シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由 (文春新書)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 文藝春秋 (2023年1月19日発売)
3.43
  • (5)
  • (8)
  • (10)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 124
感想 : 22
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784166613960

作品紹介・あらすじ

「日本共産党が党首公選を実施すれば日本の政治がマシになる」

日本の主要政党で党首公選が行われていないのは、共産党と公明党のみである。

約半世紀にわたり、共産党員として活動し、
政策委員会で安保外交部長を務めたこともある著者が、
なぜ、党員による投票が可能な党首公選制を訴え、自ら立候補を宣言するのか?
そして、持論である安保・防衛政策についての転換を公約に掲げる理由とは。


【目次】
第一章 なぜ党員投票による党首選挙を求めるのか

1 政策その他で重要な違いがある
2 党首公選が共産党にとって必要な理由
3 党首公選が党の自己改革を促していく

第二章 私には立候補する資格がある

1 共産党内の異論の存在を私は体現している
2 実践を通じて共産党と私の溝は埋まった⁉
3 安保・自衛隊問題で論争のないことが混迷を生んでいる

第三章 野党共闘を魅力化する安保・防衛政策へ

1 「核抑止抜きの専守防衛」を共産党の基本政策とする
2 野党共闘を魅力あるものとするために
3 台湾有事に日本はどう臨むべきか
4 政党と個人・市民団体のアプローチは異なる

第四章 国民との接点を広げるための三つの問題

1 「人間の顔をした資本主義」を提唱する
2 「左側の自民党」をめざすべきだ
3 共産主義とは何かから日本共産党の名前を考える

終章 共産党の安保・自衛隊・憲法論を深掘りする

1 私の提案は綱領と大会決議の枠内である
2 私の提案は綱領の帝国主義規定の延長線上にある
3 「自衛隊=対米従属軍隊」論をめぐって
4 共産主義の理想は非軍事だが政策は自衛である
5 自衛隊をめぐる憲法問題をどう乗り越えるか

みんなの感想まとめ

政治改革の必要性を訴え、党首公選制を求める著者の立候補宣言が中心テーマとなっている本書は、日本共産党内部の意見の食い違いや、現実的な政策提案についての率直な議論を展開しています。著者は、党の自己改革を...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 共産党内のお家騒動における真相。日本の政治が抱える問題について、共産党の課題を中心に。自民党への信頼は浮き沈みしながら着実に衰退しているにも関わらず、有力な野党は不在。思想が違えば共産党に何を期待する訳でもないが、野党共闘も消化不良。

    先ずは、国防の考え方。著者は述べる。志位は、安保条約の下では自衛隊反対が基本的なスタンス。自衛隊は違憲だとしない著者に対し、自己批判書を党の雑誌に書かせた。今までの歴史で自己批判文書を掲載したのは、不破哲三、上田耕一郎に続き著者は3人目となった。しかし、後の野党連合において志位は自衛隊活用論へ。

    著者は、非核三原則に「使わせない」を加えた四原則が必要だと述べる。専守防衛を基本とし、核の傘にも頼らない方針。じゃあどうやって核の脅威に立ち向かうのか。書かれているのは、国民が国土を守る気概、覚悟を持っていることが核兵器を含む相手の攻撃を躊躇させるということ、だ。なんと勇ましいお花畑。いや、お花畑より「気概や覚悟」など、戦時中の精神論を思い出すが、大丈夫だろうか。竹槍で躊躇させられるはずもない。

    しかし、著者の指摘する構造的欺瞞は的を射ている。アメリカの抑止力に頼りながら、日本は主権国家でありながら、核投下の決定には関わらない。核兵器に伴う責任はアメリカが背負う。そんな状態でそもそも抑止力足りうるか。

    ー 現在の共産党を見て、一方では自衛隊を解消すると綱領に書いているのに、他方では自衛隊を活用すると言ってみたり、どうもちぐはぐだと思われる方も少なくない。下手をすると、軍事力のない世界を望む人からも、いや、そんな世界はお花畑だとあざ笑う人からも、両方から共産党が嫌われることになるかもしれない。

    自己分析はできているようだ。
    尚。党首のポスト争いのために派閥、分派が作られることを避けるため、党首公選をしない、という事だが、結局、党首公選では、こうした党是の本義が揺らぎかねない気がするのは私だけか。理想と実態の矛盾を抱えたままな気がする。

