- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166612703
感想・レビュー・書評
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1年程前の本なので現状とは違い、本の中ではまだかかるのではと言われていたワクチンも既に接種が開始されておりますが専門家の方々の意見が読めたのは良かったと思います。
第3部を読んでカミュの『ペスト』、ダニエル・デフォーの『ペストの記憶』を読んでみたくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これもやっぱ、書店で平積みされている時点で目を通すべき内容だな。今となっては、その後がはっきりと分かっているだけに、目新しい内容はあまり得られない。
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昨年春にNHKのBS1で放送された番組の内容をまとめたもの。本人に症状が現れないうちに他人を感染させてしまうとは、厄介な病気だと改めて思った。感染者の多くが重症化する重症急性呼吸器症候群(SARS)とは違って、封じ込めが困難なのはもっともだ。天然痘が撲滅できたのは、人だけに感染し、変異しにくいDNAウイルスであることに加えて、ワクチンの接種が簡単で、判子のようにぺたぺた押すだけだったからだそうだ。ワクチンができたと思ったら、氷点下75度以下で保存しなければならないなんて、どこまでも厄介なウイルスだ。幸い、RNAウイルスにしては珍しくゲノムを修復する酵素を持っているので、インフルエンザウイルスほどには変異しないらしい。それでも変異ウイルスが見つかっているから、安心はできないが。感染が拡大したら医療崩壊に至らないように規制を強化し、ある程度落ち着いたら経済が壊滅に至らないように規制を緩め、これを繰り返しながら、多くの人がワクチンの接種が受けられるようになるまで長期戦を持ちこたえるしかなさそうだ。2020年6月20日第1刷発行。定価(本体800円+税)。2020年12月6日付け読売新聞書評欄。
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シンパシーとは寄り添うこと、エンパシィは思いやり、他者の気持ちを推し量って配慮し行動すると言う意味、忖度、昨今先回り服従と言う悪いスティグマがついてしまった。
小説を読んで、主人公に共感しました、本当の読書とは言い難い。自分とは異なる立場の人の心情も理解できて初めて読書体験は豊かになる。
ジャックアタリ氏の利他の精神、エンパシィによる他者理解の精神、利他主義は合理的利己主義に他なりません。自らが感染の脅威にさらされないためには、他人の感染を確実に防ぐ必要がある。私はしばしば利己的でありながら利他的にもなれる、
合理的な利他主義、希望を持って最善を尽くして生きる。楽観主義ではなくポジティブに考えて生きよう。 -
流行が下火になっていた少し前に読み終えていた。
マスクを鬱陶しく思いながらも、そこまで感染が流行しなかったことに安堵している頃だった。
最近ではワクチンの高い予防効果が報道される一方で国内で第3波の兆しも出てまだまだ先が見通せない。そんな中で来年のオリンピックの話は少し滑稽にも思う。
感染被害がそこまでなかった地元でも、閉店する所がではじめて、経済との両立の難しさも感じている。
専門家の意見を大事に、感染対策を今後も進めてほしいと思った。
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今はもっと世の中に新しい情報があるのだろうが、ウイルスの基礎知識や専門家の意見がわかりやすく書かれている。コロナはRNAの中でも変異しにくいもの。覚えておきたい。
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基本は放送の再録本。今となっては若干情報が古いが、おおまかを知るには良い。
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【日本の英知が未曽有の災厄に立ち向かう】未知のウイルスにいかに立ち向かうか。顕わになった現代文明の脆弱性を克服する道はあるのか。第一線の専門家が語り尽くす。