青年は荒野をめざす (文春文庫 100-1)

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  • 文藝春秋
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167100018

感想・レビュー・書評

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  • 学生時代に何かの本だったかで薦められていたを読んで手に取った本。
    内容は既におぼろげ。若いうちの旅というのはいいものだ。

  • 昔働いていたバイト先にいた人が、この本を読んで実際に旅に出たという話を聞いて、読んでみることにした。
    旅って、ほんといいよなぁ。
    読みながら、私も旅したくなった。
    でも私の場合、何かを見つける旅というよりも、何かから逃避する旅になりそう^^;
    旅をするなら、何か目的を持って旅をするのがいいのかも。

  • やはり偉大な作家は音楽に詳しい。
    出来れば10代後半か大学生の頃に読みたかった本。

  • @yonda4
    人生をスウィングさせたい?

    Yesの「Y」の字だけでも心に浮かんだら、本書をぜひご一読を。

    「スウィングとは何か。(中略)二つの対立する感情が同時に緊張を保って感覚されるような状態の中で、激しく燃焼する生命力」(本書より)

    感情が摩擦を起こすとスウィングできる!でもなかなか対立する二つの感情なんて持ち合わせない。

    ところが、ジュンの本当のジャズを探す旅に付き合っていたら、俺も自分がスウィングできる場所を探す旅に出発していた!

    まだまだまとまるには早すぎる!

  • 40年前の本とは思えないくらいリアル。シベリア鉄道は当事は移動するだけのものだったのかな? シベリア鉄道の旅がまったく描かれていないのは残念。もう立派な中年だけど、荒野を目指したいなー。っていうか、「荒野」真っ只中にいるような気もするが・・・。

  • 10年前、19歳のときに読んだ。ちょうどテレビで、安藤政信が主人公のリメイク版をドラマでやっていて、そのタイトルに惹かれ小説を手に取りました。

    同じ小説を二度読むことはあまりしません。なんだか時間がもったいなく感じてしまいます。しかしなんとなく新しいものに進んでいくことがつかれてしまって、この本をもう一度読み始めました。
     決して文章がうまいとは思わないし、なんというか根底に流れている思想的なものも肌に合うわけではないのですが、一種宗教的な人生への問いかけは心をつかんで離さない強さがあった。

     必ずしも善人が美しい音楽を作るわけではない。この辺は自分にとっても相当なジレンマとしていまだに残っています。

    09/12/4

  • ジャズの話!

  • だいぶ前(高校生のときなのでざっと10年以上前)に読んだ本。
    描かれている時代は違えど、シベリアから欧州への旅に憧れました。10年以上経った今でも根底にある思いはこれに基づいたもので、特に東欧のイメージについては、いまだにこの本に頼り切ったままです。
    主人公ジュンがトランペット一つ持って旅に出るのは1960年代。それから50年近く経った現代に、当時の熱気を蘇らせてくれる1冊。
    ジャズとは? セックスとは? 人間とは?
    青年は荒野をめざす。
    生きる姿を描いた、現代の小説ではなかなか体感できない熱気のこもった小説です。

  • ジャケット結構勢いあって好きなんだけど、画がでないのが残念。五木寛之さんの青春小説、船でロシアへ、そしてヨーロッパを目指すペット吹きのジュン。旅での出会いと別れ、いつもの生活とかけ離れた世界の中を体験していく。冒険したくなる一冊。
    これを読んで、フィンランドに行きたくなった男は何人いるんだろう?

  • ぼくなかで一人旅といえばやっぱり『男はつらいよ』の車寅次郎なのだけれど、もうひとつ大きく影響されたものを挙げるとしたら、この作品。沢木耕太郎『深夜特急』よりも、若者の不安定なグラつきがよくにじみ出ていて、高校生時代、1日で読み終えてしまったのを覚えています。「ぼくもいつか荒野を…」とこのとき思ったのかもしれません。

著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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