新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 9256
レビュー : 991
  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105679

作品紹介・あらすじ

「薩長連合、大政奉還、あれァ、ぜんぶ竜馬一人がやったことさ」と、勝海舟はいった。坂本竜馬は幕末維新史上の奇蹟といわれる。かれは土佐の郷士の次男坊にすぎず、しかも浪人の身でありながらこの大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 清々しい。四十代半ばにして初めての竜馬。
    八巻まであるので、買ったはいいものの、積ん読になっていたのだが、ふと思い立って、会社のカバンに入れた。

    さすがに読み出すと止まらない!
    行き帰りの通勤電車はもちろん、会社の休み時間まで読んでいる始末。挙句にここ数日は飲みに行く時間も惜しいので、家でひたすら読む。

    こういう小説を高校生の時に読んでいたら、今とは違う人生を歩んでいたのかも?という気もする。
    (私の高校生時代は暗黒時代だった。村上龍『コインロッカーベイビーズ』や宮本輝『五千回の生死』を愛読していた。当時は、高い志をもった登場人物が出てくるような小説など読んだことがない)

    作中の吉田松陰の言葉「学問も大事だが、知ってかつ実行するのが男子の道である。詩もおもしろいが、書斎で詩を作っているだけではつまらない。男子たる者は、自分の人生を一編の詩にすることが大事だ」

    こんなことを言われたら、まだまだ何かやれそうな気がしてくるのだ。

    • けんさん
      4tamaさん、うれしいコメントありがとうございます♪
      自己紹介の文章って、そんなにですか??汗

      最近、私は藤沢周平にハマっています...
      4tamaさん、うれしいコメントありがとうございます♪
      自己紹介の文章って、そんなにですか??汗

      最近、私は藤沢周平にハマっています。平易な文章しか使っていないのに、なぜあれほど胸を揺さぶられるのだろうって不思議でなりません。未読ですが、柴田錬三郎も読みたいし、吉村昭も読みたいし、同時代の作家の作品もたくさんありますし、一口に歴史・時代小説といっても、一度足を踏み入れると底なし沼ですよね。

      真田太平記は私もいつか読破しようと思っていました。(大河小説は読む前に気合が入りますよね。いったん読み始めたら、合間に他の作品を読む気がしなくなるので)

      これからもよろしくお願いいたします!
      2015/06/25
    • 4tamaさん
      わー。コメント返しありがとうございます。電車の中こそ楽しみの時間って短いけど、素敵だなって思ってました。私もスマホじゃなく、読書族です。
      ...
      わー。コメント返しありがとうございます。電車の中こそ楽しみの時間って短いけど、素敵だなって思ってました。私もスマホじゃなく、読書族です。

      活字中毒で、買うと破産するので基本図書館なので、私もよくしょうもない本も読んでます(^^;)

      今が、たまたま歴史ブームですが、歴史ジャンルは大御所が多くて駄作が少ない分野だと発見して鬼の様に読んでます。柴田さん、藤沢さんは分かりますが、吉村さんは聞いたことなかったです。ありがとうございます。藤沢さん挑戦してみます。今は、加藤清正と伊達正宗が好きで読み漁っています。

      真田太平記は、本当にお勧めです!現実の友達はあまり、本を読まないのでこちらのブクログ仲間ならおススメできるかなと。

      あ、最後に宮本輝さんの「オレンジの壺」おもしろかったですよ!読まれましたか?

      こちらこそ、また更新楽しみにしています。
      2015/06/26
    • けんさん
      本を忘れて電車に乗ってしまったときの落ち着かなさといったらありませんからね!
      最近では、今読んでいる本と次に読む本の二冊を必ず持つようにし...
      本を忘れて電車に乗ってしまったときの落ち着かなさといったらありませんからね!
      最近では、今読んでいる本と次に読む本の二冊を必ず持つようにしています。途中で読み終わってしまった時が怖いですから。笑

      必ずしも歴史ものだけでなく、ミステリや恋愛小説、日本人作家以外にも翻訳ものも好きなので、広く浅く読んでいます。あと、古いものばかり読んでいると気づけば新しい作家がどんどん出てくるので、なかなかフォローできなくて困っています。