  • 日本共産党って怖い? 結局どんな政党? 複雑かつ厳格な、知られざる内部事情 | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/review/1082209/a/

    共産党員が志位長期体制に決起 議席半減の22年【解説委員室から】:時事ドットコム
    https://www.jiji.com/jc/v8?id=202302kaisetsuiin050

    《シン・日本共産党宣言》「共産党は“怖い”と思われている」ヒラ党員が異例の執行部批判、元安保外交部長(67)が「党首公選を実施すれば日本の政治がマシになる」と訴えるワケ | 文春オンライン
    https://bunshun.jp/articles/-/60222

    共産党が党改革を訴える本を出版した党員を除名 「異論排除ではない」というけど…市民感覚からは?:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/229883

    文春新書『シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由』松竹伸幸 | 新書 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166613960

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ある共産党員への手紙 - 内田樹の研究室
      http://blog.tatsuru.com/2023/03/28_1605.html
      ある共産党員への手紙 - 内田樹の研究室
      http://blog.tatsuru.com/2023/03/28_1605.html
      2023/03/30
  • この本で,この本が理由で除名したとしたら,共産党はあまりにも狭小なオワコン組織だと思う.
    内部での意見の食い違いや,矛盾点について率直に表現された内容なのでは無いかと思う.
    著者も書いている通り意見の違いを組織階級の枠を超えた議論と実践で総括,発展していく政党なら,「この程度の」差異で除名はないのでは無いかと.

    軍事問題について,共産党の本来の立ち位置と現在の苦しいレトリック,その解決策など,大変興味深く読んだ.共産党の国防論がお花畑だと思う向きには是非読んで頂きたい.
    で…やっぱり,すごく現実的な目標達成段階を設定しているのに,対右派の「ケンカ」に注力するばかりに本来の一歩一歩理解を得ながら前へ,という姿勢が全く見えない現在の戦い方がかなり残念,それを可視化した良書だと思う.
    今からでも遅くは無い,田村智子さんは改めて党員の幅広い意見をオーブンな議論の俎上に上げ,世間に民主的な手続きがきちんと伝わる組織改革と,歩み寄りを求めたい.

  • 党の方針と違う主張を、外に向かってやったんで、あんた除名な、と言われた人。

    「日本共産党が党首公選を実施すれば日本の政治がマシになる」
    と言う内容。
    ご本人も、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な、と言ってるくらいたられば論だと考えてはいるようなのだが、風が吹いたって、儲からない桶屋の方が多いんじゃねの、と思わせる内容。

    内容が素晴らしいから星四つというより、如何に、共産党の方が、純粋で、理論家で、現実を全くわからない人達だっていうことがくっきりと見えてくる本だと思った。

    共産主義という原理原則さえ、実はこうなんだ、ぼくの思う共産主義とはこうなんだって、原理主義的にテロ、内ゲバ繰り返してきた組織だよ。
    あんまり誰にも相手にされないから、いや実はこうなんだ、こうすればいいよ、こうやったら受け入れられると思うよって、みんながぼくのいうことを聞いてくれないのは、ぼくが間違ってるのでなくて、時代とか環境が違うとか、確かに少し過激だってよねとかっていってる程度。
    で、受け入れてもらった後は、「民主集中制」でしょ。最終的にどこに持って行こうとするのか、その、「手段」のためには猫も被るよって事にしか見えませんなあ。

    そもそも、目的が、「野党連合」に入れてもらって、政権の一翼を担うためってはっきり言ってるから。
    軒を貸してくれよ、母屋盗るからって聞こえるんですが。

    安保については、非核4原則で、「核を使わせない」とか「核抑止力抜きの専守防衛」とか「ウクライナの専守防衛に学べる」とか何言ってるか分からない。

    自衛隊の存在は憲法の精神に合致するが、9条違反は明確だという。そこをどうするかって、普通に考えれば、憲法9条違反ではない筈だから、解釈間違ってんじゃないのという結論になって然るべき。9条違反だ、という「原理原則」を守ろうするから変な結論になると思わないのかなあ。少なくとも、9条改憲考えるのが自然だと思う。

    無理するから論理破綻するんだよ。

    「ヨーロッパに人が共産主義という言葉を聞いてイメージするのは、現代においては、資本の横暴に対して住民が協力しあって対抗するような社会、支え合う社会というなものだろう。」
    と、大真面目に言ってるので吹く。

