本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784166612635
作品紹介・あらすじ
脅迫・銃撃・放火・殺人・手榴弾 全国唯一の特定危険指定暴力団・工藤會。その壊滅に警察官人生をかけた元刑事の、30年余にわたる戦いの軌跡。
「いいヤクザなどいない。マシなヤクザがいるだけだ」
警察官人生の半分以上を暴力団対策、とりわけ凶暴として知られた北九州の工藤會対策に従事した刑事がリアルに明かす、暴力団との戦い。
修羅の国・北九州市――ここを根拠とする暴力団・工藤會は、その凶悪さで全国に名をとどろかせていた。興した事件は殺人、銃撃、糞尿まき、一般人襲撃、手榴弾投げ込み事件に至る。工藤會壊滅を目指した福岡県警は、試行錯誤を繰り返しながら捜査の手を強めていく。ただ発生した事件を取締るだけの繰り返しでは、壊滅できない。暴力団を社会から排除するべく、市民と共闘し地域で戦う。資金源であるみかじめ料を断つため、建設業者など関係の深い企業に働きかけていく。そして工藤會トップへの頂上作戦。
本書は二部構成をとっており、第一部は現場を指揮した捜査官が暴力団犯罪との闘いを振り替えるドキュメント。第二部では、これからの時代にいかにして暴力団と戦うべきかを指南する市民のための対策マニュアルだ。
(目次)
第一部 工藤會vs福岡県警
一 取り締まりあるのみ、の時代
二 工藤會壊滅を目指して
三 市民と共闘の時代へ
四 工藤會頂上作戦
第二部 暴力団vs市民
一 暴力団は今も脅威か?
二 市民が暴力団に狙われたら?
三 令和の暴力団との戦い
四 ヤクザと刑事
みんなの感想まとめ
暴力団との壮絶な闘いを描いた本書は、元刑事の著者が福岡県警での経験を通じて、特定危険指定暴力団・工藤會との戦いの真実を明かします。北九州市を舞台に、脅威に立ち向かう警察の取り組みや市民との共闘の重要性...
感想・レビュー・書評
-
暴力団と警察の対立がリアルに描かれているが、それだけって感じがした。
題材そのものはすごく面白いから読むことができたが、そこで起こった事実がただ羅列されているような文章で、退屈になる気持ちと戦いながらなんとか読み切った感じ。
ひとつ発見があるとすれば、暴力団は「対抗」すべきではなく、「排除」すべきだということ。「対抗」は、暴力団による事件が起きた時に確実に摘発したり、多くの暴力団員を逮捕したりすること。これは対症療法でしかない。そうではなく、一般市民の暴力団に対するリテラシーを向上させたり、暴力団の行動を制限できるよう法整備を進めたりする根治療法を進めることで、暴力団を「排除」すべきである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者は福岡県警に永く勤め、暴力団対策に関する仕事に長く携わった経過が在るという。元警察官である。
本書は、永く携わった警察での経験と見聞、そしてそれを通じての啓発活動に関連する事項等、貴重で興味深い情報が詰まっている。永く難しい仕事に取り組んだ方の経験談に耳を傾けるような具合の文章で、なかなかに読み易く、引き込まれる。
著者は北九州市の御出身で福岡県警に警察官として奉職したそうだ。北九州市と言えば…申し上げ悪いが、全国的にかなり悪名高い暴力団の活動の件が少し知られているかもしれない。正にその、かなり悪名高い暴力団との闘争というようなことが本書の話題の軸である。
警察による対峙、対応の経過というようなことが主軸の第1部に対して、暴力団対策の啓発活動に関連する事項に軸を少し移すのが第2部だ。著者は警察を退職した後、<暴力追放運動推進センター>で活動されているとのことだが、或いは本書はそういう活動の一環という性質も帯びるのかも知れない。
警察官が携わる事案や事務には色々な性質の事柄が在り、著者も幾つかの事柄を経験されているようだが、30歳代から退職までの永い期間で暴力団対策関係に携わった期間が最も長い。その期間は、昭和の終わり頃の暴力団の抗争等が随分と伝えられていたような時期から、暴力団の追放というようなことで色々な動きが在った時期に重なる。そういう平成時代の中での“業界”を巡る変遷が少し興味深い。
著者を含む人達が対峙した、北九州市を本拠地としているという悪名高い暴力団は、無差別的に多くの人達に重軽傷を負わせるような惨い振る舞いや、暴力の刃を暴力団関係者以外に振るってしまうようなことを随分と仕出かしている。そういう「先鋭化」の経過も本書では判る。
そういう「先鋭化」してしまった暴力のことが伝えられ、「彼らの暴威」は広く高まってしまう訳だが、それでも「プロの恐喝者」が「プロ」であるのはどういうことなのか、著者は冷静に説いている。
あとがきの部分で、著者は「力無き正義は無力である。正義無き力は暴力である」という俚諺を引いているのだが、警察の暴力団対策の取組みというのは、正しくこの俚諺を深く意識すべきモノなのであろう。
色々な意味合いで、広く御薦めしたい一冊だった… -
警察小説が好きなので読み始めたが、リアリティがありすぎるのか事実描写しかないからなのか、途中リタイヤ。現実はそこまでドラマチックでもなければ、どんでん返しもないということ。
-
まぁ読めたけど、「工藤會事件」を読んだ後だと、しらこいなぁという感じ。
-
日本一の武闘派暴力団工藤会との激闘。
いや。
生々しすぎてすごいんですけど。
北九州のかつての治外法権感、ただそれは、恐らくそれはそれで安定した秩序であったはずで、当たり前だが真っ向から切り込んだ警察は凄い。
工藤会だけでなく、他の広域暴力団も含めた、頂上作戦の警察本気度は国家の力の凄さを感じてきた。
震災時とかの山口組とかの炊き出しの話は、そうだよね、と思ってはいたが、その資金が全く、違法無法な方法で集められたものだということを忘れてはいけないのだった。
ただ、暴力団=魔女という法律の運用は効果的ではあるが、どうにもそこの疑問が拭いきれないのも事実。 -
良かったです
-
ヤクザの実態と思われる話が興味深かった。
取り調べ録画の功罪の議論も新鮮であった。
但し、共謀罪などの成立に賛成の立場で、反対派に向かっては、
「警察が恣意的に市民を抑留するなんてあるはずがない」
のような、理由にならない意見であった。
政治的に権力を持っている者は捜査されない警察や検察の実態を捉えていないと思われ、星一つ減。 -
ざーっと流し読み。それちゃうんだけど以前見たテレビのドキュメンタリーが出てきた。あの丁稚奉公みたいな子ヤクザやめてた事言わないと。テレビ屋さん。
-
タイトルにひかれたけど、県警側から見た綺麗ごとのように思えた。新人警察官とかは面白いと思う。なんか教科書みたいだった
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
藪正孝の作品
本棚登録 :
感想 :
