世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ (文春新書)

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  • 文藝春秋 (2024年12月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784166614783

作品紹介・あらすじ

累計15万部突破!
ソロスを大儲けさせた、ベッセント財務長官の盟友
伝説のヘッジファンドアドバイザー、初の著書

NHK「クローズアップ現代」(2025年11月5日)、「おはよう日本」(同年6月5日)、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(同年7月9日)、「NHKスペシャル」(同年5月18日)、NHK「ニュースウォッチ9」(同年3月5日)に出演で大反響!

朝日新聞「フロントランナー」(2025年12月13日)にも登場!

あのジョージ・ソロスを大儲けさせた〝伝説のコンサル〟初の著書
ヘッジファンドが見すえる
中国の衰退、そして日本復活

資産運用業界の〝黒子〟に徹してきた私が、なぜ初めて本を書くことにしたのか。
それは、日本の方々に伝えたいメッセージがあるからです。
ひとことで言えば、日本は今、数十年に一度のチャンスを迎えているということです。

東西冷戦後の世界秩序を支えてきた「新自由主義」が崩壊し、勝者と敗者がひっくり返る〝ゲームチェンジ〞が起きているのだ――。マネーの奔流を30年近く見てきたコンサルタントによる初の著書。

◉目次
はじめに  日本復活の大チャンスが到来した
第1章  新自由主義とは何だったのか? 
第2章  私はいかにして新自由主義の申し子になったのか 
第3章  「失われた30年」の本質 
第4章  中国は投資対象ではなくなった 
第5章  強い日本の復活 
第6章  新しい世界にどう備えるか 

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

新自由主義の崩壊と日本の復活をテーマにした本書は、世界の経済秩序が変わる過程を深く掘り下げ、読者に新たな視点を提供します。著者は、失われた30年を経て日本が迎えるチャンスを強調し、冷静な分析と前向きな...

感想・レビュー・書評

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  • 世界を対局的かつ時系列的に私見を語っています。
    なるほどと思うところが多く、勉強になりましたが、他の識者の話も聞いてみたい。

    中国の台湾侵攻が起こらず、日本人の可処分所得が上がって行くことを切に願います。

  • 論理的な言及に厚みを持たせながらも、感情的にも前向きにさせてくれる一冊で、とても良かった。
    ご自身の優れた判断力に加え、行動力が伴っており、説得力がある。
    いま日本はチャンスであるとの書籍を多く目にするようになったが、失われた30年には意味があったと考えさせてくれる内容。

    ◉新自由主義とは
    ①政府の介入小さく②全てはマーケットを通じて最適化され③個人の能力や個性で勝負する
    ◉マネーが効率的に流れることでビジネスコストが低下する→長期投資に追い風
    ◉トランプにはどう変革するかの明確なビジョンはない。取り残された者たちの「システムを壊してくれ」の声を聞く耳を持っている
    ◉どこまで政治による裁量介入と経済合理性のバランスをとるかが肝
    ◉コンフィデンスが重要、聞くに値するという信認を置いてもらう必要がある
    ◉ストーリー通りにならなかったら、説明できないと信認を失う
    →つまり予期しておくべきで、耳に心地よいストーリーのみならず、ベスト・コンザバ・ワーストケースの提示し想定しておくことが肝要なのだろう

    失われた30年の本質
    ◉賃金や経済効率を犠牲にして雇用の維持=デフレの選択、これが失われた30年の選択◉地方議員がゾンビ企業の援助をするのは社会的要請に応えているだけ
    ◉世界が新自由主義的な競争体制のなか、あえて逆張り、日本人的な考えで起きたもの
    ◉原因は日本版マグニフィセント・セブンの欠如ではない

    ◉新自由主義の恩恵を受けたのはグローバリストとデジタリスト
    ◉アメリカが自由にルール変更して中国と距離
    ◉アメリカが中国に負けない理由は人口動態、技術の革新性
    ◉ロシアは中国と違ってエネルギー資源が豊富
    ◉市場が一番知っているから政治家が一番知っているへ、経済が重要から地政学が重要へ
    ◉他国は経済格差が課題に対して日本は生産性をあげないと社会が廻らない、つまり逆の悩み
    ◉EUは国も民族も言語も文化も異なる人々がフェアと感じるバランスをとるのが難しい、ウクライナ危機をみるとアメリカ抜きでEUは機能しない
    ◉アメリカが中国を抑え込むには日本が必要

