1979年の奇跡 ガンダム、YMO、村上春樹 (文春新書 1214)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166612147

感想・レビュー・書評

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  • 副題にガンダムの放送、YMOのデビュー、
    村上春樹の登場が1979年であるとされて
    います。

    それ以外にもインベーダーゲームの流行
    や、ウォークマンの発売、宮崎駿監督の
    劇場第1作作品「ルパン三世カリオスト
    ロの城」の公開など、今でも「ああ、あ
    れね」と、誰もが知るエンターテイメン
    トが生まれた年なのです。

    まさしくポップカルチャーの歴史を語る
    上で、奇跡的は年が1979年なのです。

    そんなバブル景気前の日本国が「若かっ
    た」時代を語る一冊です。

    ちなみに前年の1978年12月31日のNHK
    紅白歌合戦の視聴率は何と72.2%だった
    とか。

    す、凄すぎる。

  • 疲れ過ぎて眠れません…ですので読み進めました。
    何かひとつ物足らないような気がいたします。思い切った事できなかったんだろう。
    先だっての「幻の黄金時代 ”オンリーイエスタデイ” 」みたくになるでしょうが。
    <後日譚>
    う~ん。博覧強記に尽きるんじゃないでしょうか。
    適度な作品にスポットライトを当てて、あくまでも時代の深層に横たわっている
    空気とか本質を抽出すべきではないでしょうか。いろいろあるのでしょうが。
    引用(朝日新聞ですが)と内容で、嗚呼左がかっているで御座るなあ、まあ、
    そういう認識をせにゃあなと、無意識でそうなっておられるのであろうなーと。

  • アニメ、音楽、雑誌など、1979年やその前後に誕生したポップカルチャーの作品や出来事をかなり網羅的に紹介している。

    確かに、1979年に誕生したものには、その後1980年代から1990年代の比較的長い期間生き残っているものが多くある。

    また、歌謡曲からポップスに移り変わる時代の変遷や、その後の世界を席巻していった日本アニメを特徴づける要素の登場など、質的な面でも時代の転換点に当たるものが多かったのだということに気付かされた。

    しかし、1979年から40年が過ぎた現在の状況は、さすがにその次の時代の転換点を踏まえた新しい文化の枠組みに移ってきているように思う。

    そういった意味で、当時の雰囲気を懐かしさとともに振り返るような心情で読んだ。

  • 読了

  • 【「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われて舞い上がり,パックツアーで買い物をしまくる大人たちと違って,お金もなく自動車も持たないが体力や好奇心だけはある若者たちにとっては「街を歩く」ことこそが,ある意味,特権的行為でもあったのだ】(文中より引用)

    ガンダムの放映が開始され,ウォークマンによって音楽が身近な存在となり,村上春樹が文学界に新風を巻き起こす……。時代の移り変わりと共に新たな文化が百花繚乱に咲き誇った1979年を取り上げ,その間に流行した文化模様を記録した作品です。著者は,マンガ解説者として活躍されている南信長。

    読書中に,「へぇー,これも1979年だったんだぁ」という感想を何度も抱いた一冊でした。そしてその多くが今日に至るまでの影響や人気を誇っているというのもまた驚き。本作がきっかけでYMOの「ソリッド・ステイト・サバイバー」を聴いてみましたが,これまた素晴らしい作品でした。

    本を読みながら懐かしいと感じる人も多いのでは☆5つ

  • 烏兎の庭 第六部 6.12.19
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/doc/1979.html

  •  ガンダムと漫画のところが特に熱くて面白い。YMOもよかった。考えてみると『増殖』などほとんど聴いてないアルバムもある。79年はオレが10歳で、記憶が確かになり始めな年代かもしれない。それより前はもっとぼんやりしているような気がする。それより、最近ここ10年くらいがますますぼんやりして来ていて、こうしてどんどんボケていって、昔の話しかしなくなってしまうのだろう。悲しいことだ。

  • 1979年を中心とした当時のポップカルチャーとともに時代を振り返るという企画。

    私自身は幼少期に当たるため当時の記憶は全くないが、今でも根強くファンに支持されているコンテンツの多くがこの年に産声を上げたことを知り、嬉しい気持ちになった。

  • あれもこれも1979年の出来事。高校生だった私には、とても懐かしかった。

  • 【現在のポップカルチャーの原点】ガンダム、ウォークマン、YMO、村上春樹……。この年に何が起きたのか? シーンを横断的に振り返る超実感的文化史の登場!

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著者プロフィール

1964年生まれ。マンガ解説者。朝日新聞ほかで執筆。著書『現代マンガの冒険者たち』『マンガの食卓』『やりすぎマンガ列伝』。2015年より手塚治虫文化賞選考委員も務める。

「2017年 『もにゅキャラ巡礼 銅像になったマンガ&アニメキャラたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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