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Amazon.co.jp ・本 (246ページ) / ISBN・EAN: 9784167104252
感想・レビュー・書評
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男の運命である女、というか、男の運命そのものであろうとする、愚かしくも気品がある美しい女を描かせたら井上靖は見事だと再確認した作品です。
木曽義仲に仕えた女武者・巴の視点で、平家打倒のための挙兵から上洛直前までを描いた秀作。平家物語の名シーンの一つでもある「木曽最期」まで書かないの!?と多少肩透かしを喰らった感もありましたが、そんな読者の突っ込みを封じ込める最後の一文がきちんとあり、さすが井上さん。脱帽。
女としての巴を描こうと思ったからこそ、ライバルたる女性たちが歴史の波に飲み込まれて退場した時点で終了ということか…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
井上靖らしい上品な作品だと思います。
巴御前の書き方が個人的にはやや物足りないのですが,この作品に流れる雰囲気は好きです。 -
義仲の挙兵から、京都に入る直前までがストーリー。義仲がメインでなく、巴が義仲に恋し、関係を持ち、義仲の唯一の女性になるまでを軸として描かれている。山吹、葵といった義仲の愛人総出演で、女のバトルが繰り広げられる。
井上靖の歴史小説としては、ちょっと物足りない趣があるものの、読んでいくといつのまにか感情移入してしまう力はある。
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