私は共産党員だ! シン・日本共産党宣言 II (文春新書 1461)

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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166614615

作品紹介・あらすじ

活発な党内論議を可視化し、より国民に近しい共産党であることが今こそ日本の政治に必要だと確信して前著『シン・日本共産党宣言』で党首公選を提唱した著者。しかし刊行直後、党から告げられたのは思いもよらぬ「除名」の二文字だった! 半世紀近くにわたり党員として真面目に活動し、政策委員会では安保外交部長も歴任した著者に対するあまりに一方的で苛烈な処分。著者が党規約に則って再審査を求めている間も、『赤旗』紙上や党幹部の発言による名誉棄損を含む人格攻撃キャンペーンは続いた。約一年後、「再審査請求却下」という党大会の結果を受け、ついに著者は除名撤回と党員としての地位確認を求めて東京地裁に提訴。党を訴えてでも党員に戻りたい――。その真意とこれまでの顚末を詳らかにする。
2023年2月5日に日本共産党より除名処分を受けて以降に著者がおこなった、佐藤優(作家・元外務省主任分析官)、内田樹(思想家・神戸女学院大学名誉教授)両氏との〝シン・日本共産党批判〟ともいうべき豪華対談を所収。

感想・レビュー・書評

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  • どちらが正しいかはわからない
    オープンなところでの議論を見てみたい

  • 赤旗での批判→規約違反での調査→除名→党大会での除名審査要求→東京地裁への提訴
    除名は名誉毀損と一体不可分:
    党かく乱者・党破壊者
    スターリンの大量粛清の方法を継承
    大会での再審査
    結社の自由と言論・出版の自由の均衡点:
    部分社会論と袴田最高裁判決の法理
    日本社会・不可欠な結社の自由
    部分社会内部・個人の人権は大切
    司法による綱領・規約の審査
    私の除名は違法である:
    袴田里見の訴え
    私の除名処分ー規則を踏みにじり強行
    志位議長よ、なぜ私が除名なのか×佐藤優
    成熟した政権交代の基軸政党となるために×内田樹

  • 共産党を、除名された筆者。復党を求めて、裁判を起こす。結社の自由と、言論出版の自由に、或程度の妥協点?を示してほしいらしい。一石を投じることになるのだろうか?

  • Kindle版あり。筆者の前著「シン・日本共産党宣言」出版によって、筆者は共産党から除名させられた。それに対する地位保全の裁判闘争を始めるという決意表明が本書。筆者の主張がよく分かる。佐藤優氏、内田樹氏それぞれとの対談も読み応えあり。それにしても共産党の今回のやり方には本当に失望した。最近の自公維新といったボロカス政治屋とは違って、まともな人が多いと期待していただけに、旧態依然の独裁体制を残しているようではとても支持できませんね。

  • 【日本共産党よ、私の除名は違法である!】前著『シン・日本共産党宣言』で党首公選を提唱した著者を除名した共産党。撤回を求め提訴した著者が明かすその驚くべき末と真意。

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著者プロフィール

松竹伸幸(まつたけ・のぶゆき)
1955年長崎県生まれ。 ジャーナリスト・編集者、日本平和学会会員(専門は外交・安全保障)、自衛隊を活かす会(代表・柳澤協二)事務局長。一橋大学社会学部卒業。『改憲的護憲論』『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(共に集英社新書)、『9条が世界を変える』『「日本会議」史観の乗り越え方』(共にかもがわ出版)、『反戦の世界史』『「基地国家・日本」の形成と展開』(共に新日本出版社)、『憲法九条の軍事戦略』『集団的自衛権の深層』『対米従属の謎』(いずれも平凡社新書)、『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(小学館)など著作多数。

「2021年 『「異論の共存」戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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