在宅ひとり死のススメ (文春新書)

  • 文藝春秋 (2021年1月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784166612956

作品紹介・あらすじ

NHK「シブ5時」「ラジオ深夜便」、テレ朝「徹子の部屋」、朝日新聞「売れてる本」、月刊「文藝春秋」など各メディアで話題沸騰。20万部突破!

累計128万部ベストセラー『おひとりさまの老後』シリーズ、最新作!

「慣れ親しんだ自宅で、自分らしい幸せな最期を迎える方法」を提案。


「わたしには家族がいませんので、基本、ひとりで暮らしています。
 現在72歳。このまま人生の下り坂をくだり、要介護認定を受け、
 ひとり静かに死んで。ある日、亡くなっているのを発見されたら、
 それを『孤独死』とは、呼ばれたくない。それが本書の執筆動機です」 
                     (上野千鶴子)

「在宅ひとり死、おおいに結構。事実、世の中こうなってきている」養老孟司氏・推薦!
「ひとり静かに在宅死。わたしもそうありたいと願っています」下重暁子氏・絶賛!


・「孤独死」あらため「在宅ひとり死」へ
・慣れ親しんだ自宅で、自分らしい最期を迎えるしあわせ
・ウエノが徹底取材!「おひとりさまの最期」最新事情
・医師、看護士、介護士、看取り士をコーディネートする方法
・とくにガンなら「在宅ひとり死」が、ほぼ100パーセント可能
・病院死は、医療が貴重だった昭和の名残り
・「施設」に入れたがるのは、本人ではなく家族
・ずばり、家で死ぬために必要な費用はいくらか
・「老後の幸せ度」は「おひとりさま」が高く、「老夫婦ふたり」世帯が低い
・たとえ認知症になっても「在宅ひとり暮らし」で問題がない理由
・安楽死、尊厳死は正義か
・介護保険をどう活用すべきか
・もちろん私は「在宅ひとり死」でゆくつもり

感想・レビュー・書評

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  • 孤独死という言葉が世間に知れ渡っている現代。
    上野さんは常々「孤独」と「単独」の違いを解いていらっしゃる。
    単独…お一人様が生き生きと生き抜ける世の中に変わらなければいけない、そう心から思いました。

    人との接点を減らそうとする若者がいる中、一人で暮らし一人で認知症と共に老いていく人が居ても普通よね。
    そのための知識や知恵、関わり方や工夫、そんなことを考えさせられました。

    介護保険についても触れていらっしゃるあたりは、払っているくせに何処か他人事だったと思う私。
    人工透析中止の事件は考えさせられるもので、死の決定権は自分で持ちたいそう思ってきた私も、選択肢の狭さを招いてると納得のものでした。

    ひとりでも、ふたりでも、家族でも
    みんなが自分のありたい死を迎えられるよう、行政や地域が輪になって共同で考えられたらいい…。

  • 「世代的な変化を強く感じている」「日本の歴史上、初めて」…上野千鶴子が20代、30代のフェミニストに思うこと | 文春オンライン
    https://bunshun.jp/articles/-/46359

    『おひとりさまの老後』の著者が考える、孤独死ではない「在宅ひとり死」のススメ | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト
    https://serai.jp/living/1016542

    日本は変わった…上野千鶴子が語る「在宅ひとり死のススメ」と「介護保険に対する危機感」(阿古 真理) | 現代ビジネス | 講談社
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/80058

    文春新書『在宅ひとり死のススメ』上野千鶴子 | 新書 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166612956

  • 著者は、上野 千鶴子(うえの ちづこ、1948年(昭和23年)7月12日 - )さん。
    今は、著者が2007年に書かれた『おひとりさまの老後』から、14年位になる。
    ぶれずに、老後の生き方というか死に方を書かれている姿勢は、素晴らしい。