  • 日本共産党の党首公選を求めて立ち上がったが除名された、ということがニュースに

    なった著者の新書。

    ニュースだけでは細かいことは分からなかったが、彼の主張がよくわかる内容。



    そもそも日本共産党。志位和夫さん、小池晃さん、田村智子さん、山添拓さん。。

    論客が多い。よく勉強して国会でも存在感がある。議員の質が高い。

    ただ、、日本共産党、という単位になるとよくわからなくなる。

    以前は比例区のためにすべての選挙区に立候補し野党の邪魔をしていた。

    立憲民主との共闘でそれを改めたが、不発に終わる。

    自衛隊をどうするのか、憲法9条をどうするのか、外交は、、、、

    どこか独善的なイメージがある。



    著者はそうした国民の不安を払拭すべく、党首公選にして、候補者が主張することを

    訴えている。論点整理できれば国民も納得すると。

    政権を与えるに足りる政党であるか否か判断してもらえると。



    しかし共産党はそうしない。

    集団で合議でトップを決め、異論は許さない。トップの考えが党の考え。

    中国共産党と何ら変わらない。



    これを変えようとした著者を除名にしてしまった。この新書が出た後だな。

    こういうことをすると国民の共産党へのイメージは悪くなる。

    党名を変え、普通の党であることを示さないと、浮動票は増えない。

    公明党みたいに信者の投票だけでよければいいが、共産党は違うはず。



    なんとももどかしい。最初に書いたようにいい議員がたくさんいるだけに。

    残念だ。

  • 党首公選制にすれば国民に支持される!っていう内容ですが、そこは個人的にどうでもよい。

    共産党のお勤め話(赤旗配りなど)や横の連携禁止というのが面白かったですね。
    内部の情報があまり出てこないので。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/500337303.html

  • 共産党の内部がわかりとても有意義だと感じた反面、やはり政権を奪取するには心許ない要素が多くあるなと思う。綱領には、変えてはならない部分と、時代に応じ変化させるべきところがある。著者は共産党にこだわらずに、同じ意志を持つ同志を募り政治のグループを作ることから始めれば、意見も反映させやすいのでは?

  • 日本の政治をマシなものにするなら、日本共産党をまず変えなければならない。本気せ政権を取りに行くために、筆者が考え抜いた国防論は、リアルであり、切実なものである。そして、正直、この本を書いて松竹氏を除名にする政党に未来はあるのかと落胆してしまった。

  • 前半は、日共の組織構造やその運営がどうなっているかを党員でも支持者でもない自分が理解するのに役立ち、公選を求める理由も理解する。
    党に対する不満や批判もあって、そこまでは面白い。

    しかし後半は、著者の国防論を延々聞かされるなど、日共や党首公選とはかけ離れ、書名から期待した内容と大きく乖離した話が続く。党首立候補に際しての公約だ、と言われればそうなんだろうが、特に著者の国防論を知りたいわけではない自分としては、正直言って興味がない。更に立憲民主党批判に至っては、書名とはもう完全に無関係だ。
    党名変更案だって、そんなことはどうでもいい、という感想しか持ち得ない。

    前半は面白いけど後半は興味なし、前半だけ読んでそこでやめとけばよかった、という読後感

  • ふむ

  • なりふり構わないデタラメであるが「日本共産党解体宣言」=「民主主義破壊宣言」である。「共産党」云々の問題にとどまらず日本と世界の平和に関わる重大なフェイクである。日本を著者の思惑通りに「戦争する国」に戻してはならない。

    Ⅰ.総論
    1.ベタ記事の恐ろしさ
    事は30年以上前、当時の「赤旗」の記事に以下が有った。
    「ポーランドのカドヴィツェフォーラムに倣ったフォーラム(会議)型組織で日本共産党を(内部から)破壊しようと言う動きが始まった。」
    これはベタ記事であったがいち読者として忘れる事は出来なかった。
    「民主化」を果たしたポーランドであるが、その主力となった労組「連帯」はなんとアメリカの投資家、ジョージ・ソロス氏の私費で運営されていた事が後に明らかになった。
    私は「なるほど」と思った。それで本当の民主主義なのかとも。アメリカ帝国主義に都合の良い『民主主義』ではないのかと。「自分の未来は自分で決める」というアメリカ建国の精神にも反する。
    ネット上で公開されたアメリカのオリバー・ストーン監督の2つの動画「Ukraine on fire」と「Revealing Ukraine」を見て、更に確信を深めた。
    ウクライナに於けるマイダン革命は平和的に行われた『民主主義革命』では無く、武力クーデターであり、正当な選挙で選出された、ヤヌコーヴィッチ大統領は殺害されかけ、ロシアに逃亡したのだ。
    ウクライナの「マイダン革命」等中東、東欧で吹き荒れた所謂「カラー革命」はCIAによって組織、訓練された物であった。多分著者や鈴木元氏等はこれに準じた動きではないのか。ジョージ・ソロス氏は事実上CIAの別動隊である。

    2.著者と鈴木元氏等の目論見
    1)この政党を「右転落」「分裂」「非合法化」「破壊」し、国民から離反させ結果として日本を戦争する国に引き戻す事である。
    アメリカ帝国主義は朝鮮戦争、ベトナム戦争に自衛隊を参戦させる事が出来なかった。その最大の障壁は
    ・憲法9条
    ・この政党の存在、活動、歴史、戦前戦中も命がけで言論の力だけで反戦活動を行った。呉の軍港にも戦艦大和内にも「共産主義青年同盟」のレジスタンスが組織された。「聳ゆるマスト」参照。
    ・保守に身を置く方々も含む多くの方々との戦争反対、沖縄の基地問題等でのこの政党との連帯である。
    この3つを取り除かないとアメリカ帝国主義が引き起こす次の戦争で我が国を「使い捨ての砲台」として利用できない。
    2)自民党、財界の要求に沿う
    憲法改悪と戦争推進も自民党、財界の要求であるが、最近は「裏金議員」の追及で機関紙「しんぶん赤旗日曜版」の役割が大きく受賞歴すらある。この政党と機関紙に打撃を与えたいと言うのが追い詰められた自民党、財界の要求でこれに従ったものだ。

    Ⅱ、各論
    全項目に批判を加えるには時間がかかるのでかいつまんで

    P126「ウクライナの専守防衛に学べるところがある」
    ウクライナは専守防衛なのだろうか、侵略者ロシアが悪いに決まっているが、ゼレンスキー大統領はNATOに対してロシアへの先制核攻撃を呼びかけ、事実としてウクライナもロシア国内へのFPVのドローン攻撃で子供や歩行者、バスを狙い殺害している。
    我が国が持とうとしている敵地攻撃能力の悪質性はここにある。これは民族間の憎悪を増幅するだけで戦争を泥沼化させ侵略者と軍需産業の思う壺だ。まして核兵器の使用を煽る言動は全面核戦争に繋がるし、唯一の戦争被爆国々民として私達は看過出来ない筈だ。
    オリバー・ストーン監督の動画によるとロシアによる侵略より前に反ロシア派が親ロシア派により殺害されたと見せかける為に自分達の同志の平和的なデモ隊を自分達のスナイパーに射殺させる等の偽旗作戦を行った。こうした事は防衛戦争の大儀と自国民の人間性を傷つける物であり日本は絶対に見習えない。
    むしろ大量の犠牲者を出しながらも独立と統一を守ったベトナム人民の闘いこそウクライナは見習うべきである。そしてウクライナは防衛戦争の大儀に立ち返るべきである。ベトナムには在沖縄在日米軍基地を爆撃する国際法上の権利があった筈だがそれをしていない。ベトナム人民は防衛戦争の大儀と自らの人間性を守ったのだ。それ故、日本国内にもアメリカ国内にもベトナム人民と連帯する反戦運動が広がった。

    P171「自衛隊に良い印象を持ち縮小さえ否定する国民意識の増大」
    これこそアメリカ帝国主義と日本の財界によって時間と予算を使って作り出されたものである。事は1953年の池田・ロバートソン会談、「教育と広報による愛国心の育成」云々に端を発する。それから少し間を置いて「ゼロ戦はやと」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「超時空要塞マクロス」等とその続編、類似作が半世紀以上に渡り執拗に作り続けられている。こうした好戦的なサブカルの影響力は絶大である。私の大学の同期の教員は「格好良い兵器を買ってくれる政府が良い政府だ」と言う。更には「民主的」と思われている人士にもこうした物の影響下にある人物がいる。例としてアライ=ヒロユキ氏は「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「超時空要塞マクロス」を芸術と持ち上げて憚らない。

    P194「政権をとるためには大胆なアプローチも必要だ」
    「政策委員会で働く様になったのは1994年・・・」つまり奉職していたのだからヒラでは無い訳だ。党首公選制を求める割に自分は選挙で選出された訳では無く、どんな採用基準で採用されたのかは定かではないが単に採用されただけなのではないのか。
    因みに「しんぶん赤旗」の記者の応募要件は単に「党員」であり選挙による選出では無く採用試験だけである。この政党に参加するのは簡単で、綱領と規約を認め、会議に出席し、会費を支払えば直ちに党員である。この辺に著者の様な人物を重要な部署に潜入させてしまった、この政党の人事上のセキュリティーホールが有る様に感じる。因みに著者が除名された理由は意見の相違では無く、自ら認めた筈の規約を無視して外部からこの政党を公然と攻撃したからである。どの政党でもどの会社でも当然の事だ。

    P209「党名」
    この辺にも著者の本音がにじみ出ている。「憲政党」とは滑稽である。共産主義社会を目標とする政党であるから「共産党」の名を変える言われは無い。
    因みにコミュニズム≒コムニス≒コミュニケーションであるが「対話党」なんて名前にしたらこれまた滑稽である。

    P230「アメリカには帝国主義ではない側面も生まれている。」
    そんな事は大昔から当たり前の事であり今更著者に説教される筋は無い。
    大体エイブラハム・リンカーンとカール・マルクス、フリードリッヒ・エンゲルスは文通友達でお互いにカンパを送り合う仲であった。アメリカも一枚岩では無い、アメリカにも民主主義の潮流は脈々と流れている。アメリカ独立戦争、フランス革命、ロシア革命は夫々歴史的制約による歪な面もあったが、戦後の国連憲章、日本国憲法に遺産がある。
    端的なのは日本国憲法の母といわれた故ベアテ・シロタ・ゴードン女史こそアメリカ人で有った。

    P269「おわりに」
    著者の気持ち即ち「戦争がしたくてたまらない」こんな著者は日本共産党云々以前に世界と日本の平和に大変有害なアメリカ帝国主義と財界のパシリ*で有ると言う事が大変良く伝わって来たのである。

    *「パシリ」:使い走りを指す俗語。

    Ⅲ.簡単なまとめ
    著者の言い分はまるで自民党の国会答弁の様だ。731部隊の存在を示した、自衛隊所管の「公文書」の存在は認めざるを得ないが、それは「事実かどうかは分からない」と首相は屁理屈を言う。よく似た思想に思える。
    またこの政党の「党員」を自称/詐称するレビュアーも存在する様なので、読まれる方は注意されたい。「ウソも100回言えば真実になる」と言うヒトラー式のフェイクだ。
    共産党の言う「ニセ左翼」どころか「ニセ共産党員」の出現かwww
    案外著者本人だったりして(爆

  • みなさんのコメントを読ませて頂きました。この本を読んだ党員はごくわずか。志位和夫が書記局長に突然、就任した時、志位和夫が何者か?だれもその存在を知らなかった。議員でもなく、出版物もないどころか、「赤旗新聞」でも志位和夫を名を見ることはなった。当時から理論的、実践的な力量に不安感をもつ党員は多くいた。私もその一人で、回りの党員も疑問視する声も多数いた。
    松竹さん、鈴木さんの出版物は暗黙の了解で箝口令が行われ、先に書いたように多くの党員は読むことはしていない。
    「しんぶん赤旗」のみ、除名の報道がされ、その後、各新聞報道、他党から疑問視に対して志位和夫は「日本共産党に対する攻撃。徹底的に闘う」などの対応繰り返した。さらに「除名問題」に関するパンフレットを各党支部に無理やり買わせ党員に圧力をかける暴挙にでた。
    そもそも、志位和夫に対する指導力不足、党員の声、国民の声に背を向ける姿勢に対する批判の声が多数あり、「委員長を辞めるべきだ」と言う党員が圧倒的に多かったのだ。
    松竹さん、鈴木さんの指摘に同意する党員がさらに増えれば、当然、志位和夫は党を離脱せざるを得ない。志位和夫は保身に走り、逃げまくっているに過ぎない。
    志位和夫の寛大さのなさ、包容力のなさ、自己批判もしない姿勢が日本共産党の急激な衰退、国政選挙・地方選挙の大敗に現れている。

