令和を生きるための昭和史入門 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2019年6月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784166612215

作品紹介・あらすじ

「激変の時代であった昭和には、令和に生きる私たちが迫られる問いに答えるだけの遺産が眠っている」



今だから知りたい戦争と敗北の真実



元首相、陸海軍軍人ら約4000人を取材した第一人者が語り継ぐ定番、

『昭和史入門』(文春新書、2007年刊行)が、「真珠湾『失敗の本質』」、

「総理たちの八月十五日」、「日本は右傾化しているのか」の三章を

新たに加え、増補新版として登場。

昭和史をめぐるブックガイドも、新たに25冊を追加。まさに決定版に。

昭和という時代をゼロから知りたい、戦争という未曾有の事態を改めて理解したい、

そんな読者に、まさに必携の一冊です。

みんなの感想まとめ

昭和という激動の時代を深く理解するための一冊であり、歴史からの教訓を得ることができる内容です。著者は膨大な調査に基づき、冷静かつ平易な語り口で昭和史をコンパクトにまとめています。新たに加えられた章では...

感想・レビュー・書評

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  • 膨大な調査に裏打ちされる、冷静な書。

    失敗の起源、社会の空気、天皇からの視点、戦後の矛盾と完了していない総括、平成の右傾化、等、
    平易にコンパクトに纏める。

  • 権力中枢を狙った2・26事件、アメリカとの無謀な戦争、高度経済成長…。首相から皇族、軍部の指導者、いち兵士まで、約4000人を取材した第一人者が昭和史の真実を綴る。昭和史を知るためのブックガイド150冊も収録。〔「昭和史入門」(2007年刊)の改題増補新版〕【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40272466

  • 2007年に書かれた「昭和史入門」をベースに2019年に加筆編集された本。話題になった「失敗の本質」を著者が別の角度から解説している感じだ。やはり昭和史となると、太平洋戦争絡みの話題が多い。

    歴史に学ぶと同時に、「断片的で自分の思考に都合が良い情報だけでなく、多様な視点や意見を取り入れた上で自らの考えを述べる」ことを啓蒙している。そのため、やや過激な思想に陥りがち(意見が偏っている)他の作家への批判なども込めている。

    淡々とした語り口ながら、強い意思と「昭和を体験した空気感」が伝わってくる。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/724459

  • 2021.5.18 55
    真摯に歴史に向き合いたい。

  • 2020年、6冊目です。

  • 史実に対して公正に接すること、自己を見つけるために歴史を学ぶこと、歴史に謙虚であることを本書から学んだ。一体日本てなんて国なんだろう。そういう時代を生きてきた多くの日本人は何を是非としているのだろう。まさに何のために生まれ、どこへ行くのだろう。多くのことを学べた本書は2020年ベスト。付録の昭和史必読書リストも合わせると必携の書である。

  • 日本の歴史を、特に昭和史を客観的に述べることができる人を挙げるならば、半藤一利氏か、この本の著者の保坂正康氏ではないかという気がします。その保坂氏が昭和史を俯瞰的に時系列で新書のボリュームで解説したのが本書です。
    私自身、昭和史を含む近代史は(高校で日本史を選択していなかったこともあり)基本的な知識が欠如している部分もあるので、本書は正直ちょっと難解な印象を受けました。
    ただ、非常に印象的であったのは太平洋戦争を始めるにあたりラジオで発表された開戦の詔書の主旨が「東アジアの安定のために日本が努力したにもかかわらず、英、米がその努力を阻止したり、さらにはアジアの制覇を企て、日本の存在に脅威を与えたために立ち上がった」というものであったという部分です。追い込まれ、やむにやまれず立ち上がったという趣旨です。現代に置き換えた時、この詔書に登場する英、米を中国や韓国に置き換えると、こういう論旨で武力衝突に至るケースがあり得ない話とは思えない気がしてきます。
    もう一点本書で印象的だったのは、昭和歴代の首相が終戦をどのような年齢、立場で迎えたのかを述べた部分です。明治生まれ、大正生まれ、昭和生まれとグループ分けされていますが、私たちの年代にとって首相と言えば、大正生まれの田中角栄、中曽根康弘、竹下登、宇野宗佑、宮澤喜一、村山富市、そして昭和生まれの海部俊樹、細川護熙、羽田孜、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、福田康夫と分けられています(本書のもとになった著書は2007年発売のため)。
    こうしてみると、政治家がそれなりに存在感を持っていた時代の首相は大正生まれのグループが多い気がします。この年代の人達は太平洋戦争には軍人として参加しており、その経験がその後の政治活動にも影響を与えているようです。
    著者も警鐘を本書の中で鳴らしておられますが、日本だけでなく世界の政治指導者が次第に若返り、先の大戦を経験していない年代となりつつある現代は、私たちが政治家の言動に無関心でいると再び戦乱を呼び込む事になりかねない気がします。

  •  昭和史を様々な当事者の証言から振り返る。

     10年程前に出た本が元号が切り替わるタイミングで加筆して再出版。
     特に太平洋戦争以前を細かく振り返っているところと、歴代総理が終戦の時にどう感じていたかのまとめは今という時代だからこその価値を感じた。
     現在の右傾化した人々の言葉は決して目新しいものではない。何度も出てきていることなのだ。ただ、社会の反応が変わってしまってきているのかもしれない。
     巻末の昭和を振り返る参考図書の豊富さも嬉しい。

     令和の今こそ読むべき一冊。

  • 2007年に刊行された『昭和史入門』に、3つの章を追加した増補改訂版。63年におよんだ昭和という時代をいかに見つめるべきかを冷徹に説いており、著者:保阪正康の抱く「保阪史観」が如実に顕れた書……なので、いささか「入門」と銘打つには味が濃すぎるというか、カンタンに俯瞰的な知識を得たいというニーズにはそぐわない気がする。まず最初に手に取るならば、太平洋戦争に論を絞った『あの戦争は何だったのか』(新潮新書)か、もう少し平易な『昭和時代』(朝日おとなの学び直しシリーズ)のほうがよろしかろう。

  • 【第一人者による「歴史の学び方」】いま改めて、あの戦争はなんだったのか、昭和の歴史を学び直したい。「今」を考えるヒント満載。一二五冊のブックガイドつき。

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著者プロフィール

保阪正康……昭和史の実証的研究を志し、延べ4000人もの関係者を取材してその肉声を記録してきたノンフィクション作家。1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。個人誌『昭和史講座』を中心とする一連の研究で第52回菊池寛賞を受賞。『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)で第30回和辻哲郎文化賞を受賞。『昭和史 七つの謎』(講談社文庫)、『あの戦争は何だったのか』(新潮新書)、『東條英機と天皇の時代(上下)』(文春文庫)、『昭和陸軍の研究(上下)』(朝日選書) 、『近代日本の地下水脈』(文春新書)、『松本清張の昭和史』(中央公論新社)ほか著書多数。

「2024年 『未来への遺言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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