    ところで、上野さんというと、ジェンダー論を展開されている方との見方がある。

    このジェンダーだが、私は、その意味が良くわからないので、ここで確認しておく。

    ジェンダーを、適当なところからコピペすると、

    生物学的な性差をセックスというのに対して、社会的、文化的に形成された男女の違いをジェンダーと呼ぶ。
    近代の日本においては、男は社会で働き、女は家庭を守るという性的分業が教育を通して刷り込まれ、女性にとっては社会で活動しにくい差別的な環境が形成されてきた。
    1980年代以降、ようやく労働市場における男女差別を禁止する法制度が作られ、さらに90年代には男女共同参画社会の構築が国を挙げての政策目標となった。

  • まさに目からうろこです。在宅でひとり死は難しいと思ってました。ある時ばったり息絶えて腐敗して発見かと恐れていましたが、介護保険のおかげで2,3日で誰かが見つけてくれるとのこと。さらにおひとりさま老後の方が、二人、三人同居よりも幸福度が高いなんて!おひとりさまは不幸でもなんでもなかったんだ。安心しました。老人施設に入ることなく在宅介護でやっていけると知って、親の介護をこれから考えるにあたっても、とてもためになりました。手元において何度も読みなおしたい新しいバイブルになりました。

  • 20代後半です。
    はじめに、本の内容に関する感想にはなっていないかもです。ごめんなさい。

    私の祖父はグループホームで息を引き取りました。

    7,8年ほど前から少しずつ認知機能の低下が進んでいました。しかし散歩が好きだった祖父なので足腰は丈夫、どこまででも歩いていけてしまうような人でした。
    日中ひとりで家に居させることは、自分で勝手に外に出てしまい帰って来られなくなるリスクもあり、自宅玄関の鍵に、さらに追加で鍵をして、祖父が自分1人きりでは出歩けないようにしていました。可哀想だという気持ちもありましたが、祖父を守るためには仕方ないと自分にも言い聞かせていた部分がありました。

    幸い近所の人たちは良い人たちで、地域見守り協力隊のような方もいて、たくさんの近所の人たちが祖父のことを見守ってくれていました。

    自宅で祖父をなんとか、と母も何度も悩んでいましたが、夜中に何度もトイレに立つ祖父、おむつをつけていてもうまくいかないときはその都度シーツや布団を洗濯、シャワーでお尻を洗う、このようなことを、仕事と両立しながら毎日続けていくのはとてもできそうにありませんでした。
    専門職の人の目が常に行き届いている場所にいたほうが祖父のためにもいいんじゃないか?家からいなくなってしまうのは寂しいけれど、常に誰かがついてくれているのなら、日中家に1人でいる時間ができてしまうよりも家族としても安心なんじゃないか?デイサービスやショートステイなども利用させてもらっていましたが、最後はたまたま良いタイミングで、たまたま祖父に合ったグループホームに巡り逢えました。

    グループホームでは、天気が良い日は建物の周辺を散歩させてくれたり、他の利用者さんとのレクリエーションも頻繁に行われていたり、人付き合いも好きだった祖父には、自宅でじっとしているよりも楽しい時間を過ごしてもらえていたと思っていて、私たち家族はとても感謝しています。

    ただ、すべて、祖父の都合ではなく家族の都合・希望と言われたらそれまでなのかもしれません。
    楽しかったはずだと、思いたいだけなのかもしれません。
    本著を読むと、なるほどと思う反面、おじいちゃんにもっとやってあげられたことがあったのかなあと少しチクチク刺された気持ちにもなりました。

    祖父のことがあって、はじめて介護や介護施設や老人ホームのことが自分事になりました。ならざるを得ませんでした。
    でも介護保険のことはまったくの素人で、本著を読んでたくさん勉強になる部分がありました。

    たしかに利用料は高額で、私の母も「私のときは施設なんか入れてもらえるお金がないわ」と言っています。
    「ホテルコスト(居住費)」の徴収のために費用負担が増えたというのも、本著で初めて知りました。

