歴史を紀行する (文春文庫 し-1-22)

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  • 文藝春秋 (1976年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167105228

みんなの感想まとめ

歴史と風土を巡る旅を通じて、過去と現在を結びつける魅力が詰まった作品です。著者の随筆は40年以上前に書かれたもので、時代を感じさせる描写がありながらも、現代にも通じるテーマが散りばめられています。特に...

感想・レビュー・書評

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  • 18/8/31読了、星もう一つ追加で。

  • 戦国

  • 山内さんとか大久保さんとかいいね。

  •  歴史を趣味として生きるのもまた楽しいものです。歴史好きとは、どこまで真実を突き詰めることが出来るかに快感を感じているのでしょう。歴史を知れば知るほど枝葉に広がる知識は膨大な量になる。作家はそれを小出しにしてわたしたちに見せてくれる。

  • 著者の昭和43年の随筆。東名高速が岡崎までしか開通していないなど、各地を巡っての描写が時代を感じさせる。著者のように、豊富な知識をもちつつ歴史風土にふれる旅をしてみたいなあ、と思う。一方、地域の風土や歴史的な痕跡が失われつつある中で、著者が四十年以上前に味わった雰囲気を今も味わうことができるだろうか、と一抹の寂しさも感じた。

  • 司馬遼太郎が日本の歴史を作った地域を巡る。維新の立役者である薩長土肥に敗者となった会津・南部、その他京都・大阪、滋賀、金沢、岡山、三河等。今年の大河ドラマ「八重の桜」は会津が舞台でで、今ちょうど戊申戦争を放映中。前に会津に旅行に行った時に入った戊辰戦争の資料館の解説があまりに生々しく、「まるで最近の出来事みたいですけど?」と思ったほど。「朝敵の汚名」のような言葉がまだ現役というか。鹿児島に行ったときにタクシーの運ちゃんがいきなり西郷さんの話を始めたのにも驚きましたが。

  • 司馬作品にはあまり出てこない、盛岡の歴史に触れ、そういう人文だったのかと唸った。
    今度、日本国内旅行行く時、これらの知識があればものすごく楽しめると想う。

  • 歴史において特徴のある役割を果たした地域をめぐる紀行文。同じ日本でありながら、幕末においては、その地域性が人間の特性となって現れていた。鹿児島=西郷隆盛とステレオタイプにされがちだが、これらの考えを風土や藩の政治と歴史の特徴から紐解くと非常に興味深い。時代の変わり目の若者たちは、狂気とも言える危機意識で、全力疾走していたことがわかる。凄まじいまでの熱が感じられる。

  • 日本各地の風土と歴史を結びつけた12の紀行文。歴史に強く影響を与えた高知や鹿児島といった有名な地があげられた中で、岡山、盛岡といった歴史的には少しマイナーな土地の話が、新鮮でおもしろかった。「街道をゆく」シリーズにも食指が動いた。11.10.10

  • 風土論的発想ありやなしや。いくつかについては自分も旅をし、またはその郷土出身者との付き合いで筆者と同じ事を感じていた。きっと他の土地についても、ここに書かれている事を感じられるのではなかろうかと思う。

  • 5月2日読了。司馬遼太郎が土佐、近江、薩摩など古来~主に幕末にその個性を生かし大きな役割を果たした地を巡り、地域固有の特質・性格について思いを馳せるエッセイ集。土地が人を作るわけではないしご近所さんの性格が皆全て同じ傾向を示すわけではないが、著者は分かっていながら敢えて強引に「○○人」という言葉にロマンを感じ、想像を逞しくして文章を書いているようだ・・・そうでなきゃ小説家はつとまらんか。「近江ドロボウ、伊勢コジキ」なんて今では言わないが、それでも「大阪人はがめつい」「九州人はおおらか」「名古屋人は金遣いが荒い」的な土地の印象は、確かに江戸時代・幕末に各藩に持たれた印象が未だに残っているものなのかもしれないな。

  • 司馬氏の、地域に対する深い洞察
    ○高知
    言語の暢達性と議論好き
    白黒はっきりさせる
    形而上への価値の置き方
    無宗教のこの世主義

    ○会津若松
    純朴な誠実
    その反動の長い恨み

    ○肥後佐賀
    鍋島教育恐怖政治
    実務で明治の基礎をつくる
    潔癖

    ○近江
    朝鮮帰化人の血の密度

    ○金沢
    宗教、革命、共和国、大国の眠り
    侮りを受けるための狸寝入りと副産物の工芸、美術
    寝て考える哲学(絶対自力の中の絶対他力など)

    ○京都
    中国渡来の秦氏
    祇園における世論形成

    ○鹿児島
    ハシの巨視像(津軽の内省、薩摩の外交)
    5回の中央政権への挑戦
    島津家の存在

    ○岡山
    日本のユダヤ人 数人による藩像の固定
    宿場町の無傾
    学問藩
    吉備・温羅・鉄
    天領倉敷の公共性

    ○盛岡
    明治以前のモノ(砂金、馬、磁鉄鉱)
    明治以降のヒト
    あかるい怨念、人への関心
    義理で一藩つぶす政治感覚のなさ
    第一義ずきの基礎学問
    津軽との不仲、八戸とのつながり

    ○三河
    かわりめごとに英雄が現れて、かわりめごとに貴族を新設しても、数百年もたてばもとの木阿弥になってしまうという、日本民族社会の空気の対流の良さ

    ○萩
    一藩の企業体
    困窮が故の経済の隆盛

    ○大阪
    日本で最高の地政学的価値のある都市
    首都となれない都市
    中国貿易を意識する平清盛による福原遷都
    渡辺性の小田舎
    蓮如による大坂命名(石山と自称)
    信長による再発見
    秀吉による模倣 町の商業性と防衛性の相反
    江戸も秀吉の発見
    天然の大都市としての大坂、人工の大都市としての江戸

  • 土佐、近江、京都、三河など歴史の起点となった土地、歴史を左右した土地を訪ね、そこから輩出した人物、風土、地理的見解をもって、その土地の特性、性格を考えている。そこには偶然あるいは必然ではおわらない歴史的ロマンティズムが感じられる。

  • 080409(s 080410)
    081209(a 081229)
    090512(a-s 090614)

  • 全地域のだしてほしい!

  • 司馬史観に基づく県民性が書いてある本。


    これによると岡山県人は、「信用したらダメ」らしい・・・

  • 高知、会津、萩、三河など、歴史上の舞台となった土地を訪ねながら、土地の風土や歴史について思いをめぐらせた紀行エッセイ。今はこれが書かれた頃と違って、地域性とかだんだん薄くなっているのだろうなーそれがちょっと淋しい。

  • あんまり上手いことは言えないですけども、歴史ってものは全部を覚えてられないので、雰囲気で覚えていっていいのではないかと思います。というか、興味のある出来事や場所や時代などをポイントにして前後左右、横軸(その時代)と縦軸(前後の歴史)を学んでいったら面白いのかなあ、と感じます。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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