新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
4.03
  • (805)
  • (550)
  • (711)
  • (12)
  • (3)
本棚登録 : 5061
レビュー : 249
  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105709

作品紹介・あらすじ

志士たちで船隊を操り、大いに交易をやり、時いたらば倒幕のための海軍にする-竜馬の志士活動の発想は奇異であり、ホラ吹きといわれた。世の中はそんな竜馬の迂遠さを嘲うように騒然としている。反動の時代-長州の没落、薩摩の保守化、土佐の勤王政権も瓦解した。が、竜馬はついに一隻の軍艦を手に入れたのであった。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ☆は5つ
    さあて,米国テネシー州での坂本竜馬読書もやっと全8巻の半分まで来たぞ。

    しかし,読みでが有る物語だなあ。最近の小説と較べるとざっと倍の読書時間が必要だと思う。

    普段は流行のベストセラーや贔屓作家の本ばかり読んでいるけど,そのうちに吉川英治,山岡宗八,柴田錬三郎などの大御所歴史物作家たちの作品を片っ端から読んでみたいとも思っている。

    今回の『竜馬がゆく』は米国出張にあわせて,ちょっとその小手調べという感じだったけど,いやはやなんとも胆力のいる読書である。

    例えば竜馬の一冊で,有川浩の作品なら5冊くらいは読めそうな感じ。

    こら!その例え方自体おかしいだろ!って,そりゃそーでした。すまんこってす。すごすご[m:237]。

  • ひとつの国を壊して、新しい国を立ち上げる、ということはやはり大量の犠牲なしには成り立たない。彼らの努力があるからこそ現在の日本があるんだけど、どれだけの人がこの明治維新で命を失ったかを考えると胸が痛まずにはいられない。でも4巻現在それはまだ序盤なのだけど。

    竜馬も言っていたのが、文明の発展に参加すると、その文明が今後もさまざまなひとによって継承されてゆき、自分は死んだとしてもその文明の中で生き続けられる、という言葉。たしかに竜馬や無残な死を遂げた武市ら土佐郷士はそういう意味では現代でも生きつづけているのだろう。

    〜あらすじ〜

    奇怪な事件が原因で発言力を失った薩摩藩は、会津と手を組み、長州を京から追い出す。(のちに薩摩は長州と同盟を組み白虎隊を若松城に追い詰めて会津討伐をするのだが!) これにより発言力を取り戻してきた土佐上士の武市ら郷士討伐を実行する。竜馬の郷土の友はみな倒れ、一方で竜馬は海軍設立を着々と進めて行く。

  • 苛烈を極める攘夷思想に対して幕府は弾圧の動きを取り、勤王攘夷思想の武市半平太も遂に切腹となる。勤王攘夷を掲げ暗殺を繰り返した武市と、当初は一緒にやろうと誓いながらも、開国論者勝海舟の門人になっている竜馬。お互いの思想が異なっていることはお互いが一番理解していたが、竜馬が「まあ、長い目で見ろや。わしを」と、武市に言い、いつかぶつかる可能性があることを分かっていながらもそれぞれのやり方で進むことを認めるように語り合うシーンが2人のやり取りの中で印象に残っている。この時に竜馬が武市に言った通り、奇策を嫌い、周りからはのらりくらりと見られながらも、着実に物事を進め、期が熟すのを待つ。それを徹底してきた竜馬は確固たる自分の道を見つけ、切腹となった武市の一方で、神戸海軍操練所の資金繰りや船の調達に奔走、ついに軍艦を手に入れたのである。竜馬のブレないやり方には感心するばかりである。

  • ◯ 人間の動き、働き、の八割までは、そういう気の発作だよ。ああいう場合は、相手のそういう気を抜くしかない(294p)

    ★武市半平太死す。龍馬はついに軍艦を手に入れる。長崎の地を訪れる。

  • この巻の主役は武市ですかねぇ。 自分的にはさな子さんです。 司馬さんは、「竜馬がゆく」には、ちょいちょいこういうエピソードを入れてきますよね。それがまた堪りません!

  • 八一八の政変で京都から長州藩が追い出され、情勢が一気に変わる。盟友武市半平太も切腹に・・・
    一方竜馬は遂に軍艦を手に入れる。一介の浪人が軍艦持ちになるとは何という人たらし
    しかし、もっと時代が動く

  • この時代に政変の波に流されずにひたすら船を求めるところは偉人か変人か紙一重の気がしますが、結果的には彼に時代が付いて来て英雄になったのですね。
    一歩間違えば歴史上の奇人として別の名を残したんだろうと思う。

  • 再読中。いよいよ神戸海軍塾ができて塾頭になった竜馬のもとに続々と人材集結。陸奥陽之助(宗光)やっと出てきた!生意気な小僧っぷりが可愛い。

    一方京都では、かつての仇討騒ぎで竜馬を逆恨みしている信夫左馬之助が新選組に入隊しており、浪士狩りの名のもと公然と竜馬を付け狙ってくる。竜馬と同門の藤堂平助が新選組でありながら竜馬を庇ったり、意外と出番がたくさんあった。土方&沖田も竜馬と擦れ違う場面あり(ファンサ?)

    さらに京都では「八一八の政変」で薩摩と会津が手を組み長州追い落としに成功、勤王派は一気に不利に。土佐でもその影響で武市半平太が捕縛され・・・。武市さんってそんなに好きなタイプじゃないんだけど愛妻家なところだけはとても泣かせる。那須信吾、吉村寅太郎らの天誅組も壊滅、土佐の勤王派で生き残ったのは竜馬の海軍塾の面々だけに。

    恋愛面では結局おりょうさんとラブラブなくせに、さな子さんにも思わせぶりな態度をとる竜馬、これは非道い。優柔不断にもほどがある(おこ!)

  • 竜馬に惚れたのが悪いってこと?
    それにしてもあんまりだと思うよ。辛い。
    彼も彼で、必死に心を抑えて、日本を何とかするために走り回っているのだけど。
    藩に拘るのは小さなことなら、男女の人間関係に拘るのも小さなことなのかしら。

  • 武市半平太が亡くなる場面などはつらいなぁ。でも物事を大きくみることができなかったのは時代を読みきれてなかったのだろう。勝さんと竜馬のところは読んでてもたのしいな。そして竜馬を可愛がっている様子もたのしい。竜馬は剣の達人でありながら、決してそれを無駄に使わないところはこの時代に生きていて、竜馬独特の美徳と考えによるものなんだろう。新撰組と遭遇したときのかわし方は抜群だった。竜馬の恋模様も少し出てきて、人間くさくていいな。

全249件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫)のその他の作品

竜馬がゆく(四) (文春文庫) Kindle版 竜馬がゆく(四) (文春文庫) 司馬遼太郎
竜馬がゆく (4) (文春文庫) 文庫 竜馬がゆく (4) (文春文庫) 司馬遼太郎
竜馬がゆく〈4〉 (1981年) 単行本 竜馬がゆく〈4〉 (1981年) 司馬遼太郎

司馬遼太郎の作品

新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする