疑う力 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2024年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784166614479

作品紹介・あらすじ

世の中で〝常識〟とされていることは、本当にそうなのか。
「資本主義が限界を迎えている」
「日本は分断されている」
「地球温暖化は悪」……

累計発行部数270万部突破の小説「ハゲタカ」シリーズの著者と考える、現代の幸福論。

自分らしく生きるヒントが満載の特別講義。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

常識を疑うことの重要性をテーマにした本書は、現代社会におけるさまざまな問題に対して新たな視点を提供します。特に、幸せや民主主義といった抽象的な概念を再考させたり、ミステリーを通じて嘘を見抜く力を養う方...

感想・レビュー・書評

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  • 正しいと思っている常識を今一度疑ってみよう、という内容。

    第1章の「幸せ」と、第2章の「民主主義」は抽象的すぎるのと、定義自体も曖昧な概念なのでピンとこなかった。

    第3章の「ミステリーを読むと、どんなタイプの人がどういう場面で嘘をつくのかが見えてくる」という考えには一理ありそうだと思った。
    現実で経験できることは限られているので、経験値を小説で積んでおけば騙されることも少なくなる。
    「世の中は嘘にまみれている」ことを知っていることは災難に巻き込まれないために大事。

    噓をつく代わりに、何も語らず真実を隠すことも多い。
    宗教団体との付き合いや裏金作りのことを「語らない」政治家は「都合の悪いことを隠している」のだ。

    第4章はエネルギー問題について考えている。
    「地球温暖化は本当に悪なのか」という問いは、私も何年も前から頭の片隅にあるが答えは得られていない。

    真山氏は「原発のゴミ処理施設は福島にすればいい」とか「日本は省エネを目指してはいけない」など、何を言いだすの?
    という考えを持っているようだが、反論者には「じゃあ、どうすればいいの?」と考えさせることも狙っているようだ。
    私も原発推進者には「東京に原発を作ればいい!」と言って、何と答えるか聞きたいと思っている。

    第5章の「正しい戦争」の話では、ロシア-ウクライナ戦争はロシアが悪なのか?という観点で陰謀論的な主張をいくつもしている。
    真山氏は小説家らしく、いろんな情報を仕入れているし、さまざまな発想を持っている。
    仮想現実の世界を小説にして、現実世界への警鐘を鳴らせば、読み手が是非を判断してくれるでしょう。

    第6章の「未来への指針」では、日本の未来は暗いと感じている大人が多いので、今の社会の仕組みを一度ぶっ壊して作り直せばいい、と言っている。
    仕組みを作っているのは政治家だが、今の政治でいいと思っている国民が多いから社会の仕組みを変えるのは簡単ではない。

    正しいと思っている常識を今一度疑ってみた結果、騙されていたことが分かり「真実はこうだ」と陰謀論を信じてしまうことがある。
    真山氏が本書で言いたかったのは「陰謀論を疑え!」ということらしい。

    ところで「地球温暖化は悪」「資本主義は破綻している」も陰謀論なんでしょうか?

  • 2021年の夏、一年遅れで開催された東京オリンピックの開会式直前にウクライナ国境に米国の精鋭部隊が派遣されたというフェイクニュース。今回のウクライナ侵攻は、プーチンとしては渋々やらざるを得ない状況に追い込まれる。今回の侵攻は、プーチンの狙い通りには、まったく進んでいない。

  • 「ハゲタカ」などで知られる作家のモットーである「正しいを疑う」視点で、大学生との対話などを通じて「見聞きした話を疑い、自分自身で考える」ことを啓蒙する本。

    その力を磨くためにミステリーを読むのが良いという視点は面白い。代表例としてアガサ・クリスティを推している。数々のミスリードを招く場面は人の持つ先入観を巧みに利用して設定されており、合っているかどうかは別としても考える力、考えさせれれるアタマを作るのに有効だそうだ。

    全体的な啓蒙としては良いが、政治経済などについて筆者の考えに言及していることも多い。それは浅はかに読むと陰謀論者が飛びついてきそうなものだ。これも「疑う力」を身につけるための訓練だという思惑を筆者が抱いてくれてれば良いが。

  • 正しいを疑う。
    ミステリーを読むことで疑う力を養う。
    ウクライナとロシアの戦争については、マスコミの論調ではロシアは悪、ウクライナは被害者。という認識だが、ロシアと欧米の代理戦争になっている。ゼレンスキー大統領はなぜ停戦を持ちかけないのか。兵器を処分できる新型兵器を試す場として戦争は軍事会社にとっては儲かるということなど新たな面で見ることができる。
    北朝鮮のミサイルが何回も飛んでくるが、もし日本のどこかに誤って落ちた場合、日本はどうするのか。本当に国防は大丈夫なのか。日本は安全が当たり前だと思っている。
    いろんな視点から今の日本の論調を疑ってみる。自分の考えを持つことが必要だと思った。
    2024年12月7日読了。

