知的再武装 60のヒント (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 157
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166612543

作品紹介・あらすじ

人生で最も役に立つのは、達人が明かす極意です。本書は60の極意から成っています。人は人生において、二つの大きな転換期を迎えます。一つ目は45歳の人生の折り返し地点です。そこで重要なのは「知的再武装」をすることです。「知的再武装」はよりよく生き、よりよく死んでいくための、人生の必須課題です。では、「知的再武装」で、何をどう学ぶべきか。その点について、二人の勉強の達人が、秘中の策を惜しげもなく教えてくれる。時間は有限な財産であるから、そこでやってはいけないこともある。それは何なのかも明言してくれます。もちろん、稀代の読書家の二人なので、厳選した読むべき書籍も推薦してくれます。それだけなら、よくあるガイド本でしかありません。二人が提案するのは、学び直しに当たって、何を準備すればいいのか、いかにして継続させるのかです。そのための方策は細部にわたります。記憶力の上げ方や、映画・小説は当然のこととして、時代劇ですら、どうすれば勉強の対象になるかを開陳してくれます。二つ目に重要なのは、60もしくは65歳で定年を迎えてからです。実は、ここに人生の最大の正念場が待ち構えています。それを「60の壁」と二人は呼びます。ここでの対処を間違えると、その後の人生はかなり惨憺たるもにしかなりません。会社の再雇用は受けるべきなのかどうか。二人は受けるべきではないとします。そして最大の関門は、家庭です。ビジネスパーソンが家庭に入り込むのがどうして難しいことなのかを本書は明らかにします。それを乗り越えるには三つの対話術があります。定年から95歳までの長い長い第二の人生を、心の健全さを保ちながら生きていくためにどうすればいいのか、本書はその知恵を授けてくれます。そう、これは「知的再武装」の知恵がギュギュッと詰まった本なのです

感想・レビュー・書評

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  • このコンビの本、加速度的に増えているような気がする。売れるんだろうね。俺も買っちまってるけど。教養エンタメとして、楽しませてくれる確かな芸はあるよ。本書では40代後半の年代と60代に入ってからの二つの世代を中心として論じている。後半だったせいか、定年を迎えて以降の夫婦の軋轢について、妙に実感を込めて語って見せるあたり、あれは事実というよりも芸の領域だったんじゃないかな。ちょっと狙ってない?という雰囲気は感じたもの。

    このコンビの本はすべてとは言わないまでも、けっこう読んでいる。とはいえ、今回は笑いに振られたところも含めて、新鮮に楽しめた気はした。

  • <目次>
    第1章  何を学ぶべきか
    第2章  いかに学ぶべきか
    第3章  いかに学び続けるか
    第4章  今の時代をいかに学ぶか
    第5章  いかに対話するか

    <内容>
    佐藤優と池上彰という、知の巨匠の対話によるもの。ハウツーものと思うとちょっとずれる。もちろんそういう部分もあるが、中盤から知的再武装のための思想というか心構えというか、そういう話になっていく。卑近な部分(定年後の妻との接し方)からもっと高尚な思想まで、その辺のハウツーものよりも役立つだろう。

  • 池上 NHK 54歳で辞めた

    ヘーゲル 合理的なものは存在し、存在するものは合理的である

    自分の限界を知ることと、何を諦めて、何を伸ばすかを見切ることはすごく大事になってくる

    ガンジー 明日死ぬと思っていきなさい。永遠に生きると思って学びなさい

    ヨーロッパ master/visa 、 amex 使えない所あり
    JCB ハワイとアメリカの西海岸はよい、その他はだめ モスクはでは圧倒的に強い(日本人は焦げ付かせることが少ないから)

    光文社 古典の新訳シリーズ

    日本国勢図会 世界国勢図会

    ラスベガスはカジノがあるので、5つ星ホテルが日本のビジネスホテルなみ 飛行機はエコノミーで5泊6日で10万

    新幹線 60号以下の数字ののぞみは必ず避ける
    ひかりもときどき 静岡と浜松しかとまらない速いものもある

    サイバーカスケード ある考えや思想を同じくする人々がネット上で結びついた結果、異なる意見を排除する閉鎖的なコミュニティを作ってしまうおそれがある

    ラッセルのパラドックス すべてを疑えは真偽を決定できない自己言及命題

    クレタ人はみな嘘つきだ、とクレタ人がいった

    一箇所で鍛えられた土地勘をもっていれば、他の場所へ行っても、怪しいなということは気づく
    カルロス・ゴーン事件と鈴木宗男事件の類似性

    KGBスパイ式記憶術

    三代目襲名 アマゾンプライムビデオ

    教養とは何かと言えば、適切な場面で立ち止まれることです

    60歳の壁あたりのときに、やることをちゃんと見つけているかどうかで大変な違いがある
    同期会にでることで、自分は今、なにもしていないと発見するきっかけにすればいい