    ケアマネさんは「家族だけでがんばらなきゃと思わなくていい、ご家族がしんどくならない方法を考えていきましょう」と優しく声かけしてくれるような方でした。

    在宅ひとり死、いいと思います。
    私もそうなってしまいそうな感はあります。
    施設に入るのも自由、自宅でヘルパーさんにお手伝いしてもらうのも自由、簡単なことではないけれど、なるべく本人と家族の後悔が少なくて済むような選択肢が増えていくといいなと思います。

    私は、どんなに足腰が弱っても、自分の頭がしっかりしているうちは自宅にいたいかもなあと今の時点では思います。
    自分のことも家族のこともわからない、そうなってしまったときに誰がどう私の面倒を見てくれるのか、おひとりさまだったら誰がそのことに気がついて然るべき機関に繋いでくれるのか、考えると難しい。
    私ちょっと危なくなってきたかしらん?と感じたときに早めに行動することが必要なのかな。早めに行動するためには、これからも自分事として、介護保険や安楽死・尊厳死、訪問看護、そういった色々なことにアンテナを張っておかなくてはいけないな。

    順番的には私より先に母にそのときが訪れる可能性が高いので、そのときに母がなるべくつらくない、寂しくない、申し訳なさとかを子供たちに感じなくていい、そんな選択をしたいなと感じました。

  • 私には認知症の母がいるが、著者の言う
    「認知症は病気ではなく、老化だ。」
    「認知症は情報の処理などできなくなるが、感情は普通の人と同じようある。」
    などは、納得できる。

    「本人は施設に入りがっていない、周りの家族が入れたがっている」
    も、その通りだ。

    母との接し方をもう少し見直してみたい。

  • 著者初読み。
    ラジオNHK第一「マイあさ!」著者からの手紙」のインタビューを聴いて。

    自分のことよりまず親の介護が先だが、自分もかなり弱っていると実感する今日この頃。

    認知症になっても自宅とは思わないけれど、やはりできるだけ施設などには入りたくないのが本音。
    なんといっても独りがいちばんなのだ。
    今後は、介護保険の動向にはしっかり目を向けようと思った次第。

  • 介護保険は誰のもの?家族のものになっているというところに、ドキッとした。施設に入るのは家族の不安解消だったりする。最期まで自分らしくいけるよう、社会や人の考えがかわり、高齢者になってもからだが不自由になっても認知症になっても皆と同じように住み慣れた街で暮らすのに役立つサービスが構築されたらと思う。明日は我が身なのだから、他人事じゃない

  • 老後に対する十分な知識がないことが一番怖い。とりあえず社会から孤立せず、家族に代わる繋がりを老後に至るまでに作っておくのがいいのだろうか。歳を重ねても思考を止めず、発信し続ける著者に励まされる。

  • ひとりでも大丈夫だと元気が湧きに湧く!

  • 間近にせまった老親の介護の勉強としてタイトルに惹かれ手にとりました。死を迎える場所の選択肢の事など勉強になりました。たとえ認知症になっても独り暮らしも可能という道筋を示してくださり希望が持てます。介護保険等実務的な内容を期待すると肩透かしを食うかもしれません。

  • 著者の上野さんの潔さに憧れます。
    東大の祝辞で存在を知り、初めて著書を読みました。
    まだ先のことである読者にも、ためになる情報や考えがつまった本です。
    「在宅ひとり死」が、普通にできる社会が来ると良いですね。

  • 高齢者である母が一人暮らしで
    その接し方に何年も苦しんで
    ストレスからの体調不良
    (病院行ってもそんな診断が多くて)
    体調不良のまま母に接してと
    負のスパイラル
    そうしていると自身の先のことを
    重ねてしまってさらにストレス

    この本を読んで
    視点を変えて気持ちが変わる
    そんなヒントをもらえた気がします
    もちろん母に対して
    私の考え方で接しても
    母が変わるわけでも無いかもしれません
    でも自分が少しゆるめば
    相手にも何か伝わるかもしれません
    伝わらなくても
    自分は以前と同じ感じ方を
    しなくてすむのだと思うと
    ちょっとだけ楽になるかもしれません