  • 1990年代頃から失われた30年を新自由主義の時代だったという。日本は伸び悩み世界でも取り残された。その新自由主義の時代とは何だったのか、というのがこの本の大きなテーマになっている。著者は性的マイノリティとして日本の都市銀行勤務を辞め、自由なアメリカでコンサルタントとして人生を歩むことに賭ける。

    新自由主義の時代の前は、経済が重要だった、新自由主義の後に来る時代は政治が重要となる。日本の失われた30年と中国の台頭、アメリカの覇権国家としてのずるさ、しかし日本はこれから復活し、中国は衰退し、アメリカの強さは変わらないという。

    著者はコンサルタントとしてジョージ・ソロスを大儲けさせたようだ。この本は、新自由主義からゲームが変わる時代のこれからを、新自由主義を詳細に分析することで、世界情勢の重要なポイントを膨大に一回読んだだけではわからないほど濃密に説明してくれている。私は疎く一回読んで分からず、二回目抜き書きしながらようやく分かった。なぜ今世界がこうなっているのか、日本の失われた30年とは何だったのか、新自由主義時代とはどんな時代だったのか、これから世界がどうなるのかがよくわかる良本です。

  • すごくわかりやすく丁寧簡潔に書かれていると思った。

    新自由主義の時代が終わりに近づきポスト新自由主義の台頭から、今後どのような政界情勢になっていくのかといったことが流れるように書かれている。

    新自由主義の定義①小さな政府②最低基準を市場にゆだねる③個人の選択と権利を尊重するといった基本的なことから、新自由主義を代表する経済システムの提言であるワシントンコンセンサス、新自由主義の象徴である覇権国家の米国と、その寵児で恩恵を受けてきた中国、波に乗り遅れた村社会の日本など、各国の歴史と関係性を簡潔にわかりやすく解説してある。

    ただ米国寄りの意見であるがゆえに少し贔屓目で見ている部分もあるのではないかということと、日本という国における格差の実態や氷河期世代の誕生といった部分の掘り下げが少し弱いかなと感じてしまうため、国内でのポピュリズムの台頭がアジテーションされたものであるかもしれないが、すこし楽観が加わっているように感じる。

    とはいえこれから日本は失われた30年が終わり経済成長が見込めるらしい。
    これからの未来は明るいのか、それとも単なるこじらせたファシズムに沈んでいくのかどうなのか。

  • 今の世界情勢、日本の現状を把握するのにとても参考になりましたー。
    未来のことは誰にもわかりませんが、本書の「今後の日本は勝ち組になるぞー!」という内容は、とても希望がもててよかったと思います。

  • 本屋さんでまずはタイトルが目にとまり、中をパラパラとめくってみたら“華麗”な経歴に(早々の自己開示も含め)率直でとても読みやすい文章。本書が初の著書だとのことだけれど、きっとそのスジでは有名な存在だったのでしょう。私としては経済の仕組みや専門用語を知らなすぎたので、その意味するところがわかっただけでも勉強になったけれども、はたして“個人”になにができるのか?と、参議院選挙真っ只中の今、その結果に期待が持てないのが辛いところ。

  • 面白い。

    世界秩序が変わる=パラダイムシフトが起きる時。
    「大きな政府」から「小さな政府」となりまた「大きな政府」になろうとしている。
    日本はアメリカが世界の覇権国家である限り、失われた30年が経ち再度アメリカに下駄を履かせてもらって繁栄出来る。その時に個人としてどうするか?

    世界経済、政治の動きを読み解きヘッジファンドにレポートを提供してきた経験、トランジェンダーとしての苦悩の経験を織り交ぜつつ世界が今後どう変わっていくのかを分かりやすく説明してくれる。

    今自分の会社(技術系グローバル企業)でもアメリカにもの凄く投資しているし、欧州はダメだって言ってるし、インドも重要視しているし、中国からは撤退気味だし、そして日本にももっと投資するって言ってるし、著者が言っている事と見事に一致する。まぁ自分の会社の戦略だってどこかの戦略コンサルが入ってアドバイスしているのだろうから、同じ様な戦略にはなるんだろうけど。

    うーん。いいねぇ。日本まだまだ捨てたもんじゃないし、これだけ人材がそろっていて、技術をもった会社が多くあり、政治的にも安定して中立的で、人も勤勉で、デリカシーがある人がおおくて、まだまだ賃金・物価が安い国はない訳ですよ。

    バンバン日本に投資してもらって、景気よくなって、再び繁栄しましょ!

