知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと (文春新書 1247)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166612475

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/769304

  • 人間がこれほど凄まじい怒りを無言で顔貌のみを持って表現している様を僕はかつてみたことがありませんでした。田中角栄
    アポロ9号に乗ったラッセルシュワイカートは、宇宙体験をすると、前と同じ人間ではありえないと僕に語りました
    はじめての哲学体験も、その人の物の考え方の基本に大きな影響を及ぼします。どのような哲学にどのように出会うかが、はじめての哲学体験では重要です
    人には、上が危機的な出会いというものがあります。出会った瞬間に一切のことをしないぼう然と立ち、つくしてしまうような出会いのことです

  • この一冊で立花隆さんの基本は理解できるようだが、それでも途方もない情報量だった。

  • したり顔は若者の特権
    肌に触れること

    我々を鍛えるのは試練である。悪徳の試練を受けない美徳は空虚である。あらゆる書物には上記により相対的に存在の価値がある

    言論の自由には嘘をつく自由も含まれる

    武満徹
    シベリア鎮魂歌
    宇宙からの帰還
    エーゲ海永遠回帰の海

    読んでみたい

  • 読了 20220604

  • 立花隆の自伝的エッセイ。 生い立ちから作家としての活動著作まで人生を振り返る。 生まれは長崎だがすぐに中国に渡り、帰国後は茨城、学生時代からは東京を活動拠点としていた。 東大生の10代の頃に行った欧州旅行、作家になってからの中近東旅行は、彼にとって大きな出来事だったらしい。 田中角栄研究で金脈の政治を暴いてから、一流ジャーナリストとして世間に認知され、その後も文化、歴史、科学、習俗など多くのノンフィクションを書いて一流の作家となる。晩年は、生化学や医学を書くようになるが、これは自分自身が生活習慣病の塊というぐらい無茶な生活を認識しての事だったようだ。 最後は癌、生死の話に尽きるが、どんな作家でも寿命を感じ始めるとこの話題に行き着くのだろう。昨年の夏に亡くなったが、この本を書いている時には、すでに自分の人生の最後を意識していたのかもしれない。 2冊を執筆中とのことだったけれど、出版されるのか気になる。
    自分は、学生の頃に読んだ「宇宙からの帰還」が立花隆との出会いだった。アポロ宇宙飛行士の「その後」を追ったノンフィクションでとても面白かった。政治には興味がなかったので、主に科学や歴史ものを読んだ。 興味深いテーマがたくさん紹介されていて興味深かったけれど、最新研究の論文に飛びついて、時々外すこともあった。でもこれは仕方がない。彼は専門家ではないし、文献で知るしかないのだから。

  • 2カ月ぶりの読書。この勉強期間に立花さんのムックなどが発売になり、どうしても立花隆を復習したくなった。この本はそういう意味では最適。立花さんが生涯どういうテーマを追いかけて、何を書いてきたのかがある程度復習できる一冊。臨死体験や脳死、サル学、分子生物学など立花さんの本で学んだことは多かったけど、田中角栄研究や日本共産党のところは呼んだことが無くて、ますます興味を魅かれました。
    あと、日本の近代を解き明かした「天皇と東大」にはとてつもなく魅力を感じました。
    ということで、「天皇と東大」全4冊と「宇宙からの帰還」を買ってしまいました。

  • 難しい

  • 著者2冊目
    小学校のIQテストで校内一番、読書力の最も盛んだった時代、多読濫読時代、大学模試で全国一番、安保闘争、はじめてのヨーロッパ等・・・・内容がぎっしり!
    心に残るのは、死ぬことについて。
    NHKと作った番組で、臨死体験は死後の世界体験ではなく、死の直後に衰弱した脳が見る「夢」に近い現象であることを科学的に明らかにしたものだったと。
    著者の考えるように、いい夢を見ようという気持ちで死んでいくことができるんじゃないかと、私もそういう気持ちになれるのでしょうか。

  • 先日惜しまれながら亡くなられた立花隆氏。
    近頃は知の巨人といえば、佐藤優氏を指すこ
    とが多いですが、この方こそ「元祖知の巨人
    」です

    副題は「僕が3万冊を読み、100冊を書いて
    考えてきたこと」とあります。

    まさに立花氏の人生を幼少の頃から振り返っ
    て、その時々にどんな知識をインプットして
    どんな内容をアウトプットしてきたか、全て
    わかる一冊です。

    新書ですが400ページを超える大作です。し
    かしその内容は非常にわかりやすく、あっと
    いう間に読めて、知的好奇心がさらに刺激さ
    れること間違いなしです。

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著者プロフィール

評論家、ジャーナリスト、立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授

「2012年 『「こころ」とのつきあい方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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