  • オーディブルにて。
    ふと目に止まって、昼間の外出中に聴き終えた。

    自宅でひとりで死にたいな、無理なくできるのかな、て思ってたので読んでみたのだけど、
    介護保険てこういうものなのか!の方向に思考が寄って、知れて、よかった。無知は罪、なのに。

  • そう遠くない未来に訪れるであろう母の、そしてその先に確実にある私自身の最期をどう迎えるのがいいのか知りたくて手に取った。
    病院で最期を迎えるのだけはやめようと心に決めていたが、施設で迎えるのもたいして変わらないということがわかった。
    残るは自宅ということになるが、自宅での最期の迎え方や、認知症になっても自宅で最期を迎えることができるとわかって気が楽になった。

  • 社会学者、医療/介護についての専門家、いずれの立場を想定して読んでもうーんと思ってしまうので、エッセイとして読んだらとても面白いと思いました。
    医療現場の解像度が低いのはしょうがない気もしますが、社会学の人ってこんなにデータ示さないものかと率直に思いました。上野さんの周りの人はこう考えてます、とか○○さんはこう言ってます、で構成されているように思えました。

    ACP、人生会議について語るところは結構想定している状況の解像度高くてよかったです。あと、いわゆる上野さんの周りにいる人たちの考え、介護について社会学における認識、などが垣間見えるので、そういう意味で価値のある本と感じました。

  • おひとりさまの老後などの著者なので、面白そう!と思い読みました。ずっとひとりの人とか、子供たちと同居してない人って、少しは生活に不安があるかもしれないけど、嫁やら息子やらとの擦り合わせもせんでええし、気も使わんでええし、案外気楽なもんなんよなーと改めて感じました。また、今は介護保険制度も、十分とは言えなくても機能してるから、なんとか最期まで自宅にいられる人も増えてるだろうし、実際に私の周りでもヘルパーや、デイサービス、ショートステイを上手く使って一人暮らししてる人もいます。そのためには、物を減らしたり、制度と繋がっておくことも大事。この次はどんなことを書いてくれるのか楽しみです。

  • 住み慣れた家で逝けるのがベストだと思います。高齢者には、環境変化が、一番キツいと思います。ボケても、自宅で自宅出来るかもと思うと頑張れそうです。親も、85歳過ぎですが、一人で頑張ってくれています。デイとかケアマネさんとかに援助して貰いながら自活しています。

    • usakamemamaさん
      本当に住み慣れた家で 逝けるのがベストだと思います。親も85歳位ですが、一人で頑張ってくれています。デイとかケアマネさんとかに援助して貰いな...
      本当に住み慣れた家で 逝けるのがベストだと思います。親も85歳位ですが、一人で頑張ってくれています。デイとかケアマネさんとかに援助して貰いながら 自活しています。ボケても自活出来るかもと思うと頑張れそうです。
      2022/09/02
  • 母に薦められて読みました。
    読書中の発見は以下

    ・感謝は死ぬ間際に伝えるのではなく、いつも伝えておくこと。後悔する。
    ・いつも伝えておく
    ・病院は死ぬための場所ではなく治療の場
    ・今の日本人の死は予期できる緩慢な死

    ・認知症でも一人暮らしはできる。訪問看護師、解雇職の人に定期的に来てもらう、緊急時はそちらにかける
    ・排便排尿障害が出た場合、家を汚す覚悟さえすれば一人暮らしも可能
    ・認知症予防してもなるときはなる
    ・周りの支援を受けられるようにしておくこと
    ・あすなら苑

    ・排泄ができなくなっても尊厳は失われるものではない
    ・介護は家族だけのものではなく社会でするもの

    ・看取りのできる介護職を探す
    ・死にそうになっても119番しない。若い緊急の人を妨げない。
    ・負担にならない程度に世話になる>子どもに迷惑をかけたくない、でよい
    ・孤独死にしないためには早く発見すること

  • 公的サービスに、自費のサービスを想定すれば最期まで在宅は可能とのこと。とは言え荷物は減らしたいので、シェアハウスのような所で暮らしたいなぁと思いました。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授,NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長

「2024年 『挑戦するフェミニズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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