  • 世界秩序の変化を構造として解説されて、とてもわかりやすかった。日本はこれからどう立ち回るべきか、という視点も印象に残った。そして、覇権国アメリカの強さも改めて感じ、金融の視点から冷静に分析する著者、説得力ありました。

  • 筆者は、新自由主義に限界が来ており、様々な問題を起こしていると述べる。

    確かに経済に対する自由が格差や貧困を生み、自然に対する自由が環境問題を引き起こしている。あまり具体的な処方箋は書かれていないが、我々がいっしょに考えていく必要があるのだろう。

  • あの意見を持ったのは、私が世界で最初です、の圧がすごい。
    それだけで、そういう世界で生きてこられた強さを感じまくって、
    出世はほどほどでいいやな僕にはガッツリ刺さる。

    ・小さな政府で市場に任せてきた新自由主義は終わった
    ・市場も地政学で動く時代になりつつある。
    ・ルールの変わり目ことチャンス。
    ・日本は労働需要に追いついてないのたから給与アップ物価アップ、市場価値アップしかない
    ・不動産がGDP30%の中国、もはや若年失業率の高さを吸収するのは軍と戦争。台湾有事不可避。

    ってことらしいです。
    ってことはこの本出て1年。
    現金比率は上げておくで良いんですかね?

  • ん~、可もなく不可もなくといった読後感。著者は日本の将来を極めて明るく見ているようですが、ある意味では首肯できるところもありましたが、なんとなく???疑問符を感じました。確かに世界的に予測が難しい時代だと思います

  • 米国は中国との覇権国争いにおいて、太平洋地域で日本に強力なパートナーとなってもらわないと困る。だからこれから日本にはかつての米ソ冷戦時代前半(朝鮮戦争から1970年代まで)のようなチャンスが訪れる。準備せよ!というのが本書の概略。

    斎藤氏によると、覇権国争いの結末は以下の3つのいずれかに帰結する:
    ①戦争で勝敗を決する(事例:太平洋戦争)
    ②覇権国に跪く(事例:ポンド覇権をドル覇権に譲った第一次大戦後の英国、1980年代の日米貿易摩擦における日本)
    ③冷戦(事例:米ソ)

    斎藤氏は、今回の米中関係は③を志向しつつ、台湾有事で①に転じて米国が勝つシナリオを想定している。しかし、米国が中国より強い根拠が明確に示されていない(あるいは根拠として弱い。まして米国はいろんな紛争に戦力分散させすぎだし、グローバルサウスだけでなく同盟国からも反感を買いすぎ。自ら脱・米国の機運を撒き散らしている)。
    米国が戦略上、「強い日本」を欲していることはよく理解できたが、本書には軍事面とAIの情報が含まれていない。イアン・ブレマー氏の多極化シナリオにも触れていない。あくまで金融セクターから眺めた主張である。

    一般的に覇権が移動する際、まず生産拠点が世界No.2の国に移動し、そこからの流通網が広がり、最後に資金が大量にNo.2側に流入する。中国は途中まではこの道を進んできた。「世界の工場」と呼ばれ、「一帯一路」に着手し、「AIIB」や「BRICS新通貨」でドル覇権を切り崩そうとしてきた。しかし中国は躓き、「世界の工場」は東南アジアに分散しつつある。AGI開発競争で米国に先を越されてしまうと、戦争で主導権を取られるどころか、ロボットが生産も担うようになるため株式市場も中長期的にはどうなるかわからない。少なくとも労働市場は崩壊するだろう。生産拠点も金融セクターも覇権国の必須条件から外れる可能性すらある。つまりデータセンターと生産ロボットの量産化以降はおカネの需要すらなくなってくる可能性がある。中国も苦しい状況にある。

    だからこそ、米ソ冷戦時代の中国がそうであったように、両陣営苦しいからこそ、それを逆手に取って日本がキャスティングボードを握るシナリオも読んでみたかった(齋藤さんは米国の金融セクターの方なので無理な話か)。歴史において日本は、米国より中国に従ってきた期間の方が遥かに長い。「米国が強い」という前提のみで進めるのではなく、多極化や中国覇権、ひいてはその先のインド覇権、あるいはAIが人類を統治するような世界線も想定しながら、今後も国際政治を観ていこうと思う。