      宮本輝は高校時代に愛読していたのですが、大人になってからまた少しずつ読んでいます。『オレンジの壺』も気になっているタイトルなので、いつかは読もうと思っています。「いつかは!」汗


      2015/06/29
  • 昨日、全巻読み終わりました。本当に面白かった!!大河ドラマも面白かったですが、この本の比になりません。
    私がこの本を読みはじめて思ったのが、今まで受けてきた歴史の授業は何だったのかと言うことです。ただ年号と事柄を覚えるだけの授業を受けてきた私にとってはとても衝撃的でした。
    歴史を学ぶ一つの大きな意義は、これまでにどのような人が、なにを考えて、どのように生きたかを学び、そこから自分の価値観や行動哲学について考えることだと思います。
    この本を読むと、歴史の授業で聞いたことあるなぁ程度だった言葉たちが、龍馬やその周囲の苦悩や喜びと一緒に、まるで自分も一緒にその場にいたかのような鮮明な印象をもって頭に残ります。この本の中の龍馬は、躍動感があり一緒に行動しているかのような錯覚に落ちいるほどです。7巻の読んでいる途中で抑えられなくなり、長崎へ龍馬を求めて数日間の旅行に行きました。長崎で龍馬や志士たちの軌跡に触れると、続きが何倍も面白く読めました。幕末の風雲の中で生きた龍馬の生き様から人生の教訓として得られるものが多く非常に良い作品でした。これだけの考察をした筆者に感服しました。

  • ワクワク感が止まらない。
    竜馬の出立から、江戸での剣術の上達まで。
    桂小五郎をたおす。
    無骨だが、どこか人を惹きつけて止まない竜馬の魅力。

  • 当初これは☆5だなと思ったのだが、作品として面白かったのか素材が面白かったのか考えたところ、恐らく後者だったので☆は4つにしておいた。


    ・作品として

    そういえば私は歴史小説というものをかつて読んだことが無い気がする。
    これを読んだ経緯は、友人に「『峠』を読め。でもその前に『竜馬がゆく』を読め。」と言われたことによる(この後もいくつかスケジュールされたが、酒の力で忘れた)。
    色々なところで推薦されている作品であることもあって以前から積読リストには載っていたのだが、このリストは消化よりも増殖の方が早いので、何だかんだ読めなかった可能性は否定できない。
    結果としては彼のお陰でいい作品を読ませてもらった。

    閑話休題。

    この作品の評としてしばしば挙がっている様なので歴史小説の特徴という訳ではないのだろうが、この作品(というか司馬遼太郎氏の書き方?)、纏まりが無い。悪い様にしか聞こえないが、そういう意味ではなく、あくまでも特徴として。
    本筋を追っているところでガンガン余談を入れてくる。出てきた脇役や土地の細かい背景を述べる様なレベルではなく、自分の取材旅行時のエピソードまで入れてきたりする。
    そして繰り返しが多い。同じ話が3回も4回も出てくることは珍しくない。「以前にも書いたが~」という前置きがあるところもあるので、案外普通に書いてて忘れているのではと思ってしまう。
    こういった特徴は言わば「飲み屋で調子に乗って話している」様で、書いている方が乗っているのが分かる。
    読みづらいのではと思うかもしれないし実際にそういう側面が無いわけではないが、著者が乗っている方が面白いものである。


    ・素材として

    坂本竜馬という男の異質っぷりが最初から最後まで展開される。
    幕府偉い、殿様偉い、というガチガチの封建社会(しかも竜馬の出身の土佐藩は階級差別が他藩以上らしい)の中にあって、その価値観を全く寄せ付けずそんなものクソ食らえと言わんばかり、というか実際に言い続けて結局その制度を崩壊させてしまう。
    序盤こそ剣術は一流のただの変人といった体だが、全国を股に掛け始めるやその変人部分が具体的行動と結びつき、独創的としか言いようの無い成果となっていく。時代を変えるというのはこういうことなのだろう。しかもその倒幕すら、彼にとっては真の目的でも何でもないのだ。
    本当にこんな人物が現存したのか?と思うこと百度とは言わないが、二十度は少なくともあった気がする。歴史小説の最高の素材の一つだろう。

