この国のかたち 一 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1538
レビュー : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105600

作品紹介・あらすじ

日本は世界の他の国々とくらべて特殊な国であるとはおもわないが、多少、言葉を多くして説明の要る国だとおもっている。長年の間、日本の歴史からテーマを掘り起し、香り高く稔り豊かな作品群を書き続けてきた著者が、この国の成り立ちについて研澄まされた知性と深く緻密な考察をもとに、明快な論理で解きあかす白眉の日本人論。

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遼太郎の書きたいことがつらつらと書いてあり、いつものわかりやすい説明もないのでちょいと難しかった。

  • やっぱり、司馬遼太郎の文体が好きだ。
    電車通勤の時間に、読書の体力が残っている時にだけ読むから、まだ3巻目しか読めていないけど。日本の国の歴史に対する深い洞察、きっと著者の読書量は半端ないんだろう。
    陸軍士官として戦争を経験したがゆえに感じたこと。当時の雰囲気。それらを後世に残してくれたことを感謝。

  • 著者はが雑誌「文藝春秋」にの巻頭に連載したエッセーをまとめたもの。1986~1987。あとがきは1990年1月。著者が小説を書き続けたその動機について、なぜ昭和の軍人たちは国を賭して愚かな戦争に突き進んだのか、終戦の日に感じた疑問を自分自身で解き明かしたかった、と書いている。小説は、二十三歳の自分への手紙を書き送るようにして書いた、と。
    このエッセーからは、著者の日本民族への深い洞察と愛情が感じられる。

  • 図書館で珍しく手にとった本。実家にあったので、早速読んでみた。もっと歴史を勉強しないといけないと思いつつも腰が重い私は、テーマごとに各時代の話にスリップできるので面白く一冊読めた。まだ続きがあるので、実家に帰るごとに読んでいかないと。。。。

  • まず、司馬遼太郎はやはり面白い。どこか客観的でありながら、ズバリと主観的意見を主張する。この本は全6巻でまさに「この国のかたち」を論じている。第1巻は大正期から戦前までの時期、なぜ日本人が無謀な戦争に走ったかについてページを割いている。司馬は「鬼胎」いう造語を使って突然変異としか思えぬような取り扱いをしているが、読み進めるとその原点が次第に明らかになる。その他、江戸文化や武士の振る舞いなど、日本人論として必読。

  • 儒教は諸悪の根源として描かれる。特に朱子学。汚染されなかったのが日本のラッキーなところという。たしかに、宦官や衣装、男尊女卑すぎる世界に汚職は少ない日本。そうかもしれない。では、儒教とは、朱子学とはなんなのだろう。まるで邪教ではないか。
    戦前、戦中を鬼胎の時代とした。完全にミッシングリンクの時代と。それは司馬さんの願いでもあるのかもしれない。現代も、とても戦時中の国家に似ているからだ。誰もが肌で感じている政府の無能さ。

  • 日本という国の成り立ちを、いろいろな時代考察をしながら、自由に書いている感じ。

  • 司馬遼太郎が好きなので、今回は短編集を。
    中世から第二次大戦にかかる日本史を、順不同でつらつらとかきつつも、その主張は明晰で分かりやすい。
    息子にも読んで欲しい本。

  • 国、日本人というものを構成するに至った歴史的背景を探るとともに、他国との比較なども含まれている。
    そして、著者の私感や意見なども随所に折り込まれ、著者の取材と研究の素晴らしさ、ひいては「司馬 遼太郎」観の集大成とも受け取れる。

    日本という国、日本人というものに対して、実は誠に浅薄な知識しか持っていない私達世代には、歴史書などよりも読みやすく、とても良い書籍だと感じる。

  • 司馬遼太郎が歴史小説を書くようになった原点の本
    戦時中、満州で戦争に従事し理不尽な思いをしたその原因を参謀本部の「統帥権」の暴走である。としてそこから日本人がどのような民族であるかを展開している。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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