  • 複数の友人たちから次から次に薦められていた新書です。「ヘッジファンドをはじめとするプロの資産運用者に助言をするコンサルタント」という著者の生業に、ちょっと引いていてなかなか手を出してきませんでした。去年の5月18日の「NHKスペシャル 米中対立 日本の“活路”は」という番組での彼が語るロジックがまったく理解できなかったのも、理由かも知れません。しかし、今、このタイミングで読むと世界を取り巻くモヤモヤが急に晴れたような気がしました。たぶん、最近読んだ『戦後史1945-2025 敗戦からコロナ後まで』で日本現代史を俯瞰で感じることができた上に、さらに世界的視点での現代史を被せることによって、解像度が上がった気分になっているのだと思います。第二次世界大戦後の世界を「新自由主義」の勃興と凋落という流れで掴むことにはインパクトを受けました。この本で初めて知った「ルイスの転換点」は、労働市場の中の問題だけでなくて「経済」から「地政学」への転換にもつながっているようです。3日前に公示された衆議院選挙の意味するものも、よく深く理解出来たような気がします。だからと言ってどんな投票をすればいいか?はまだよく分かりませんが…投票日までに、この本を薦めてくれた友人たちとそんな雑談出来るかな?出来ないだろうな…

  • 2025/09/22 「世界秩序が変わるとき」斎藤ジン ⭐︎⭐︎⭐︎
    新書だがスケールの大きさに圧倒された 世界史を相手 
    日本は世界覇権国との関係により、国運を左右してきた
    ①日英同盟1902-1921 対ロシア牽制で同盟 同盟解消はワシントン会議 実質は覇権国の交代による米国の意向  その後新しい覇権国に潰された 1945年敗戦
    ②日米同盟 対ソ連冷戦への同盟 ソ連崩壊まで続く 
    冷戦終了後1990年-米国の標的となり潰された。 バブルの崩壊により瓦解した 
    米国は小龍(韓国・シンガポール・台湾)で繋ぎ、「中国」を育てた
    ③再度、日米同盟 対中冷戦への同盟 
    アジアが主戦場 日本・韓国・台湾そして「インド」
     中国習近平の台湾侵攻がポイント 戦前日本の真珠湾攻撃のよう
    →とりあえず「日本が求められる時代」が来つつある

    2025/09/02 齋藤 ジン
    世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ (文春新書 1478) 累計14万部突破! ソロスを大儲けさせた、ベッセント財務長官の盟友 伝説のヘッジファンドアドバイザー、初の著書
    「ヘッジファンドが見すえる 中国の衰退、そして日本復活」
    資産運用業界の〝黒子〟に徹してきた私が、なぜ初めて本を書くことにしたのか。それは、日本の方々に伝えたいメッセージがある。
    「日本は今、数十年に一度のチャンスを迎えている」
    東西冷戦後の世界秩序を支えてきた「新自由主義」が崩壊し、勝者と敗者がひっくり返る〝ゲームチェンジ〞が起きているのだ――。マネーの奔流を30年近く見てきたコンサルタントによる初の著書。

  • アメリカで投資家向けのコンサルタントとして活躍し、自身はセクシャルマイノリティでもある齋藤ジンさんの、初の著書とのこと。一般人にもかなりわかりやすく書いてくれていると思うが、政治経済に関するテキストを読み慣れていないこともあり、読むのにかなり時間がかかってしまった。

    冷戦が終結した1990年代以降、新自由主義の時代が30年続いたが、今またその秩序が大きく変化しつつある。冷戦時に勝ち組であった日本は、新自由主義が台頭すると負け組となり、「失われた30年」を受け入れることになったが、新自由主義が崩壊し「大きな政府」に戻りつつある今、日本に有利な流れが来ている、と著者は言っている。新自由主義の波に乗り遅れ、頑なに雇用を守ったために生産性が伸び悩んだことが、人手不足の時代においては逆に伸びしろとなりうるというのは目からウロコだった。

    チャンスを掴むためには、時代の転換点が訪れたときに、自らリスクをとって行動できるかが大切だと著者は言う。いくら追い風が吹いて良い波が来ていても、その波に乗ろうとしなければチャンスは掴めない。自身がセクシャルマイノリティであることは、彼女の人生に大きく寄与し、逆風が吹き荒れる日本から順風が吹くアメリカに拠点を移すことにつながった。日本に順風が吹く時代になれば、日本にいながらにしてさまざまなリスクが取りやすくなる。