  • 以前から興味があったけど、全8巻ということでなかなか手を出しずらかったですが、覚悟を決めて読み始めました。
    司馬遼太郎の作品はどれも面白いですが、時代ものをあまり読まない私としては多少とっつきにく印象がありました。
    しかし、読み始めてみると他の作品より読みやすく、すらすらといけてしまいます。これなら途中であきずに最後までいけそう。

  • 司馬遼太郎はえらい作家だ。
    学校の勉強でも歴史が苦手だったので、なんとなく時代小説を避けてきたきらいがあったが、なぜもっと早く読まなかったのだろうかと後悔するほどの作品だ。
    司馬遼太郎の史実に関する知識の豊富さもさることながら、なんといっても各々の登場人物の個性がいきいきと描かれている点には、感服するばかり。まるでいまも坂本竜馬は生きているのではないかと思うほど、その人間性が如実に語られるのである。
    シリーズ文庫全8巻、間違いなく読むことになろう。

  • 歴史小説は中学校の教科書を読み直してから読まないと分からないと思って敬遠していたのですが、それだと一生読まないと思ったので歴史覚えてないけど手をつけてしまいました。
    分からない所があったらそのつど調べれば多分大丈夫かと。。なんて弱気ですがw

    1巻目は教科書不要でサクサク読めました。嘘です。長州藩がどこにあるか分からなくてググりました(爆)
    そんなお馬鹿でもストーリーは楽しめました。続き早く読みたいです。

  • 竜馬が「ちゃちゃちゃ」と土佐の言葉を急に言って、「えっ」と驚く桂小五郎が面白かった。
    森要蔵と息子の話で泣いた。

  • もう20年前に読みました。司馬朗太郎さんと村上龍さんの文脈には鋭さを感じて、引き込まれるものがあります。坂本龍馬、幕末に興味が出て高知と京都まで深夜バスで一人旅に出たのもこの本がきっかけです。

  • 映像化もされてる坂本竜馬の一生を描いた作品の第一巻。
    竜馬は勿論、桂小五郎とか私でも知ってる人がちらほら出てくる。
    ビックリしたのは、岩崎弥太郎!
    えっ⁉︎あの岩崎弥太郎??って悩んでしまった。
    *
    そして、色んな人の台詞に名言がいっぱい!
    面白い!
    積読になってたんだけど、読み始めて良かった。
    *
    *
    *
    女子として印象に残ったのは、竜馬に一夜愛された女性が晩年助けられたって所。
    お金持ちに嫁いだけど、その人は早くして亡くなってしまって、晩年困窮した時に竜馬と関係のあった人だと言うことで助けられたらしい。
    *
    竜馬のニコニコしてる感じが、憎めなくて可愛くて。
    想像すると楽しい。

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著者プロフィール

司馬遼太郎は、1923年、大阪市生まれの日本の歴史小説家・エッセイストである。故人。
本名、福田 定一(ふくだ ていいち)。大阪府大阪市生まれ。筆名の由来は「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。
特に歴史小説の大家として知られ、代表作は「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」「燃えよ剣」「新撰組血風録」「菜の花の沖」「花神」「世に棲む日日」「梟の城」「関が原」「功名が辻」「国盗り物語」「街道をゆく」「十一番目の志士」「城をとる話」「風神の門」「二十一世紀に生きる君たちへ」他多数。その多くが大河ドラマ化、テレビドラマ化、映画化、コミック化などの形でマルチメディア展開されている。

司馬遼太郎は産経新聞社記者として在職中の1960年に、『梟の城』で直木賞を受賞。
1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。
戦国・幕末・明治を扱った作品が多い。
1996年2月に72歳で逝去。
2001年には、東大阪市の自宅隣に司馬遼太郎記念館が開館。

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