  • 常識を疑う力をつけることで、事実に一歩近づける気がする。地球温暖化やエネルギー問題にも、自分の意見が持てる。自分事としてとらえることが大事だと思った。何でも鵜呑みにしてのめり込む癖があるので、気をつけたいと思う。

  • 疑う力を養い、より良い未来を描き、それに向かって行動することをすすめる

    政治とはお互いに主張し合う相手同士の利害を調整すること、give&takeが基本
    民主主義とは単なる多数決ではなく、衆議を尽くした上で落とし所を探すというプロセスが重要

    アガサクリスティ
    葬儀を終えて

  • 現実を冷静に見つつ、自分のできることを前向きに取り組み、周りも巻き込むということが大事かな

  • 単に常識を疑うだけでなく、そのスキルを身につけるためにはミステリーを読めというフレーズに共鳴しました

  • 2025/09/13 56

  • 304-M
    閲覧新書

  • 914.6||Ma98

  • 確かにその通りと共感できることが多かった。ウソが罷り通る社会は、やはりおかしいとクリティカルシンキングで潜んだ思惑を知り、ただただ文句ばかり言うのではなく、未来に向けて希望を抱けるような社会を目指して行動していかなくては。

  • 説得力ある、良い本だと思う

  • 疑う力というのは、つまり自分できちんとその言葉や事象の背景や過去未来や周辺部まで考えて、納得できるまで調べて考察するってこと。
    それぞれの章で取り上げたテーマも内容もとても興味深く、勉強になりました。(って素直に感心しちゃうのが良くないのでしょうね)

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/572926

  • 作者が疑問を投げかける世界経済の話。ロシアとウクライナ戦争を早く終わらせて欲しい。日本における経済やアメリカ、中国、台湾など様々な分野で描かれていてとても興味があり、勉強にもなった。

  • 久しぶりに骨のある新書の読了。年代が近いのか共感が多かった!真山氏が反アベノミクス派だったとは、以外でした。

  • これは「正しい」から、「正しい」と思えるのは何故かを問う。そして「正しい」も人により違うため、違うことも受け入れる。その中で、自分はこう考えるから「正しい」と言う。が、相手方も「正しい」のだ。回ってる。
    さて、ウクライナの別の見方も教えてくれ、勉強したい。

  • 第一章 ハゲタカ作家が語る幸せ論
     お金は大抵のことを解決するが、幸せを確約するものではない。あればあるほど、さらなる渇望に向かう欲望増幅装置の側面を持つからだ。我々は何をもって、「幸せ」と感じることができるのだろうか。経済の停滞が続く日本における幸せの形について考える。

    第二章 分断された民主主義
     民主主義とは何か。革命という民衆の共通体験なくして民主主義を手に入れた日本では、その本質的な意味を理解する人は少ない。政治家や官僚などの知識層が、国民の不安と不満を顧みることがなくなり、益々分断が深まっているにもかかわらず、国民の政治への無関心が止まらない。民主主義の功罪を理解しつつ、どうすれば本来あるべき姿に戻れるか思索する。

    第三章 「ミステリーの女王」を通して疑う力を養う 
     情報発信者には発信意図があり、時に私たちを欺こうとする。“正しい”を疑い、正確な情報を得るためには、こうした?を見抜く力を磨く必要がある。巧みな?で読み手を翻弄するアガサ・クリスティーの小説を用いて“正しい”を疑う力を養う。

    第四章 脱炭素社会におけるエネルギーのベスト・ミックス 
     カーボンニュートラル実現のため、原子力発電所の再稼働が進んでいる。しかし、原発事故の脅威を学んだ日本だからこそ、地熱発電など、既存の枠組みにとらわれない再生可能エネルギーの開発を進める必要がある。日本におけるエネルギー問題を多面的に検討する。

    第五章 正しい戦争とこれからの安全保障 
     戦争とは“自分が正しい”を争ってはじまるものである。加えて、政治家や軍人だけで始めるのではなく、熱狂的に支持した世論(民意)があってこそ成り立つ。周辺国の軍事活動が活発化する中、日本は軍を持たずして平和を維持し続けられるのか。これからの安全保障の形を問う。

    第六章 未来への指針
     日本の住みやすさは未来永劫続くわけではない。“正しさ”の押しつけが拡がり、民主主義の責任を果たさぬ国民が集う国に未来はない。では、どうすれば日本の未来が明るいものに変わるのか。想像力を持って、具体策を描く。

  • 【ベストセラー作家による特別講義】民主主義、エネルギー、安全保障……。日本社会が抱える諸問題を題材に、正しいとされているものを「疑う力」を養うコツを伝授する。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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