藤原正彦の代表的日本人 (文春新書 1459)

  • 文藝春秋 (2024年7月19日発売)
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感想 : 5
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166614592

作品紹介・あらすじ

これぞ日本人論の決定版!
勇気、創造性、卑怯を憎む心、郷土愛と祖国愛、そして惻隠の情――
「日本人らしい日本人」五人を選出、彼らの生涯を鮮やかに描く。
ライプニッツに先んじて、より高度な行列式を発見した関孝和の創造性。
常に民の苦しみを第一に考えた上杉鷹山の「惻隠の情」など、
今こそ日本人が思い出したい美しい生き方がここに。

関孝和 算聖と呼ばれた大天才
花開く和算の独創性/数学にノーベル賞があれば
上杉鷹山 「民の父母」たる名君主
重臣たちのクーデターと対決/「藩民は国の宝である」
福澤諭吉 誰よりも早く武士を捨てた男
オランダ語が通じない!/北里柴三郎に救いの手
河原操子 日蒙を繋いだ女子教育の先駆者
華僑の学校で初の女性教師/カラチン王国へのミッション
柴五郎 八カ国軍を率いた〝小さな男〟
一家自刃を知らされる/「柴中佐」が世界史を動かした

感想・レビュー・書評

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  • 関孝和、上杉鷹山、福沢諭吉、河原操子、柴五郎をそれぞれ「惻隠の情」という言葉をもって代表的日本人と紹介してくれる。藤原正彦先生に今更ながら感謝。
    歴史の最前線には立たずとも歴史という大河の中でそれぞれ功を奏し、のちの人々へ大きな影響を与え続けている偉人たちの生涯、改めて惹き込まれて読んでしまった。
    知っているはずだった日本史の新たな側面も見え、脈々と繋がる歴史の中での小さいけれど大きな偉業を感じる。

  • 関孝和,上杉鷹山,福沢諭吉はお馴染みだが,河原操子,柴五郎は存じ上げなかった.あくまで代表としての5名で,無名でありながら惻隠の情に忠実だった人々もいたことだろう.自身がどのような人間性を持ったヒトでありたいかを再考する切っ掛けの本だろうが,本書の読者は言われるまでもなく考える真っ当な人だろう.

  • 内村鑑三の「代表的日本人」は、岩波文庫で読んでいますが「上杉鷹山」のみ共通して記載。弱い私は米百票の誘惑に負けてしまいます。

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著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2020年 『本屋を守れ 読書とは国力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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