日本企業の復活力 コロナショックを超えて (文春新書)

  • 文藝春秋 (2021年1月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784166612963

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

企業経営の新たな視点を提供する本書は、コロナ禍を乗り越えるためのポジティブな戦略を論じています。著者は、コロナがもたらした困難の中にも、日本企業が変革のチャンスを見出す可能性を示唆し、従来の硬直した構...

感想・レビュー・書評

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  • 経営学者の著者が、コロナ禍~コロナ後の企業経営について論じた本。

    コロナ関連書は往々にして悲観に傾きがちだが、本書はポジティブな側面に目を向けようという姿勢に貫かれている。

    コロナ禍が企業にもたらしたものは深刻なコロナ不況だけではなく、プラス面も多いと著者は指摘する。たとえば、これまで岩盤のように硬くて変えられなかった日本企業の悪しき構造を、一気に変える千載一遇の好機でもあるのだ、と……。

    《本書は、コロナショックという分水嶺であえてプラス思考で戦略を考えようとする日本企業への、私からのエールである。》(プロローグ)

    著者の「エール」は、内容空疎な精神論ではない。コロナ後の日本企業が明るい可能性に満ちているとなぜ言えるのか、その理由が論理的に、客観的データに基づいて冷静に説明されているのだ。
    また、コロナ禍が企業にもたらしたマイナス面についても、冷静に検証される。

    もちろん、すべての企業がコロナ禍というピンチをチャンスに変えられるわけではない。変えるためには条件がある。
    コロナ禍は国や企業の底力を試すリトマス試験紙のようなもので、いまこのときに企業内改革を行い、力を蓄えた企業だけが、コロナ後に復活できるのだ、と。

    コロナ後の日本経済に、一条の希望の光を射し込ませる書。

  •  転職活動が気になって、まったく頭に入ってこずなかなか読み進められなかった。文章も少し読みにくい。日本企業のポテンシャルについて詳しく解説されているが、日本の強みと言える「一配慮、一手間」は頷けるのだが、これだけで成長できるか疑問。守りではなく攻めの姿勢で投資することと、雇用と人事の改革が急務であることは、1つ前に読んだ新書とも共通している。明るい未来であってほしいな。

  • 背ラベル:335.21-イ

  • 伊丹氏の本は歯切れが良く、かつ意志が明確で読みやすい。ハーシュマン理論は初めて知った

  • 認識甘すぎ。
    現場感覚ないと書けないとこに踏み込んじゃいましたね。

  • コロナショックは、発展へのチャンス。世界的危機が日本企業に与える影響を、マイナスではなくプラスの面から解説。危機をバネに、日本企業が発展するためのモノの見方を示す書籍。

    戦後の日本を襲った経済危機は4つある。大きさの順に並べると、
    ①バブル崩壊
    ②コロナショック(原因はシンプルだが対策が難しい)
    ③オイルショック(原因がシンプルであり対策もシンプル)
    ④リーマンショック(世界的な金融システムの機能不全故に、対策は各国による金融市システムの再構築と経済刺激策)
    となる。国内外で人の流れが滞るコロナショックは対処が難しく、バブル崩壊に次ぐ深刻な危機。

    コロナショックは、世界経済に大きな変化をもたらす。特に日本企業に大きなインパクトを与えるのは、次の3点。
    ①経済的被害が国ごとに違うため、各国の勢力分布が変わる。
    ②人々の動きが止まったことで、グローバリゼーションの動きにブレーキがかかる。
    ③人々の直接の接触を避けるため、デジタル化が加速する。

    コロナショックに伴い、始まったテレワーク。それは、日本の組織マネジメントに対する、次のような気づきをもたらした。
    ①きちんとした管理職を育ててこなかったことへの反省。
    ②社員を過剰に拘束するような非合理な雇用慣行への反省。
    ③人が集まることの意義を認識することによる、これまでのマネジメントのあり方の「よさ」の再確認。

    コロナショックは、日本の産業に3つのプラス効果をもたらす。
    ①熱湯効果:業績の大きな落ち込みが圧力となり、事業ポートフォリオの転換、ビジネスモデルの転換など、経済合理性を高めるための事業構造の転換が促される。
    ②ポテンシャル開花効果:環境変化によって、需要の新しい芽が生まれたり、既存の需要が変容したりする。
    ③地殻変動効果:経済停滞への危機感から、合併による大規模な企業の誕生など、日本全体の産業の再編成が起きる。

  • 産業再編、デジタル裏方ラストフィート、逆張りグローバル。日中緊張にチャンスはあるだろうけど、どうなんかな。

  • ちょっと日本について甘い感じが。。

  • ポストコロナをどう捉えているのか伊丹先生の意見を聞いてみたいと手に取った。
    日本企業を「茹で蛙」と表現されていた点に強く同意した。
    伊丹先生はこのコロナショックを「茹で蛙に熱湯」で目を覚まし、復活できると表現されていた。

    管理職の能力の低さを挙げて、この点について、改善が必要と書かれていたが、目の前にいないと部下が何をしてるかわからないと言ってのける(事務所の席に座っている=仕事をしている。在宅勤務=遊んでいる的な無様な管理しかできない)管理職が減るくらいのレベルは軽くクリアしてくれればいいのだが…

    悲観的になりがちな今の状況ではあるが、終始ポジティブなメッセージを発信し続けている印象の内容だった。

  • デフレ、少子化、、、成長要素に乏しいここ数年だったが、追い討ちをかけるコロナショック。
    本書ではそんなピンチをチャンスに変え、心の弱っている日本企業再生の道しるべを示してくれた。
    デジタル化する製造プロセスの最後尾に「ひと配慮&ひと手間」こそが日本企業の強みになると。
    ユニークであり立て直しのヒントになる提言ありがとうございました。

  • 【危機で浮き彫りになった日本の底力】日本はポストコロナ時代において国際的にさらに強くなっていく可能性がある。その理由と将来的な課題を産業の様々な面から論証する。

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著者プロフィール

国際大学学長、一橋大学名誉教授
1969年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。72年カーネギーメロン大学経営大学院博士課程修了・PhD。その後一橋大学商学部で教鞭をとり、85年教授。この間スタンフォード大学客員准教授等を務め、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を経て2017年9月より現職。

「2019年 『激動の平成 日経 平成三部作』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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