一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166611942

作品紹介・あらすじ

150万部突破!2019年9月10日の樹木希林さん特別番組「~おもしろうて、やがて不思議の、樹木希林~」も話題です。

樹木さんは活字において、数多くのことばを遺しました。語り口は平明で、いつもユーモアを添えることを忘れないのですが、じつはとても深い。彼女の語ることが説得力をもって私たちに迫ってくるのは、浮いたような借り物は一つもないからで、それぞれのことばが樹木さんの生き方そのものであったからではないでしょうか。本人は意識しなくとも、警句や名言の山を築いているのです。それは希林流生き方のエッセンスでもあります。表紙に使用したなんとも心が和むお顔写真とともに、噛むほどに心に沁みる樹木さんのことばを玩味していただければ幸いです。

感想・レビュー・書評

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  • 「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」
    娘の内田也哉子さんによる喪主代理挨拶の中のこの一文(生前、希林さんから也哉子さんへ贈られた言葉)が樹木希林さんの全てを表している。
    希林さんの遺した言葉の数々は常に自然体でユーモアに満ちていて、我々の心に穏やかにじっくりと染み渡る。

    「自分の身の丈にあったレベルで、そのくらいでよしとするのも人生」
    「年齢に沿って生きていく、その生き方を、自分で見つけていくしかない」
    「自分の最後だけは、きちんとシンプルに始末すること」
    「楽しむのではなくて、面白がる」
    「存在をそのままに、あるがままを認める」

    自分を含め周知の人を俯瞰的に冷静に見据える希林さんの、すっきりとシンプルな生き方。
    希林さんのどの言葉も的を得ていて私もお手本にしたいけれど、「それは依存症というものよ、あなた。自分で考えてよ」と表紙のお写真のように軽やかに笑いながら、希林さんに突っ込まれるに違いない。

  • おごらず、多くを求めず、人生を楽しむのではなく、面白がる。そんな樹木希林さんの言葉が沁みた。

    いくら求めてもキリがない。
    楽しむのは客観的。面白がらなきゃ、人生やっていけないでしょ、と。

    病気になってもその姿勢だったからこそ、晩年になってもずっと求められる唯一無二の存在だったんだろうな

  • 樹木希林さんの生涯を通じての、印象的な言葉を集めた本。
    潔く生き抜いた方なんだなと改めて思いました。

  • 自分の変化を楽しんだ方が得
    もっと、もっとという気持ちを無くす
    俯瞰で見ると生き残れる

    ・・・樹木希林さんの様々な、印象深いことばが並ぶ。

    特に、夫婦関係について述べた「相手のマイナス部分が必ず自分の中にもある」というのは、一冊読み終えてしばらく経っても、頭、心の中をぐるぐるしている。長年一緒にいると、いらっとしたりむかついたりしたりすることもあるが、このことばのおかげでマイルドにいられそうな気がする。

  • おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい

    いい言葉です!

    飄々と生きていけたら、面白そう!


  • 「おごらず、ひとと比べず、面白がって、平気に生きればいい」 ・
    絶妙な表現。
    読み終わる頃には、
    樹木希林さんがおっしゃっる、
    この顔施とともに、じわりとこころに勇気が広がりました。

    「背中」のエピソードは
    切なくて、思い出しても目頭が熱くなる。

    昨年のクリスマスプレゼント用のコーディネートとして、選ばせていただいた中の一冊だったことが思い起こされます。
    娘さんから、お母様向けの贈り物でしたが、希林さんと同世代のお母様でした。

    娘・也哉子さんの絵本「present」は素晴らしいので、幾度かいろんな方に選ばせていただいているのですが、希林語録を選ばせていただける巡り合わせにも感謝です。

    表紙の表情が生まれた映画「東京タワー」、リリーフランキーさんの原作もオススメです。

  • 希林さんは、自分が死ぬことすらも面白がっていたような気がする。
    おごらず、他人と比べず…そうありたい。

  • まずタイトルがカッコいい

  • 十日前に内田裕也さんが亡くなって
    とっても驚きました。
    「夫が亡くなった後も、長生きする奥さん」の話は聞きますが
    「妻が亡くなると後を追うように亡くなる夫」の話もよくききます。
    でも内田裕也さんはそういうタイプではないと思っていました。

    この本すごく売れているそうです。
    面白いけど、とにかく樹木希林さんが特殊なかたなので
    あまり普通の人には参考にはならないんじゃないかなぁと。

    いろいろなことが、すっごくイレギュラー。
    それでも娘がきちんと育ち
    本木雅弘さんみたいなかたが婿養子にはいってくださる。
    そして娘の言葉。

    「思えば、内田家は数少ない互いへのメッセージ発信を、
    いつも大勢の方々の証人の元に送っていた、
    奇妙な家族でした。
    また生前、母は「恥ずかしいことほど人前で晒け出す」という厄介な性分だったので、……」

    もしかしたら、私にはまだ見えていない
    希林さんのすごく良い面があるのかもしれません。

  • 大好きな大女優さんです。現在進行形です。女優としてというより、人間としてとても大好きなのです。なので映画だけでなく、希林さんの素が観れるバラエティー番組も私はいつも好んで、楽しく観てその生き方を学ばせて貰っていました。
    一切なりゆき、とは何て希林さんを表現するに相応しいタイトルでしょうか。言葉全てにおいて、その都度、365日そのまま、自然体の樹木希林なのです。
    ずっと、もっと、読んでいたかったです。彼女の言葉、名言は100冊に著したとしても全然足りない、奇特で素晴らしい人生だと思います。
    私の一生分の悩み等、どうでもいいじゃない、どうせ歳とれば全部忘れていくのよ、なんて呆気らかんと言われそうです。
    こんな風に考えて生きていきたい、いつでも鞄に入れて持ち歩きたい一冊になりました。
    最後の挨拶は、何度も繰り返しワイドショーで観、その度に涙が頬を伝いました。一生覚えておきたい挨拶でした。また今、涙が溢れました。温かな涙です。この一冊の最後にそれを書いて下さったことを感謝したいです。

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著者プロフィール

樹木希林(きき きりん)
1943年1月15日 - 2018年9月15日
東京都神田区(現・千代田区)生まれの女優。1961年に文学座付属演劇研究所入所。「悠木千帆」名義で女優活動を開始。1964年、森繁久彌主演のテレビドラマ『七人の孫』にレギュラー出演し、人気となる。1966年に文学座を退団するが、多くのドラマ、映画、舞台に出演した。2008年、紫綬褒章受章。映画賞受賞歴多数。2018年9月15日2時45分、東京都渋谷区の自宅で逝去。死後刊行された『一切なりゆき』が100万部のベストセラーに。2019年8月刊行の『9月1日 母からのバトン』も話題になる。

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