坂の上の雲 1 (文春文庫 し-1-28)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 文藝春秋 (1978年1月1日発売)
3.94
  • (29)
  • (25)
  • (27)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 358
感想 : 22
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167105280

みんなの感想まとめ

明治初期の若者たちが、それぞれの夢を追い求める姿を描いた物語は、青春のエネルギーと葛藤を鮮やかに表現しています。秋山好古は陸軍を志しフランスへ留学し、秋山真之は海軍の道を選び、正岡子規は文芸の世界で俳...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読了ならず、、そのため評価なし
    心に残った一行メモ
    "青春というのは、ひまで、時に死ぬほど退屈で、しかもエネルギッシュで、こまったことにそのエネルギーを智恵が支配していない。"

  • 明治初期の3人の偉人を主人公として物語が進む。陸軍(秋山好古)、海軍(秋山真之)、文芸界(正岡子規)について、それぞれの人物の視点から描かれる。時代の動乱の中で若者が立身出世を目指して生きいく様に胸躍るとともに、自分含め現代の若年層はこれほど国や社会のことを考えて生きているだろうかと自問させられる。日本史好きな人は楽しめるはず。

  •  クロパトキンも秋山真之も敵の進路の予想に苦しみ悩みぬいた。当然だと思う。東郷はバルチック艦隊を待つ間も3食きちんと食べ、よく寝たという。すごい。薩英戦争からの長い海軍経験のなせる業か。
     日本軍が国の存亡をかけ戦っているのに対し、ロシア軍はそもそも提督に生死をかけて戦う気がなかった。窮鼠こたつに入りたがってる猫をかむ、って感じかな。

  • ★評価は再読後に。
    松山訪問とドラマ再放送を契機に再読開始。
    ドラマを見ていても思いましたが、この方は詩人ですな。物語を語る人じゃないとは分かっていたけれども、何でこんなに多く人を魅了するのかと考えた結果の現時点の当方の結論。
    その基調が明治という奇妙に明るい感じがする時代に合っているように思われ。

  • 兄弟

  • 秋山好古が陸軍へ、真之が海軍へ。友の正岡子規は病を抱えながら溌剌と生きる。まだ序章。面白みはわかんないぞ。

  • 進める人が多いが、自分には冗長でつまらないものだった。

  • 才覚ある人間が立身出世する話。神の視点で描かれているのでとても分かりやすい。時代にもまれながら勉学に励む登場人物たちを見ていると、自分もがんばろうという気になってくる。後半から戦艦の話が出てくるので、艦これに馴染みはないながらも、オッとなる。

  • 同じ松山で生まれ育った正岡子規と、日露戦争で活躍した秋山兄弟。子規は病と闘いながら俳諧の革新に挑み、秋山兄弟はそれぞれ日本の騎兵、海軍の技術向上に尽力した。当時最強とうたわれたロシアのコサック騎兵を打ち破るべく、ひたすら仕事に打ち込む兄好古と、文学の世界に未練を残しながらも海軍に入隊し、海軍戦術を研究し続けた弟真之。2人のまじめな努力の成果は、歴史が証明している。誰もが立身出世を目指した時代に、彼らがどうやって自分の人生の意義を見出したのか。そんな視点から読んでみるのもおもしろい。

  • 開国当時の日本が、秋山兄弟、正岡子規など登場人物がいきいきとか描かれており、とても面白いです。

  • 歴史小説。明治初期の出来事を特定の人物にスポットをあてて時系列に話を描いた感じ。
    個人的には盛り上がるところがなく、話が淡々と進んでいくのでのめり込む程ではなかった。

  • (2012.01.12読了)(2003.04.18購入)
    日中戦争や太平洋戦争については、割と多くの本を読んで来たのですが、日清・日露に関するものは、全く読んでいません。この本を読みながら、あれこれ読んでいきたいと思っています。
    この物語は、四国松山出身の三人の男たちを追いながら、日清戦争から日露戦争へと続く時代を描こうとしている。
    一人目は、俳人となった正岡子規。二人目は、秋山信三郎好古。彼は、日露戦争においてロシアのコサック騎兵を破った。三人目は、秋山好古の弟、秋山淳五郎真之。彼は、日本海海戦の参謀としてバルチック艦隊を破る作戦を考えた。
    全体として、重点は、秋山真之にありそうです。ドラマでは、正岡子規の妹の律さんが最初のほうから登場していましたが、物語では、第一巻の終わりごろにやっと登場しています。夏目漱石も出てこなかったような。
    テンポは軽快で、読みやすくて、どんどん読めます。

