青年は荒野をめざす (文春文庫 100-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167100018

感想・レビュー・書評

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  • 中学受験が終わったあと、通っていた塾の講師からもらったこの本が、思えば僕が初めて読んだ、大人向けの現代小説だったかも知れない。描かれているのは60年代、横浜からヨーロッパへ向けて旅立つ20歳の青年の話しだし、知らない世界ばかりだったのに、すごく衝撃を受けたのを覚えてる。あの塾の講師は、多分大学生のバイトだったんだ、なんで彼がこの本を僕にくれたのか、今さら聞いてみたい。背表紙の裏に「荒野へ!」と書いてくれた彼のロマンチシズムを、今なら理解出来るかも知れないから。30年近く前か…。
    五木寛之の初期の代表作。その後いろいろ読んだ。青春の門、四季シリーズあたりまでは読みあさったけど、ご本人もお年を召されて最近はあまりペンをもたれてないみたいだけど、また読んでみよっかな。

  • この本は大学で知り合った証券マンの方に頂いた。
    夢中になって読み、ジュンにようにシベリア経由で欧州を旅してみたいと夢見た。「青年は荒野をめざす」というタイトルも良い。自分もそうありたいと願った。
    現代社会・・・日々生きている世界が荒野のようであり、旅に荒野はないのかもしれない。しかし、この本を読んだ当時の気持ちを思い返すと、「希望をもって、自分らしく生きる」というふうに言い直すこともできる。いまを生きる若者に自分探しの物語として読んで欲しいと願う良書である。

  • 言わずと知れた旅の本。
    沢木耕太郎の「深夜特急」、小田実の「なんでも見てやろう」といったノンフィクションと比べると、内容がフィクションなので、全てうまくいっているのが気になる。
    まーフィクションだからいいのかも。

  • 2017年3月18日に紹介されました!

  • 新書文庫

  • 高2だったと思う。強く、外国特にヨーロッパに行きたいと、影響を受けた本。
    いざ、フリーセックスの北欧へ!現実はそんなでもなかった。馬鹿だね、僕の青春。。

  • なんだか、表層的だし、浅い感じがする。
    かつての若い人が、こぞって読んだらしいが、
    表現の古さもあるかもしれないけど、
    感じるものは少なかった。
    こういう作品は、フィクションでなく、
    ノンフィクション的なものを期待するからだと思う。
    主人公が、確固として作者であるような
    私小説的な書き方なら、もう少し
    心に響くのだけれど。

  • 学生時代に何かの本だったかで薦められていたを読んで手に取った本。
    内容は既におぼろげ。若いうちの旅というのはいいものだ。

  • 吉野朔美さんの『少年は荒野をめざす』というマンガを十代の頃いたく愛読しておりまして、まあそのタイトルが一種これのパロディだったわけで、いつか元ネタともいうべきこの本も読みたいなあと思っていました。今となっては古い時代の青春小説なのですが、その70年代の空気が逆に今はノスタルジックに新鮮だったり、それでいて青年の悩みというのは時代に関わらず普遍的であったりして、今読んでも充分共感できる小説でした。

  • 2012.8.22 家の本
    若い頃も、これからも冒険なんてまったくしないので、気分だけジュンの旅に付いて行ってみる。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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