いま、幸せかい? 「寅さん」からの言葉 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2019年12月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784166612420

作品紹介・あらすじ

22年ぶりの新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」の封切り(12月27日)に合わせて刊行する、「読む、名場面集」です。新作を観る前に、観た後に、読めば何倍も楽しめる一冊です。

「寅さん」全49作から150以上の名セリフ、名シーンを選んだのは、芥川賞作家の滝口悠生さん。ご存知の通り、滝口さんは『愛と人生』という「寅さん」小説を書いてしまったほどの「男はつらいよ」マニアです。30代の滝口さんが、シリーズをリアルタイムで観てきた世代よりも、劇場で観たことがない若い世代に向けた言葉と場面を選んでくれました。

「車寅次郎というひとは、善人でもなければ人格者でもない。欠点も問題も人並み以上にあるけれど、ひとに懐かれる特別な才能の持ち主なのだ。第48作の最後にリリーが手紙に書いた言葉こそ、寅の人柄を過不足なく言い表していると思う。――いると厄介だけれど、いないと寂しい――。そんなひと、この世の中になかなかいない。だからみんな、寅さんが帰ってくるのを心のどこかで待っていたのだ」(選者の言葉)

「ほら、見な。あんな雲になりてえんだよ」
「一度や二度失恋したほうがいいんだ。失恋して人間は成長するんだい」

平成から令和にかわり、ますます生きづらい時代になりましたが、寅さんのざっかけない素朴な言葉にふれると、どこかホッとして励まされます。


[目次]
まえがき
登場人物相関図

第1章 家族について
第2章 世ちがらい浮世のこと
第3章 恋愛について
第4章 女性の生き方について
第5章 旅と渡世のこと
第6章 みんなが語る寅さん
第7章 満男へのメッセージ

「男はつらいよ」シリーズ作品リスト(あらすじ付き)

みんなの感想まとめ

心に響く名言や名シーンを集めたこの作品は、寅さんの魅力を再発見する一冊です。映画「男はつらいよ」シリーズから選ばれた150以上の言葉は、時代を超えて人々の心に寄り添い、優しさや人間味を感じさせます。特...

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。いつか映画観たい

  • 子供の頃から寅さんが大好きだった。
    全作品を何回も観た。
    映画で観ていた寅さんの言葉を
    活字で目にすると
    何故か心に突き刺さる。

    そしてまた寅さんが観たくなる。

  • 2020年5冊目

    今さらながら、とらさんと思ったけど、自分の中の数少ない映画とリンクさせながら、読みました。名語録集

    「自分の醜さに苦しむ人間は、もう醜くありません」

    「俺は暇だったらな、もう腐るほど持ってんだから、持ってねえのは金だけだい」

    「いま、幸せかい」

    遊び人のとらさん。日本が高度成長していて、みんなが働くのに必死な時代。そんな時代に定職に就かずにブラブラ暮らす異端児。

    時代がたってシステマチックな世の中になり、総中流社会が崩れ、モノが言いにくい世の中だからこそ、なんでも言える寅さんの生き方が格好よく見えるのかもしれない。それでいて誰に対しても優しく、でも不器用で。

    本の中で寅さんが学がないことを後悔する部分があるけど、分かりやすい言葉で語ってくれるからこそ、万人に受け入れられたんだろうなと思います。

    今の時代にとらさんが生きてたら、困ってるひとになんて言葉をかけるんだろう。

  • 阪南大学図書館蔵書検索OPACで貸出状況や所在を確認↓
    https://opac-lime.hannan-u.ac.jp/opac/volume/816533

  • 昭和の日本会映画の金字塔を飾る、国民的名画「男はつらいよ」シリーズ49篇とも言える公(渥美清)等の名台詞を収録した珠玉の一冊。映画評論、解説を兼ね備えた辞典ともいえる。巻末の作品リストは役立つ。

  • 台本からの抜き書き。全く面白くなくて30ページで読むのをやめた。

  • あんなに人と人が真剣にぶつかり合う(いい意味で)関係ってないと思う。
    私も寅さんに「アイラブユー」なんて言われたら応えるのに…でも逃げられるんだろうな。
    色んな意味で寅さんがみんなに愛される理由がわかる本でした。


    *そりゃ、今は悲しいだろうけどさ、ね。月日がたちゃあ、どんどん忘れていくもんなんだよ
    *この女を俺は大事にしてえ、そう思うだろう。それが愛ってもんじゃねえか
    *男に食わしてもらうなんて、私、まっぴら
    *幸せが来るのを待つなんて嫌。第一、幸せが男の人だなんていう考え方も嫌い。幸せは自分で掴むの
    *いま、幸せかい?
    *たった一度の人生を、どうしてそう粗末にしちまうんだ
    *だって恋というのは、美しい人を美しく思う気持ちのことだろう
    *生まれてきて良かったなって思うことが何べんもあるじゃない、ね。そのために人間生きてんじゃねえのか

  • 言葉の美味しいとこどりしながら、懐かしいシーンを思い出す。寅さんを楽しむ新しいかたちです。

  • この令和の時代に寅さんがいてくれたら、どんなに癒されることだろうか。

    「うーん、何て言うかな。ほら、ああ、生まれてきてよかったなって思うことが何べんかあるじゃない、ね。そのために人間生きてんしゃねえのか」

  • ●寅次郎とさくらは母親が違うみたいだ。
    芸者に生ませた子で、竜造とつねは育ての親である。
    ●リリーは浅丘ルリ子
    ●後半の主人公は満男か?

  • あ〜〜 一日中、寅さんを観ていたい…。

  • 言葉一つ一つに重み、深みがあるから、語録に関する解説は控えめ。
    だから、やっぱ映画本編を見たくなるんだよな。

  • 29冊目(3-4)

  • 「男はつらいよ」寅さん、最高! 映画、何度見ても飽きません!!

  • 学問がないってことは悔しいよ。何かしてやろうと思ったって、どうしようもねえもんな。

    何のために大学に行くの?
    人間長いあいだ生きてりゃいろんなことにぶつかるだろうな。そんな時に俺みてえに勉強してないやつは、この振ったサイコロで出た目で決めるとか、その時の気分で決めるよりしょうがないな。ところが、勉強したヤツは、自分の頭できちんと道筋をたてて、はて、こういう時はどうしたらいいかなと考えることができるんだ。だからみんな大学へ行くんじゃないか。だろう?久し振りにきちんとしたことを考えたら頭痛くなっちゃった

  • 20200102 たまに、テレビで見ただけのシリーズ。考えてみれば、49作も続くシリーズには理由があって当然。まとめ読みでエッセンスをもらったけどやっぱり映画は見てなんぼなのだと思う。観るかな。

  • 【「男はつらいよ」の名場面がよみがえる】二十二年ぶりの新作に合わせた名言集。選者は寅さんマニアの芥川賞作家。生きづらい時代にホッとする寅さんからのメッセージです。

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著者プロフィール

滝口 悠生(たきぐち・ゆうしょう):小説家。1982年、東京都八丈島生まれ。埼玉県で育つ。2016年、「死んでいない者」で第154回芥川龍之介賞を受賞。主な著作に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』『長い一日』『水平線』などがある。

「2024年 『さびしさについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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