樹氷 (文春文庫 い-1-3)

  • 文藝春秋 (1974年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167100032

みんなの感想まとめ

群像劇を通じて、時代の移り変わりと人々の生き様が描かれる本作は、特にスキーをテーマにした作品としてその魅力を発揮しています。プロスキー界に関わる多様なキャラクターたちが、仕事や結婚、自己探求に悩む姿は...

感想・レビュー・書評

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  • 期待していたとおり雰囲気ムンムンで大満足。五木寛之の律儀な情景描写がいちいち時代を感じさせる。齢30を迎えたプロスキー界に携わるテレビ屋・新聞屋・コンツェルンのオーナーの御曹司(このワードがもう古い)その他の面々が仕事に結婚に己の生き方を悩む群像劇が主題なわけだけども、今日の引退済世代が青かった頃の話なんだなあと思うとなんとも言えない切なさがある。スキーの疾走感と主要人物が各々の道へと突き進んでいく様とを重ね合わせる終幕の構成は純粋に感動。

  •  以前、家族旅行で訪れた金沢で興味本位で立ち寄った金沢文芸館。そこにあった五木寛之コーナー。親鸞や下山の思想などの著書は読んだことがあったが、展示されていた著作の多さには圧倒された。そこで気になったのが『樹氷』。個人的に毎年冬には蔵王へ行って樹氷を愛でていることで興味が湧き手にしたが、これが自分が産まれた数ヶ月前に発表された古い作品であった。蔵王にスキーリゾートを建設しようと出てくるだけで、あまり蔵王は登場しない。しかし、スキーが流行った時代を感じさせる五木作品に天晴れである。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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