと比べず、面白がって、平気に生きればいい

全31件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

樹木希林(きき きりん)
1943年、東京都神田区(現・千代田区)生まれの女優。1961年に文学座付属演劇研究所入所。「悠木千帆」名義で女優活動を開始。1964年、森繁久彌主演のテレビドラマ『七人の孫』にレギュラー出演し、人気となる。1966年に文学座を退団するが、多くのドラマ、映画、舞台に出演した。2008年、紫綬褒章受章。

一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)のその他の作品

樹木希林の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
西 加奈子
宮下 奈都
ヴィクトール・E...
三浦 しをん
平野 啓一郎
辻村 深月
有効な右矢印 無効な右矢印

一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする