マイナ保険証の罠 (文春新書)

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  • 文藝春秋 (2023年8月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784166614226

作品紹介・あらすじ

マイナンバーカードに、いったい何が起きているのか?
7000件以上の誤登録、医療現場でのシステム障害など、トラブル続きの「マイナ保険証」。さらに2024年秋には、現行の健康保険証は使えなくなる――。見切り発車、その場しのぎの続く政府の対応への不信感もつのる。このままの状態でマイナンバーカードの「拡充」が進めば、情報流出のリスク、情報弱者切り捨てなどの問題も増大するだろう。政府を挙げて暴走するDX政策の罠を、利用者の目線でわかりやすく解き明かす。

みんなの感想まとめ

政府のデジタル化政策に対する不信感が浮き彫りになる内容で、特にマイナ保険証の問題点が詳細に解説されています。7000件以上の誤登録や医療現場でのシステム障害が続発し、2024年秋には現行の健康保険証が...

感想・レビュー・書評

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  • マイナンバーカード自体は、流石に取得率も8割超えていて、これはポイント配布といった誘導策もさることながら、保険証廃止という点が大きい。保険証を交付する企業も率先してマイナンバーカード作成を呼びかけていた。だから、否応ない所があるが、その保険証機能にどんな問題があるのか、が本著のテーマだ。

    保険証の話なので、病院側の準備の問題などがポイントだ。救急車ではマイナ保険証が使えないなどの問題もある。また、マイナ保険証を持ちたくない人には、資格確認書と言う健康保険証のようなものを発行するので大丈夫、とアナウンスされているが、資格確認書は自治体の窓口に行って更新しなくてはならないし、毎年行かなくてはならない。

    そもそも、マイナンバーカードは何故こんなに嫌がられたのか。残念ながら、この点においては、既に8割が作っているので、今更感はある。本著が言うのは、マイナンバーカードで本人になりすまされ、銀行口座を作られたり、不動産の名義を変えたり、遺産相続したりといった事件も起こり得るなど。個人情報流出となりすまし、それと単に現状に不自由を感じない、作るのが手間、という理由も大きいだろう。

    別の本だが、野口由紀夫によると、政府への信頼がない事が原因だという。その通り、と思う。

  • 著者、荻原博子さんの著書、ブクログ登録は2冊目。
    荻原博子さんは、ウイキペディアによると、次のような方です。

    ---引用開始

    荻原 博子(おぎわら ひろこ、1954年5月27日 - )は、日本の経済評論家、ジャーナリスト。

    ---引用終了


    で、本書の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。

    ---引用開始

    7000件以上の誤登録、医療現場でのシステム障害など、トラブル続きの「マイナ保険証」。2024年秋には、現行の健康保険証は使えなくなるー。情報流出のリスク、情報弱者切り捨てなど、政府を挙げて暴走するDX政策の罠を利用者の目線でわかりやすく解き明かす。

    ---引用終了


    マイナ保険証に関する、最新情報を書いておきます。

    2024年12月2日から、現行の健康保険証の新規発行が停止。マイナ保険証を基本とする仕組みへの移行。

    ・マイナカード保有者は、75.2%
    ・マイナカード保有者で保険証と一体化済みは、81.2%
    ・マイナ保険証を実際に使っている人は、39.6%

  • 流出しても国に責任はない…?複雑怪奇なマイナンバー問題の疑問点はここにある(荻原 博子) | マネー現代 | 講談社(2023.08.04)
    https://gendai.media/articles/-/114020

    マイナンバーカードは「自主返納」すれば安全?荻原博子氏がマイナンバー問題の「ナゾ」を一挙解説(荻原 博子) | マネー現代 | 講談社(2023.08.04)
    https://gendai.media/articles/-/114022

    文春新書『マイナ保険証の罠』荻原博子 | 新書 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614226

  • 文字が大きく、文章も構成もわかりやすく、非常に良い本だった。
    『マイナ保険証』どころか、『マイナンバーカード』についても私は全くわかっていなかったところ、大変よく理解できた。

    まず私(と夫)は『マイナンバーカード』を作っていない。
    特に「作らないぞ」という確固たる信念が有ったわけではない。
    単に「よくわからない。作りに行くのがめんどくさい。戸籍謄本は簡単に取れるようになるみたい? でもまだセキュリティに信用がおけない。何事も初期の段階では飛び付かない方がいい。義務化されたら仕方ないけどな。ポイントもらえると言っても、なんとかペイとか私達やってないしな。」程度の思考だった。
    そもそも『マイナンバーカード』とはどういうものかも、わかっていなかった。

    まずは、本書のお陰で『マイナンバー』と『マイナンバーカード』は全く別物であることや、その大事な相違点がよくわかった。
    政府がわざと両者を混同させていることも。
    『マイナンバーカード』を作る「メリット」しか国民に提示されていないことも。

    デメリットというか、危険性をよく理解できたので、やっぱり任意の『マイナンバーカード』は作らないぞ…で終われれば良いのだが、そうはいかない。
    政府はこの任意のはずの『マイナンバーカード』を強制的に国民に作らせる為に、『健康保険証』を廃止してしまうのだから。
    『マイナ保険証』の為には、任意で『マイナンバーカード』を作らなければならないってことだ。
    そんなの本当におかしい。
    そういうのは任意って言わないでしょ?
    『健康保険証』を人質に取られたようなもの。

    だったら、『マイナンバーカード』を任意ではなく、よっぽど義務にしてくれよと思うのだが、政府が何故そうしないのかは、本書をしっかり読めばよくわかる。

    そして本書の本題である『マイナ保険証』についても、弊害しかないということがよくわかった。
    『マイナ保険証』についても、「メリット」しか政府から国民に提示されていないことも。

    本書はカテゴリの「医療・死生観」ではなく「公権力の罪」に入れよう。
    本書は図書館で借りたが他の市から借りてくれた本なので延長ができず、今日返却しなければならない。
    しかし夫にも是非読んでもらいたい。
    『マイナンバー』と『マイナンバーカード』は別物なんだってよと先程言ったら、案の定「えっ?」と言っていた夫に、本書の内容を教えてあげたくても私は的確に伝えられないし、夫も私の下手な説明では理解してくれないだろう。(ていうか、疑われるだろう)
    ということで、夫が本書を購入してくることになった。

    決まってしまい、突き進んでいくこのシステムを変えることなんてできないが、どういう「罠」なのか、実体を理解しておく必要はあるだろうと思うから。

  • おばあちゃん、マイナ保険証作っちゃったよ。5年後大丈夫かな?もうさー本当日本しねだね。ワクチンの予約の時も思ったけど老人に寄り添ってほしいよね。やっぱ台湾のタンさんは良いねえ。

  • 大きな字でびっくり。
    しかし書いてあることはまっとう。
    マイナンバーカードなんて、時代遅れ。
    いや、マイナンバーの趣旨はいいと思うんだ。
    国民のもつ様々なデータを紐づけることにより、国民が便利になる、のであれば。
    前にも書いたが、様々な病院のカルテが集約され、個人の健康状態を示すデータが
    一元化され、それをAIが一次診断すれば、発病も防げるはず。
    ただ、そんな使い方は考えてないのが今の政府。所得を捕捉したいだけ。
    自分の裏金は3000万円でも補足できないようにしているのに。
    さらに、サイバーゼネコン日立、富士通あたりと手を組んで、
    きわめて古臭い、UIが恐ろしく時代遅れのシステムを構築している。
    この時期確定申告をネットで行うが、使いにくいことこの上ない。
    ふるさと納税が一元化できるのが唯一のメリット。
    目的もクソならシステムもクソだ。

    それを健康保険証を人質にして普及しようという姑息さ。
    要はずるい、せこい、こすいのだ。
    国民のほうを向かず、議員、官僚、大企業の都合のいいように国税を使って
    イベントを起こし、自分たちに金が流れるようにする。
    本来育児や教育に使うべきものを。
    更に世襲で政治活動費は相続税がかからず、資金力の差で新人の台頭を防ぐ。
    もちろん統一教会でも政党助成金でも、選挙に勝つためだけに使う。
    あーいやだ。