    この本を読んでいて思ったのは(この本の本質ではないかもしれないが)、トランプのやっている事って、めちゃくちゃに見えて意外と理に適っているというか、ある程度は明確な意図と勝算があってやっているんだなという事。もちろん周りには優秀なブレーンが付いてるだろうから、当たり前と言えば当たり前なのだが。この本が出たのは昨年末だが、今年に入ってからの出来事を概ね言い当てており流石だなと思った。

    あと、岸田首相の功績について、国内では過小評価されているが、海外では高く評価されているというのは正直驚いた。石破首相についてもぜひ著者の見解を聞いてみたい。

    読むと少しだけ賢くなったような気がして、国際情勢のニュースが少しわかるようになる本。

  • ◯ トランプ現象は、新自由主義という既存のシステムへの信認(コンフィデンス)の揺らぎである(18p)

    ★トランプ現象もブレグジットも、当時は何が起きているのかわからなかった。新自由主義が終わろうとしていたんだ。

    ★ただ、この本は長かった。

  • 鵜呑みにしてはいけないが、本質をついていると感じる。
    覇権国家米国の牙城はなかなか崩れない。
    政府支出が大きな流れ。
    米中対立は覇権争いなので続くし、米国が日本を必要としているのは自然なこと。
    労働者の問題で、日本は賃金上昇が続くし、IT化まったなし。

  • 昨年末から話題になっていた本書が、ようやく図書館から回ってきたので拝読。所々個人的意見と相反する箇所はありつつも、著者が渡米してから経験してきたマクロ視点でのマネーコンサルティングの実績と歴史的見地に立つ洞察は、知らなかった事実も含め、かなり衝撃的で示唆に富む内容が多かった。上梓時点では新自由主義の終わりの始まりに近かった状況が、トランプ再選で加速し、ブロック経済化が進み、過去の教訓が活かせるところまで来ている。ゲームチェンジが日本の復活につながるはオプティミスト過ぎるような感じもするが、30年遅れで本当の新自由主義的歩みが自然発生的に進むという言説には非常に納得感ある。

  • 失われた30年を経験した日本が、今後勝ち組になるという予想を説明。本書の観点で、今世界で起こっている、また今後起こるであろう出来事を見てしまう、とても印象に残った一冊。

    ・今世界中で起こっている様々な混乱の背景は「新自由主義への反乱」

    ・この本での新自由主義とは
    1.小さな政府が良きものとされる
    2.政府や政治に代わる裁定者の役割を市場(マーケット)に委ねる。マーケット至上主義。
    3.個人の権利と選択を尊重
    全体的に政治より経済が重要

    ・二十世紀初頭までは、自由放任主義が信任されていたが大恐慌で瓦解。3種の大きな政府に振れる。共産主義、ファシスト、ニューディール政策など。フャシストは第二次世界大戦で、共産主義は冷戦で敗れた。残った大きな政府も経済的に課題を抱え、1980年代のレーガン革命時に、大きな政府から新自由主義に基づく小さな政府に転換。

    ・新自由主義では、経済のマクロ地区調整ツールは2つ。財政政策と金融政策。前者はバラマキ財政となり既得権を生み出す弊害がある。後者の方が効率性が高い。

    ・新自由主義は、経済格差が大きくなりすぎる。取り残される人が多くなり、国の分断を招いている。そのため新自由主義のシステムへの信認が揺らぎ、今世界の趨勢はまた大きな政府へと回帰している。

    ・小泉・竹中政策は、経済成長を犠牲にして雇用を維持することにあった。非正規社員が増えた理由。

    ・ルイスの転換点。労働力が不足すると賃金が上昇する現象のこと。

  • トランプが再選したときにはアメリカどうした?!って思ってたけど、この本を読んで納得した。
    教養のある私たちが粗野な人たちに教えてあげなければ!というようなリベラルの薄っすらした上から目線はあるよな。やたら横文字を遣って、それが通じる人同士でしか会話しない感じというか、知らない人は遅れてる人扱いみたいな。
    生活に余裕がない人が増えて、これまでの世界構造への反発として、トランプとかEU脱退とか日本でも保守的な政党の支持者が増えたりってことに繋がっていたんだな〜って感じで面白かった。

    今後アメリカは中国を封じ込めるために、日本を優遇するという。それについてはまだ実感することはないけど、今後日本の生活が上向くことを期待したい。

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