猫脳がわかる! (文春新書)

  • 文藝春秋 (2019年9月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784166612321

作品紹介・あらすじ

人の心を見透かしているようでもあり、まったくわかっていないようでもあり……。

猫の心を知るには、猫の脳を知るべし!

ベストセラー『ざんねんないきもの事典』シリーズ、『わけあって絶滅しました』の

監修者としても知られる動物学者の今泉忠明さんが、

解剖学、動物行動学の知見を駆使して、猫脳の謎に迫る。

かわいい写真、イラストも満載!





第1章 猫脳はこうなっている

・人と猫の脳はよく似ている!

・優れている短期記憶

・レム睡眠が多い理由 など



第2章 猫の感覚はこうなっている

・視覚…なぜ暗闇でもよく見えるのか

・聴覚…パラボラアンテナの耳で超音波を感知

・触覚…ヒゲ、肉球は驚異のセンサー など



第3章 猫脳が示す習性と行動

・猫は孤独なハンター

・母猫から教わる4つのルール など



第4章 猫の「ココロ」 その世界を覗くと…

・知能は2歳児より上?

・猫にあるのは喜怒「愛」楽

・瞬時に入れ替わる4つの気分 など



第5章 猫と人はどうしたらうまくやっていけるか

・人の言葉はわかっている?

・犬のようなしつけができない理由

・猫が気まぐれにもワケがある など

感想・レビュー・書評

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  • 猫が好きな人は勿論、興味がある人にも
    読みやすい本。
    猫がクラシック音楽が好きとか、飼い猫が
    ウンチをしたあと、丁寧に砂をかけるのは、
    自らのニオイを消す習性の他に、自らの
    劣位表明だった(もちろん、飼い主に対して)なんて、これはよく知られていることなのだろうか。

  • 猫の動物行動学。ゴロゴロな謎は解明されていたのね。というように、知らないことが多かったので勉強になった。

  • 一年ほど前から猫が家にいる。一緒に住んだことがなかったので、猫の行動が読めず今もおたおたしている。
    犬とは脳が違うから行動も異なる。猫にとって散歩は苦痛(連れて出ようと思ったことはないけれど)猫の妊娠率が100%とは驚き。
    手根球(初めて見たコトバ)のそばのヒゲ、我が家の猫では確認できず‥というかちゃんと見せてもらえず。
    頷いたりへぇ〜と驚いたりしながら読了。

  • 人類を含めた哺乳類の大脳構造から説き起こす猫の行動と心理の謎解き。猫語ナントカなどよくある類書とは大違いな、実証された科学的な見地に基づく冷静な著述の中にも抑えきれない偏愛が溢れる好著

  •  各種猫雑誌、猫本で名前を見ないことがない人気の哺乳動物学者、「ねこの博物館」館長さんによる、割と最新の(2019/9/20上梓)、研究データなどから導き出された猫にまつわる生態の解説書。学術的に偏らず、かといって、単なるネコ好き向けの根も葉もない噂話、都市伝説の寄せ集めでないバランスがほどよく読みやすい好著。
     著者が監修している「ざんねんな~」シリーズほど、おふざけがなくてよい。


     「猫脳」と謳っているが、要は「脳」が生き物の行動を司っているということで、猫のあらゆる行動様式を科学的に解説してくれてためになる。猫が喉をゴロゴロ鳴らすのは今もって謎という記事を今年になって見た覚えがあったが、

    「最近になって、米国ルイジアナ州のテュレーン大学の研究チームが、このゴロゴロ音を詳細に調べ(中略)喉頭の筋肉が、2枚の声帯にある隙間を開閉させて、喉を通る空気流を震わせていたのです。」

     という研究結果には、「ほぅ」と感心。
     我が家の二匹の猫の、行動様式の違いも、どちらがより野生の本能を引継いでいるかとか、今後の対応注意事項も分かって良かった。