    その象徴のひとつがマイナンバーカード。
    最初に行ったように、一元化は絶対メリットがある。
    それを無にする政策。

    そもそも1億人単位でやろうというのが無理。
    道州制だ。
    政治体制を変えねば。中央集権は無理。バカ。

    なんとかならんか

  • 国保の手続きが面倒なので、いっそ始めようかと思ったが、やめてよかった。

  • 2024/12/02から健康保険証の新規発行が終了し、健康保険証を利用登録したマイナンバーカード(「マイナ保険証」)で医療機関等を受診するし仕組みに移行する件に関する本。2023/08/20第1刷発行。

    p.5「企業や行政機から漏れた個人情報は」とあるが、「行政機」とは「行政機関」のことだろうか。

    p.161「現行の保険証と変わらない「資格確認書」」とあるが、p.171には「「資格確認書」は健康保険証とは似て非なるものです。」とも書いてある。「変わらない」のか、「似て非なる」のか、著者はどちらを主張しているのか。

    [目次]
    第1章 「マイナンバーカード」の正体
    第2章 マイナンバーカードは本当に安全か?
    第3章 マイナ保険証のどこが「便利」なのかわからない!
    第4章 頭を抱える医療の現場
    第5章 介護現場は悲鳴をあげている
    第6章 健康保険証の廃止で、医療崩壊が始まる
    座談会 「健康保険証」廃止の撤回を!-全国保険医団体連合と語る

  • 著者はマイナンバーカード自体に反対しているのではなく(?)、日本政府の医療DXシステムのセキュリティの脆弱性に警鐘を鳴らしているようである。
    タイトルを見ると、マイナンバーカード自身に問題があるかのように見える(編集者の責任 ?)。

    行きつけところは、有名大学を卒業しただけの、現場を知らない(知ろうとしない)キャリア官僚の「机上計画主義」を批判しているようだ。
    太平洋戦争時の大本営になぞらえて!

    民度の高さに依存して、この国の政治家は、そのお粗末さを露呈している。

    そうであれば、諸手を挙げて、賛成する!偏差値教育の弊害だな!




  • マイナンバーとマイナンバーカードの違いは頭の整理に繋がった。それ以外は…。マイナンバーと健康保険証が一体化する事の懸念点を多く語りすぎている。個人的には国の税収に占める社会保険の割合が年々増える中、一部の高齢者の医療費の使いすぎを抑制する意味でも必要だと感じる制度改革。高齢者には酷すぎる? もっと紙を残すべき? その辺りは高齢者も頑張ろうよ。としか言えないです。

  • 第1章 「マイナンバーカード」の正体/第2章 マイナンバーカードは本当に安全か?/第3章 マイナ保険証のどこが「便利」なのかわからない!/第4章 頭を抱える医療の現場/第5章 介護現場は悲鳴をあげている/第6章 健康保険証の廃止で、医療崩壊が始まる/座談会 「健康保険証」廃止の撤回を!-全国保険医団体連合と語る

  • 【「健康保険証」廃止で医療制度崩壊へ】「マイナ保険証」義務化に伴う「健康保険証」廃止には、医療・介護現場から猛反対の声が。「マイナンバーカード」の正体も徹底解説。

  • 立ち読みで読了.
    序章やタイトルで散々煽っている本書だが,本文ではマイナンバー政策の基礎知識をきちんと解説し,批判するべきところだけ批判していた.
    しかし我々は,「マイナ保険証は良くないから従来の保険証に戻そう」ではなく,医療をより良くするために現場が求めているものを提供するべきであろう.
    医療DXは必要だとしても,「だからマイナ保険証が必要」とはならない.そこを履き違えないようにする必要があると思った.

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著者プロフィール

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリスト。難しい経済と複雑なお金の仕組みを、わかりやすく解説することに定評がある。一貫して庶民の視点で、生活に根差した独自の家計論を展開。多くの雑誌に連載を持ち、テレビ番組のコメンテーターらラジオ出演も多い。

「2016年 『荻原博子のやさしい家計簿2017』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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