    目次は、以下の通りです。
    春や昔
    真之
    騎兵
    七変人
    海軍兵学校

    ほととぎす
    軍艦

    ●大阪府で学校を作ると(24頁)
    文字を習わせ書を読ませると「俳句を作ったり歌をよんだりして商売に身を入れなくなる」という不平が強かった。
    ●秋山好古の生涯の意味(43頁)
    「秋山好古の生涯の意味は満州の野で世界最強の騎馬集団を破るというただ一点に尽きている」
    ●陸軍士官学校(60頁)
    「試験は、漢文と英語と数学じゃ」
    と、大尉はいった。
    英語というのは師範学校の頃に一年ほど習ったが、数学はほとんど知らない。漢文だけは幼少の頃からやってきたから多少の自信があった。それを話すと、
    「では漢文だけで受けい」
    と、この大尉はひどく大ざっぱなことを言った。要するにどの学課であれ、試験官が答案から頭の内容を察し、よければ合格させるというものであるらしい。
    ●中学校(94頁)
    科目は、
    漢文、英語、数学、理科(物理、化学、博物)、図画、体操
    という六科目であった。
    修身などは旧弊であるとしてどの中学校で設けられなかった。
    (国語、社会、音楽が無いようです。明治15年ごろ、国語科が設けられた。)
    ●人生の目的(127頁)
    男にとって必要なのは、「若い頃には何をしようかということであり、老いては何をしたかということである」というこのたったひとことだけ
    ●騎兵(133頁)
    騎兵は、偵察にも任ずる。しかし戦場におけるその本務は、集団をもって敵を乗馬襲撃するにあり、西洋ではこれを最も華やかな兵科としていた。
    が、このいかにも西洋くさい兵科のおこりは、西洋ではなく、モンゴルのジンギス汗であった。
    ●何のために(155頁)
    「なんのためにきくのだ」
    好古は、質問の本意をきいた。質問の本意をきかずに弁じたてるというのは「政治家か学者のくせだ」と好古はつねに言う。
    ●軍人(197頁)
    「軍人というのは、おのれと兵を強くしていざ戦いの場合、この国家を敵国に勝たしめるのが職分だ」
    「だからいかに勝つかということを考えてゆく。その一点だけを考えるのがおれの人生だ。それ以外のことは余事であり、余事というものを考えたりやったりすれば、思慮がそのぶんだけ曇り、みだれる」
    ●国際法(226頁)
    この時代の日本人ほど、国際社会というものに対していじらしい民族は世界史上なかったであろう。文明と言うのは国家として国際信義と国際法を守ることだと思い、その意思統一のもとに、陸海軍の士官養成学校ではいかなる国のそれよりも国際法学習に多くの時間を割かせた。
    ●独身主義(298頁)
    もともと兄の好古は独身主義者で、
    「軍人でも学者でも、嫁をもらうと堕落する」
    という独断をもっている。
    ●俳句・短歌の復興(302頁)
    子規は小説という、この一人だけの仕事をわずかに試みたもののやがてやめてしまい、水が流れるような自然さで短詩型(俳句・短歌)の世界に入ったのは、才能よりも多分に性格的なものであった。
    ●試験(325頁)
    「試験は戦いと同様のものであり、戦いには戦術が要る。戦術は道徳から解放されたものであり、卑怯も何もない」

    ☆司馬遼太郎の本(既読)
    「最後の将軍 徳川慶喜」司馬遼太郎著、文芸春秋、1967.03.25
    「新選組血風録」司馬遼太郎著、角川文庫、1969.08.30
    「国盗り物語」全4巻、司馬遼太郎著、新潮文庫、1971.11.30-12.20
    「竜馬がゆく」全8巻、司馬遼太郎著、文春文庫、1975.06.25-09.25
    「功名が辻」全4巻、司馬遼太郎著、文春文庫、1976.03.25-04.25
    「義経」上・下、司馬遼太郎著、文春文庫、1977.10.25
    「翔ぶが如く」全10巻、司馬遼太郎著、文春文庫、1980.01.25-05.25
    「目でみる日本史 「翔ぶが如く」と西郷隆盛」司馬遼太郎・山本七平著、文春文庫、1989.11.10
    「項羽と劉邦」上・中・下、司馬遼太郎著、新潮文庫、1984.09.25
    「明治という国家」司馬遼太郎著、日本放送出版協会、1989.09.30
    「この国のかたち」全6巻、司馬遼太郎著、文春文庫、1993.09.10- 2000.02.10
    「燃えよ剣」司馬遼太郎著、文芸春秋、1998.09.20
    「宮本武蔵」司馬遼太郎著、朝日文庫、1999.11.01
    (2012年1月16日・記)

  • 明治の頭から日清戦争直前までの時代の話で、秋山好古、真之、正岡子規の3人を中心に話が進んでいる。
    まだこの頃は江戸時代の旧藩時代の上下関係が残っているものの、制度上は身分に関係なく、勉強すればだれでも出世することができたので、秋山兄弟は松山から上京し、好古は陸軍大学校、真之は大学予備門に進学した後に、海軍兵学校に行き、軍人として出世していった。正岡子規は帝国大学国文学科に進んだが、肺結核を煩っていた。

    3人の青春のエネルギーあふれる生き方がかっこいい。
    明治初期、日本が西洋化を目指して、フランスやドイツを真似しながら、どのように軍隊を作っていったのかがわかる。

  • 2010年3月4日
    久しぶりに大人の小説を読んだ気分
    仕事の姿勢や生き方を考えさせられる

  • 1986.1.22

  • 秋山好古・真之兄弟
    明治の軍人は偉かった。

  • 文庫版全8巻。代表して1巻だけ上げます。

全17件中 1 - 17件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

司馬遼太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×