    鈴木宗男さんに教えられたのは、「歴史においては、とにかく長く生きることだ」だから中曽根先生の勝ちなんだ

    関西学院大学 学生と教師の交流が抜群 美しい西宮上ケ原キャンパス 教師の面倒見がいいのは、メソジスト

    島本理生 ナラタージュ

    SNSなんかやらないのが一番
    ツイッタでもなんでも、見るだけにするのが肝心
    書き込みを始めると、泥沼にはまったり、炎上したりするんです

    鈴木宗男事件から学んだ教訓 重要なのは何かと言えば、やっぱり筋を通すことです。そこで人に何かをかぶせて生き残ろうとする人間は、結局は信頼を失います

    本当に怖いのは記憶力の衰えでなく、好奇心の衰えだ

  • 佐藤さんと池上さんの対談は常に刺激に満ちており、新刊を常に楽しみに待ちわびているシリーズでもある。

    今回は主に45歳以上の読者を念頭においているとのことだがその前でも十分に役立つ知識と知恵が詰まっている。

    40代を超えてからの再勉強の目的・手段として、非常に明快な言葉とわかりやすいエピソードでまとめられており、

    また、推薦図書も多くあげられており、また読みたい本が増えてしまった。うれしくもあり、悩みどころでもある。

  • 読了。面白かった。60才の定年については軽く考えていたので、改めてしっかり考えよう。

  • 池上彰(1950年~)氏は、慶應大(経)卒、元NHKの記者、ニュースキャスターを経て、現在フリージャーナリスト、東工大リベラルアーツ研究教育院特命教授。
    佐藤優(1960年~)氏は、同志社大院(神)卒、元外交官。2002年5月、鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕され、512日間勾留された後、作家に転じ、2006年『自壊する帝国』 で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。同志社大神学部客員教授。
    現代日本を代表する知の達人二人が、45歳を人生の折り返し地点、60歳を人生の壁、と位置付け、その世代に向けて、「知的再武装」をするために、何を学ぶべきか、いかに学ぶべきか、いかに学び続けるか、今の時代をいかに学ぶか、いかに対話するか、の60のヒントを語ったものである。因みに、現在、池上氏は69歳、佐藤氏は60歳。
    私は50代半ばの会社員であるが、“45歳”についての、佐藤氏「45歳が非常に重要な折り返し地点ではないかと思うんです。」、「45歳までに手掛けたこと以外は、たぶん次なる仕事には使えない・・・だから、45歳までに自分は何をやったのか。そのリスト作りをすることは、非常に重要なんじゃないでしょうか。」という指摘には、経験的に大いに共感を覚える。
    また、“60歳”については、佐藤氏「自分の会社で延長する再雇用というのは、本当に考えものですよ。」、「60歳から65歳までの5年間というのは、残りの健康寿命の10年間を考えた場合、すごく大切なんです。」、池上氏「60歳の壁あたりのときに、やることをちゃんと見つけているかどうかで大変な違いが出てきます。」という語りには、なるほど心せねば。。。と思うのである。
    そして、本書の最大のテーマである、なぜ「知的再武装」をしなければならないのか? については、佐藤氏は「「知的再武装」の最終目的は何かというと、良く死んでいくことです。最後、どういうふうにして自分の人生を終わりにするか。死にどうやって向かい合っていくのか。・・・武装している人と武装していない人では何が違うかと言えば、不安の度合いなんでしょう。」と述べ、池上氏は「自分の人生、何だったっけと思い出すときに、自分はどんな知的な経験を積んできたのだろうか、どんな道を来たのだろうかと改めて振り返ってみることです。」と語っているのだが、これは、人生の後半に向けて何を求めたらいいのかという、多くの人びとの共通の悩みに対する、ひとつの羅針盤となってくれるような気がする。
    具体的な60のヒント、紹介されている多数の書籍などからも、多くの気付きが得られる一冊である。
    (2020年3月了)

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著者プロフィール

池上 彰(いけがみ あきら)
1950年、長野県生まれのジャーナリスト。東京工業大学特命教授、京都造形芸術大学客員教授、名城大学教授、信州大学・愛知学院大学特任教授、特定非営利活動法人日本ニュース時事能力検定協会理事を兼任する。
慶應義塾大学経済学部卒業後、1973年から2005年までNHKで記者として勤める。以降、フリーランスのジャーナリストとして活動。ニュース番組で人気になった。2012年から2016年までは東京工業大学リベラルアーツセンター専任教授を勤め、定年退職後も学生教育に関わっている。

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