婆娑羅大名 佐々木道誉 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2021年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784166613106

作品紹介・あらすじ

「婆娑羅」という言葉をご存じでしょうか。室町時代初期に上級武士の間で猖獗を極めた乱暴な行動様式のことで、戦国末期に流行った「傾奇」の先輩と考えるとわかりやすいでしょう。この婆娑羅の代表が、本書の主人公、佐々木(京極)道誉です。『太平記』の中で、楠木正成と並んでもっとも魅力的に描かれるこの男の生涯を通じて、日本人の美意識、出処進退の源流に迫ろうというのが本書の目的です。
 なぜ美意識か。現代で「道」とつく芸術、たとえば茶道や香道、花道といったものの源流は、すべてこの男にあるからです。花道では池坊専慶が花道書を記す200年以上も前に、道誉はそれを書き残しています。
 また、婆娑羅は「乱暴狼藉」と同意語のように思われていますが、さにあらず。意のままに振舞っても、そこに確固たる美意識があれば、それは狼藉ではなく、「道」に通じる。ここに筆者の「男の生き方の理想」すなわち「自由」の境地を道誉で示そうという目論見があります。後半では、婆娑羅の後継者ではあるが、どんどん矮小化されていった傾奇者、さらに三島由紀夫の自決の美意識も取り上げ、「見事に死ぬこと」しか男ぶりを示すことができなくなった時代の悲哀にも迫ります。
 ゲーム「戦国BASARA」などの影響で、BASARAもしくはバサラという言葉は今の若い人たちにも親しみがあるようですが、本物の婆娑羅を楽しんでみてください。 

感想・レビュー・書評

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  • ほとんど道誉のことは書いてありません。
    書いてあるのは始めの2章のみ。そこは面白くてスラスラ読めた。

  • 佐々木道誉の事、「婆娑羅」という言動について深く知りたかったらこの本を手に取る必要はない、と思う。

    著者は恐らく道誉や婆娑羅に対する造詣が深いのであろうが、それを広く伝えようとする意図が感じられなかった。

    この本から感じたイメージは文藝春秋社OBの会報誌での連載を在籍していた文藝春秋社から出して見ました、という感じ。

    同社は週刊誌に注力していて新書は近年疎かになっているのでは、と改めて感じた。

    TSUTAYA堺プラットプラット店にて購入。

  • 現代日本人の美意識の源流

  • わたしが初めて見た大河ドラマは太平記で、その中で強烈に印象に残っていた陣内孝則演じる佐々木道誉です。
    そんな婆娑羅大名 佐々木道誉に関して概略からその後に関して書いています。
    婆娑羅以降の継承が最後の章に書かれていて、少し冗長というか回りくどい印象がありました。

  • 佐々木氏の系譜から説き起こし南北朝の時代背景と代々の仏教勢力との因縁から行状の要因を提示し、様々な芸術に精通した当代屈指の教養人としての婆娑羅である佐々木道誉の生涯を見る。後半は婆娑羅について後代の傾奇との比較を交えて根源的主体性と東洋的自由が根幹にあることを考察。

  • 【日本人の美意識の源流がこの男にある】婆娑羅とは単なる乱暴狼藉ではない。花道、香道、茶道などの源流はこの男にあった。前田慶次や三島由紀夫の祖型である快男児の生涯。

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