  • ためになった。我が家の猫に平穏な日々を送らせたいと強く思った。

  • 猫好き猫バカ必読

  • 著者さんの猫愛が随所から感じられる一冊です。科学的に猫を解説?しつつも、可愛くって仕方ないんだろうな、と思いました。
    猫を飼ったことも、これから飼える予定も(残念ながら)ありませんが、飼ったことなくて飼いたい人には、是非読んで頂きたい。
    猫の表情は、思っていたより多弁だそう。まさかヒゲで感情を表していたとは。喜怒✖️哀○愛楽があって、笑っているように見える時は本当に喜んでいる時。
    いろんなことが知れて楽しい本ですが、まだまだ分からないこともたくさんあり、そこが猫の魅力なんだと改めて魅せられました。

  • 猫の行動の不思議あれこれをわかりやすく解説してくれています。
    今さらながら、ストレスフリーな環境を作っていかなければいけないと改めて思いました。

  • てんかん発作と関係があると言われている激怒発作。(犬にもあるけど猫にもみられる)。あと猫には紫外線が見えているらしいというのが最近になってわかってきた。紫外線ってどういう風に見えるんだろう…気になる。

    猫は親きょうだい以外、目を合わせてはいけないらしい。目を合わせるというのは喧嘩を売っているという行為らしい。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/727688

    猫を飼っている人必見。
    猫のことを分かってあげて、もっと仲良くなろう。
    ------
    猫ってヒトのことわかってるの?
    いつも何考えてるの?
    わたしのこと好き??
    ・・・
    あなた(猫)のことが知りたいヒト必読!
    猫と付き合うために まず猫脳を知ろう。

  • 文字通り、猫の行動について解説した一冊。

    猫好きにはたまらないだろうし、そうでな人にとっても勉強になるかと。

  • 猫の知らないことが色々わかった。早速、猫達にはクラシック音楽かな、、

  • ネコに喜怒哀楽の「哀」がないなんて!!!!
    ちなみに我が家のニャンは、生まれてすぐに親ネコに捨てられて我が家に来たので問題行動の塊であり、手根球のヒゲも見当たらない。退化したのか。

  • 68冊目(8-9)

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/727688

    猫を飼っている人必見。
    猫のことを分かってあげて、もっと仲良くなろう。

  • 文章力と具体性にかける猫解説本

  • 「猫の気持ちがわかる」くらいの気持ちで手にしたけれど、哺乳動物学者による、猫の脳に着目した猫本。聞いたことある話もあったけど、それを猫脳の視点から説明。
    コロナ疎開でヨメなしで猫の世話をしながら暮らしている今、猫の生態を改めて理解。うまくやっていこうと思います。

  • “猫脳”がわかると猫がもっと好きになる!

    ・動体視力は人類の約10倍
    ・人の3倍の音域を聞き取る
    ・妊娠率は100%
    ・猫社会にもいじめがある
    ・猫にあるのは喜怒“愛”楽

    《猫が好き、猫を飼いたい、というのであれば、生態を知ることから始めてください。》

    猫研究の第一人者が脳科学の視点から猫の魅力に迫る猫愛にあふれた一冊

  • <目次>
    はじめに
    第1章   猫脳はこうなっている
    第2章   猫の感覚はこうなっている
    第3章   猫脳が示す習性と行動
    第4章   猫の「ココロ」 その世界を覗くと…
    第5章   猫と人はどうしたらうまくやっていけるか

    <内容>
    分かりやすい書き方で、従来からのネコの知識と新しい知見を交えてまとめてある。本ではネコの研究は少ないとされているが、長年人間のそばにいるネコは、行動は分析されとり、それを最近の脳科学や心理学?を入れてくれているので理解しやすく、楽しく読めた。

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著者プロフィール

今泉 忠明(いまいずみただあき)
動物学者。日本動物科学研究所所長。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒。上野動物園で動物解説員を務めたのち、現在は、日本動物科学研究所所長、静岡県伊東市の日本ネコ科動物研究所所長・ねこの博物館館長を歴任。『飼い猫のひみつ』(イースト・プレス)、『図解雑学 最新ネコの心理』(ナツメ社)、『ざんねんないきもの事典 正・続・続々』(高橋書店)『愛くるしすぎるイキモノ パンダのすべて』(廣済堂出版)など著書、監修書多数。

「2023年 『マヌルネコ 15の秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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