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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167105020
みんなの感想まとめ
幕末動乱期を背景に、主人公天堂晋助が歴史的な人物たちと交錯しながら激動の時代を駆け抜ける物語です。彼の冒険は、実在の人物との絡みを通じてリアリティを持ち、まるで幕末史の秘話を掘り起こしているかのような...
感想・レビュー・書評
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攘夷思想の渦巻く長州藩「高杉晋作」と巡り合った「天堂晋助」が、幕末動乱期の刺客として京都、大坂、江戸を所狭しと暴れまわる波乱万丈の時代小説です。時代の大波が押し寄せるなか、天堂晋助と桂小五郎、坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟、土方歳三など実在した人物と絡み合う場面がふんだんに登場することから、幕末史秘話の掘り起こしかと錯覚するほどリアリティあふれる小説です。
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尋常でない剣の腕により数奇な運命に翻弄されていく天堂晋助。
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久々幕末維新もの。
主人公天堂晋助が架空の人物か否かは知らぬまま下巻の途中まで読み進めていた。そこまで読んだ感覚で答えるとせめて読了まではそのままの感覚で進みたかったところ。昨今のネットの弊害は時折このような形で襲ってくる。
冒頭の絵堂、鋳銭司という地名で誰が出てくるであろうかという予想までは即座にできるところまでは育つことができた。ただその先が思った以上に広範囲で目まぐるしい上、読了したばかりの「梟の城」の上を行く度合いで女性の登場人物も目まぐるしく移り変わるのでだれかが評した「やりたい放題」というのも納得が行く。長編小説の出版年からいうと「竜馬がゆく」よりはあと、「世に棲む日日」「花神」「翔ぶが如く」よりは前という時系列にあるところからシバさんはこれを書きながらその後の作品群の構想も練っていたと思われる。
さて後半。一気に読み上げるとしますかぁ。 -
2019.5.2(木)¥200(-20%)+税。
2019.6.18(火)。 -
武士ならぬ下等農民ながら、高杉晋作に見出された二天一流の達人・天堂晋助が主人公。まず幕末は警察力が低下し武家政権の構成要員も格闘技能力が劣化していたことが描写され、舞台は京から江戸へ。この巻の後半には「フランス=ナポレオン三世から大枚六百万ポンドを借款し近代装備で長州征伐を成功させ幕府の権威を回復させいっそ外敵対抗の中央集権体制に持っていこう」とする小栗上野介を暗殺しようとする。人斬り以蔵、など暗殺者は《時勢》に疎いから革命後は冷遇されるのが実情だが(奇兵隊もそう)、晋助は勝海舟と出会い多少の知恵を授かる
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架空の人斬り。陰惨にならない筋立てと展開は巧いと感じさせます。スラスラ読めちゃうし、やはり司馬さん凄い。
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天童晋助は高杉晋作と出会うことで、幕末の動乱期を刺客として生きることになる。晋助は毛利家領内周防に村の出身である。身分は百姓だが田地がない、父の時代から他家の家僕をしている最下級の身である。ただひとつ誇れるものがあるとするなら、宮本武蔵から伝わった兵法がある。亡き父をして晋助の剣を神技と言わしめた。彼の人生を大きく狂わすことになる兵法は果たして彼に幸福をもたらすのだろうか・・・司馬遼太郎のこの手の小説が面白い。
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なぜ。刺客である天堂晋助を主人公にしたのか?
というのが 上巻を読んで感じたことである。
主人公は 天堂晋助ではない ということかも。
幕末 そして 明治維新に向かう 志士たちが主人公だった。
時代の流れの中で 天堂晋助がであう 志士たちの逸話を
ちりばめて 群像を描こうとしているのですね。
そのためには 無口であり 行動力がある。
そして、危機にあっても 命を落とさないという
剣力を持ち、それが 宮本武蔵の流派である
という フィクションの主人公が 創造された。
高杉晋作、坂本竜馬、小栗上野介、土方歳三、近藤勇。
その断面が 表現される。
赤根武人という人物を通じて 高杉晋作の 限界性を
表現しているのが 特筆に値する。
それにしても 天堂晋助。
実にたくさんの オンナ とマグあうのである。
晋作のお下がりのオンナからはじまり
粟屋菊絵。妹お冴。絵師お咲ー娘婿となる。
小若。五助の女房。六道の政の妾ー小梅。南京屋女中。
菊絵。与力の姪お弥寸。お里。おのう。
しかし、その所為は まこと 動物的である。
もっと工夫がないのか 司馬遼太郎さん。 -
主人公自体創作だが、隠れた名作だと思う。
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一年ぶりの再読。
高杉に惚れた天堂が踊らされてる気がしつつも生き甲斐を見付けて体を張って斬って斬って斬りまくって頑張っちゃう話。
前回は知識ほぼゼロで、歴史の流れもよく分かっていなかったけど、それでも単純に楽しめました。
今回は少々知識も付いたのでなお楽しい。元治元年の、正に激動の転換点から始まっていたのですねぇ…。
緋村剣心のモデルじゃないかとも言われている天堂晋助だけども、賢いんだか単細胞なのかわかりませんな。
強いことと誑しなのは確か。 -
上下巻読了。舞台は幕末。高杉晋作に剣の腕を見いだされ百姓から刺客となった天堂晋助の物語。京大阪江戸で次々に人を斬りまくるもやがて心境の変化が。超面白い。一気に読んだ。坂本竜馬より劇的な人生だろコレ!と思ったら架空の人物だった。司馬さんフィクションやるんだ。
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不思議なほど、悲劇性のない人斬り。
「そういうもの」だと思ってただ動く。
日常生活の部分と人斬りの部分、どちらにも「なんだそりゃ」と思ってしまうような抜けた部分が垣間見える。
バカなのか利口なのかもつかみ所がない。
小気味良くもあるし、敵に回していたらと思うと薄気味悪い。
彼の剣法のルーツも面白い。 -
平成23年10月18日読了。
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主人公は実在しないとわかっているのに、読んでいくうちに本当にいそうな気がしてくる。
いろいろな歴史人物が出てきて面白いです。 -
司馬遼太郎先生(^ω^)長州系の人斬りの小説…『るろうに剣心』みたいだね…上下巻あるのに上しか図書館でレンタルしてないよう。『竜馬がゆく』で登場する人物も多いですよ(^ω^)
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凄まじい剣の腕を持つ志士・天堂晋介が、その技量がもたらす数奇な運命に翻弄されていく物語。
読んでいて「奇妙な運命に翻弄される人」というテーマでロールプレイングをしているような印象を受けます。
下巻でこの物語がどう動いていくのか、とても楽しみです。
読みやすいのでお勧めです。 -
思い切り架空の人物
でっきり、最初期の作品だと思っていた。
「竜馬が行く」や「燃えよ剣」より後の作品。主人公以外はこれでもかと幕末の実在の人物が登場する。高杉晋作、桂小五郎、新撰組、坂本龍馬、大久保利通、西郷隆盛、勝海舟などなど。
幕末の物語を書くなら、誰でもこうしたくなるような、主人公と実在の人物の関わりは、それゆえ陳腐で、主題を深めるためよりは、物語を華やかにしようという意図か。やたらと濡れ場が出てくることを含め、退屈だ。
司馬遼太郎にしてこういう作品もある、ということ以上の意味は見出せなかった。
2010/05/29、読了。文京図書館から借用。
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