超空気支配社会 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2021年6月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784166613168

みんなの感想まとめ

現代社会における「超空気支配社会」の実態を鋭く描いた一冊は、特にコロナ禍を経た今、より深く響く内容となっています。著者は、過去の社会情勢や左右対立を掘り下げながら、読者に自らの言葉で考え、表現すること...

感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍までに書かれていた内容だが、2026年に読むとあまりに刺さった一冊。この国は前からどんどん右翼化してたんだなあ、という気持ちにさせられる。

  • コロナ禍とオリンピックを経て、ますます加速する「超空気支配社会」を自分はどう生きるか。否が応でも耳や目に入ってくる声を自分の言葉に変換出来るようになるためには、やっぱりこういう本に出会って、読みながら色々考える事が大切だと思う。それを具体的な言葉で表現出来ない自分の未熟さを感じつつも。

  • 文藝春秋社を主とした、紙・デジタルの各媒体に掲載された文章を集め再構成した評論集。時節柄コロナ禍下の2020年前後の記事が比較的大部分を占めるが、それ以前の「反アベ」がキーワードだった時期の左右対立の話題や、戦前のプロパガンダを取り上げた論評もあり、(ごった煮感とも取れるが)個人的には総体として興味深く読めた。とかく左右の極論に終始しがちな昨今、辻田氏のキーワードである「中間」や「総合知」を意識しつつ日々を過ごしていきたいものである。

  • 序盤のSNSなどを通じた迎合文化については首肯できる。日本人は空気を読んで、デマゴーグに流されてしまう。
    ただ、安倍政権やコロナ禍で読んでいればもっと同感していたが、現在は落ち着いてしまった。
    あと、軍歌のくだりがマニアックで長すぎた。

  • 参考図書。

  • 別紙参照

  • ●知られざるトンデモ「教育勅語本」の世界。大部分は正確な内容であり、そこに少しだけおかしな記述が紛れ込んでいる。これを見抜くのはなかなか容易ではない。
    ●軍歌は当時のヒットソングだった。日清戦争時代作られた軍歌の数は1300曲以上。
    ●批判の仕方いかんによって、すぐ右左のレッテルが貼られる。なんともやりにくく、発言もしづらい。
    ●正義は存在する。差別と反差別では反差別の側が正しいし、歴史修正主義者とその批判者では批判者の側が正しい。個人的には、権力の太鼓持ちより、権力の批判の方が正しいとも思う。だが、人は過ちを犯す。正義を掲げるものが必ずしも正しいとは限らない。だから、そのことを踏まえて冷静に行動した方が良い。
    ●歴史書に「愛国ポエム」が挟まっていても良いのではないか。エビデンスがないなどと批判されるが、この主観的な部分があるからこそ、広く受容されている。
    ●ロックダウンは、民主的に選ばれた政治家が、公文書に基づいて様々な専門家の意見を聞きながら、最後は自ら責任を取るとの覚悟のもと行うべきなのだ。そうではないものが、専門家の権威を用い、スローガンで日本社会特有の同調圧力を煽って、自らの考えを実現しようとするのは大変危うい。

  • 社会批評ってこういう世界だったな。

  • 筆者の評論集というが、短いオピニオン記事ばかりで突っ込んだ議論がなく浅いと感じざるをえない。専門知ではなく総合知の模索、ジャーナリズムの再興を主張しているのも、評論集の寄せ集めではなどうもその説得力に欠ける。

  • 認識としてはとても共感できる。のだけど。方向性がどっち向くかが逆かな。

  • 2021年8月読了。

  • 右や左の偏った意見に辟易している中、こういう意見を聞きたかったんだなと、自分の気持ちに気づかせてもらえる論考だった。

  • 津田大介さんのポリタスTVで紹介されていた本。
    著者初めての評論集で、その多くは2014年から2021年にかけてのもの。覚えていることでも、視点が変わると新鮮でなるほど!となるのがおもしろい。
    「今日本当に必要なのは、専門原理主義とデタラメの中間、つまり総合知を模索することではないか。そしてそれこそ、評論家本来の領分なのである」
    同感!ついつい自分と同じ意見を持つ人ばかりで固まりがちなのは、どの分野でもありがちなこと。大事なことは「模索し続けること」なのではないか…とつくづく。

  • 64年東京オリンピックにまつわる話、軍歌にからめた戦時下プロパガンダの話から、どれも大変面白い。狭い事実は大局を正しく伝えるものとは限らない。

  • 【SNS、コロナ、オリンピック……「空気」の圧力が覆う現代日本を読み解く令和版「空気の研究」】SNSの炎上、コロナ、オリンピック……現代日本を動かしていたのは、やはり「空気」だった。SNS時代を鋭く活写した初の評論集。

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著者プロフィール

辻田真佐憲(つじた・まさのり)
1984年大阪府生まれ。文筆家、近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科中退。
2011年より執筆活動を開始し、現在、政治・戦争と文化芸術の関わりを研究テーマとしている。著書に『日本の軍歌 国民的音楽の歴史』、『ふしぎな君が代』『大本営発表』『天皇のお言葉 明治・大正・昭和・平成』(以上、幻冬舎新書)、『空気の検閲~大日本帝国の表現規制~』(光文社新書)『愛国とレコード 幻の大名古屋軍歌とアサヒ蓄音器商会』(えにし書房)、『たのしいプロパガンダ』(イースト新書Q)などがある。歴史資料の復刻にも取り組んでおり、監修CDに『日本の軍歌アーカイブス』(ビクターエンタテインメント)、『出征兵士を送る歌 これが軍歌だ!』(キングレコード)、『日本の軍歌・軍国歌謡全集』(ぐらもくらぶ)、『古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家』 (文春新書) などがある。

「2021年 『新プロパガンダ論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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