新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫)

著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1998年10月9日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105716

作品紹介・あらすじ

池田屋ノ変、蛤御門ノ変と血なまぐさい事件が続き、時勢は急速に緊迫する。しかし幕府の屋台骨はゆるんだようにも見えない。まだ時期が早すぎるのだ…次々死んでゆく同志を想い、竜馬は暗涙にむせんだ。竜馬も窮迫した。心血を注いだ神戸海軍塾が幕府の手で解散させられてしまい、かれの壮大な計画も無に帰してしまった。

新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 池田屋事件、禁門の変を経て、長州の暴発は抑え込まれる。この激動の間でも、竜馬はより冷静に時勢を読み自分の志を揺るがさない。だがその意志とは裏腹に、神戸海軍塾は解散となり、竜馬の師である勝と一時の別れとなる。勝は幕臣でありながら、竜馬と西郷になら幕府を倒されても良いとまで言う。勝の天界から日本、世界を見下ろすような視野とそれを所以とした言動には驚かされるばかりだが、その勝にそこまで言わしめた竜馬と西郷も常人でなかったことがよく分かる。そして竜馬と西郷が勝の紹介により対面したのである。初対面の場で無邪気に鈴虫を捕る竜馬。一ヶ月後に竜馬が来る時も鈴虫がいるよう取り計らう西郷。大きな身体で偉大な歴史を残す二人と小さな鈴虫の対比の描写が可笑しかったが、西郷の言葉を借りると「大事をなすには無邪気で私心がないことが肝要じゃ。」と教えてくれる印象的な場面だった。この二人がいよいよ共に歴史を動かしていく。

  • 長州が一転佐幕派となり、竜馬が介入する手前までの5巻。やや余談が多いがやはり面白い。幕府と天子との関係を恋愛に例えるところとかがとても印象的です。この後の展開でどのように薩長の密約が成るか、竜馬はどのように絡んでいくのかが楽しみです。作者が思う竜馬はとても先見の明があるというか、とても俯瞰的にものを見ることができて、尚且つ腕が立つところが英雄の気風たっぷりで物事の判断におけるお手本にもなる人物ですね。維新後の戦争にも登場する人物も多く登場してなお興味は尽きません。

  • わずか150年前の事だが、50歳を過ぎれば老人で命に対する考え方も風習も全く異なる。
    坂本龍馬は大胆にして意外と思慮が深く、常に目標達成を考え抜いている。海軍、貿易、経済と幅広く知識を吸収し、吸収した知識で行動している。交渉術も相手の利益も考えてwin-winを目指している
    西郷隆盛の鈴虫の対応はなかなか出来ない

  • 勝が一旦表舞台から去る。そして、西郷吉之助、満を持して登場。大久保一蔵の影が薄いのは止むを得ないが、ようやく役者が揃った感がある。しかしまぁ、お竜の「女」の部分は、善悪はともかく、どうにも引いてしまう。幕臣最後の一言居士大久保一翁については、中公新書を読みかえそうかな。

  • 罪悪感を感じながら本を読んでる今日この頃

  • レビューは最終巻で。

  • 龍馬の第2期青春期として、海軍操練所が閉鎖となるまでのお話し。閉鎖を決定理由には、蛤御門の変、池田屋事件などに参加した諸藩の脱藩浪人が実は、操練所で教育を受けていた志士がいたということ。これで、勝麟太郎は失脚…

    新撰組花盛りの京都市中。長州藩の落日。
    薩摩藩の台頭と西郷と龍馬の出会い。

    大きく畝る時代の中で、剣ではなくあくまでも話し合いで解決を目指す龍馬。

  • 5巻は池田屋事件、蛤御門の変と新撰組が登場する歴史の流れでこの後長州征討の勢いが強まってくる時代背景が描かれています。 

    逆らうものは容赦をしないという時代背景ですが、今の時代にも殺害というものは減ってきてはいますが、
    仕事の中で逆らうものは容赦しないという考え方は今でも残っていると感じます。 

    対企業でも、対社内でも日々闘争を繰り広げられています。

    竜馬は優れた剣術を使わずにあくまでも話し合いを持って和解、同盟(共通の目的を持つ)に進める志は今の私に必要な意識を思い出させてくれます!

  • 学校閉鎖に対する策が、株式会社設立とは、あまりにも突飛。時代を飛躍して未来からもってきた考えかたで、竜馬の背後には英国がいたというのもうなずけてしまう。

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