  • 必ずしも同意できないところも多いけれどガチに国をよくしようと考えているなすごいな

  • 松竹氏がこの本を上梓してから除名になるまで、記者会見の動画を通じてずっと共産党の言い分を追ってきた。志位委員長にしても小池書紀局長にしても穀田国対委員長にしても、何故あんなに歯切れが悪いのだろうと思っていたが、こうして問題の著書を読んでようやく理解できた。しきりに「外部からの攻撃」と表現していて、党首公選の訴えと『攻撃』という物騒な語がどうしても結びつかなかったが、結局は志位氏個人への批判とみなされたのだ。ここに日本共産党の限界を感じる。志位氏は会見で「共産党の党首には何の権限もないから誰が党首かは意味がない」と言っていたが大嘘だ。中共と同様にトップの独裁で上意下達的に物事が決まる体質であることが白日の下に晒された今となっては、今後共産党の党勢が回復することはないと断言できる。
    松竹氏の提言する政策はどれも合理的かつ現実的であり、もしこういう政策を掲げる政党があれば是非支持したい。党幹部が言う通り、何人も結社の自由があるのだから氏が党首になって新党を立ち上げれば彼の思いは成就するのだが、最後まで復党を望んだ成行きを見ると、松竹氏にもそこまでの覚悟はないようだ。何だかんだ言って、松竹氏も党幹部も野党的ポジションが都合がいいのだろう。
    共産党の在り方はどうでもいい話だが、日本政治のとるべき戦略提言書として星5つ。

  • あまり知られていない共産党の内情がよくわかって面白い

  • 野党の主張は選挙期間中以外は中々有権者に届きにくいし、有権者も関心を示さない。

    そんな中で党首公選制の一点突破で耳目を集め、著書の専門である国防の持論を述べた本書はまずは目論見通りと言った所ではないだろうか。

    国防論自体も自分を含めた日本人の微温的な、しかし現実的な国防感にマッチしていると思われ、共産党のベテラン党員(かもがわ出版の編集主幹なので関西のオピニオンリーダーでもあるだろうが)でこの主張が出て来た事はいい意味で裏切られた感を受けた。

    党首公選制は議論が深まるのか?性の多様性を認めるのなら意見の多様性も認めなければならない。守るべき所は守り、変わるべき所は変わる。実は共産党にとって大きなチャンスが訪れているのかも知れない。

    くまざわ書店阿倍野店にて購入。

  • 改憲や自衛隊は違憲かなどが気になり読んでみた。
    一般読者でなく、共産党の方々む向けた内容なのがユニークと感じた。

  • 共産党はどうして共産党の名称を変更しないのだろうか?
    共産党の民主集中制はソビエト、中国の民主集中制とどう違うのだろうか?独裁体制を導く制度では無いのだろうか?
    共産党の委員長が20年も継続している事は、中国共産党の習近平、総書記の長期独裁政権等に通っているのではないか?
    共産党の政策に賛同できる部分も多く感じるだけにいろいろ疑問に思うことも多い。筆者の様々な活動の中から、今後の共産党に変化はあるのだろうか?それとも現場を継続していくことになるのだろうか?

  • 【共産党は「怖い」のか】共産党員である著者がなぜ党首公選制を訴え、自ら立候補を宣言するのか。外からは知ることのできない共産党の内情がよく分かります。

全19件中 1 - 19件を表示

著者プロフィール

松竹伸幸(まつたけ・のぶゆき)
1955年長崎県生まれ。 ジャーナリスト・編集者、日本平和学会会員(専門は外交・安全保障)、自衛隊を活かす会(代表・柳澤協二)事務局長。一橋大学社会学部卒業。『改憲的護憲論』『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(共に集英社新書)、『9条が世界を変える』『「日本会議」史観の乗り越え方』(共にかもがわ出版)、『反戦の世界史』『「基地国家・日本」の形成と展開』(共に新日本出版社)、『憲法九条の軍事戦略』『集団的自衛権の深層』『対米従属の謎』(いずれも平凡社新書)、『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(小学館)など著作多数。

「2021年 『「異論の共存」戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松竹伸幸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×