黄昏のストーム・シーディング (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167103064

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  • 大岡玲さんのかなり昔の三島由起夫賞授賞作品『黄昏のストーム・シーディング』を読了。表題作ともう一作『緑なす眠りの丘を』の2編が収められておる短編集だが、受賞作の黄昏・・より緑なす・・の方が好きだった。かなり観念的な文章の羅列もあり確かに純文学作品なのかもしれないが、短編集をさくっと読みたい気分のときには重すぎる作品かも。

  • 「緑なす眠りの丘を」と表題作の2編を所収。

    ストーム・シーディングは人工的に嵐をつくること。

    都会で建築設計の仕事していた<ぼく>は、妻と子供を置いてひとり緑濃い島を訪れます。
    島で<天気作り>と呼ばれる老人の無菌豚の養豚場に勤め始め、そこで仕事や生活になじんでいきます。

    <天気作り>とふたりで暮らす娘<加代>は、父親にすこし批判的です。<天気作り>と呼ばれるようになった経緯と関係があるようです。

    養豚場での事件発生を契機に、<天気作り>は、ただ待つことに飽きたと、<ぼく>に厳かな修行を求めます。
    <天気作り>の闘いに備えた修行です。
    彼が無菌豚を飼育しながら、何のために、何と闘ってきたのか。

    彼の思考と行動は、哲学的にも、幻想的にも、確執にも、狂気にも思えてきます。静かでクールな文体にエネルギーに満ちています。
    否定的でも肯定的でもなく中立的で、ただそこにあるエネルギーです。

  • 三島由紀夫賞にだだはまり。ひとくせふたくせ難癖もあるやつらの小説おもしれーー。

  • 2007年03月01日

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著者プロフィール

作家・東京経済大学教授

「2015年 『たすけて、おとうさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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