新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 217
  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105716

作品紹介・あらすじ

池田屋ノ変、蛤御門ノ変と血なまぐさい事件が続き、時勢は急速に緊迫する。しかし幕府の屋台骨はゆるんだようにも見えない。まだ時期が早すぎるのだ…次々死んでゆく同志を想い、竜馬は暗涙にむせんだ。竜馬も窮迫した。心血を注いだ神戸海軍塾が幕府の手で解散させられてしまい、かれの壮大な計画も無に帰してしまった。

感想・レビュー・書評

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  • 池田屋事件、禁門の変を経て、長州の暴発は抑え込まれる。この激動の間でも、竜馬はより冷静に時勢を読み自分の志を揺るがさない。だがその意志とは裏腹に、神戸海軍塾は解散となり、竜馬の師である勝と一時の別れとなる。勝は幕臣でありながら、竜馬と西郷になら幕府を倒されても良いとまで言う。勝の天界から日本、世界を見下ろすような視野とそれを所以とした言動には驚かされるばかりだが、その勝にそこまで言わしめた竜馬と西郷も常人でなかったことがよく分かる。そして竜馬と西郷が勝の紹介により対面したのである。初対面の場で無邪気に鈴虫を捕る竜馬。一ヶ月後に竜馬が来る時も鈴虫がいるよう取り計らう西郷。大きな身体で偉大な歴史を残す二人と小さな鈴虫の対比の描写が可笑しかったが、西郷の言葉を借りると「大事をなすには無邪気で私心がないことが肝要じゃ。」と教えてくれる印象的な場面だった。この二人がいよいよ共に歴史を動かしていく。

  • 後半へ入る。
    竜馬も凄いけど、勝さん、そして西郷さん、なかなかすごい。
    池田屋事件から禁門の変と時代は大きく動く。
    この話読みながら、頭の中のイメージは基本は「龍馬伝」だが、池田屋事件は「新選組!」、禁門の変は「花燃ゆ」が出て来る。来島又兵衛は山下さんの顔しか浮かばんわ

  • 勝海舟、坂本竜馬、西郷隆盛が相見えて、かなり維新ムードが盛り上がってきた。
    この作品の前に「燃えよ剣」を読むまでは江戸末期の知識が殆ど無かったので、異なる立場から見た維新の雰囲気が面白い。
    次は長州視点の作品が読みたくなってきました。

  • 再読中。今巻はほぼ長州藩のターン。というか前半の主役はほぼ来島又兵衛。高杉晋作や中岡慎太郎も本格的に登場してくる。そして元治元年6月といえばもちろんあれです池田屋事件。土佐からも竜馬が可愛がっていた亀こと望月亀弥太や、北添佶磨らの犠牲者が出る。長州藩はついに暴発、禁門の変を引き起こし、多くの死者を出す。(余談ながらこの感想書いている今日は6月5日、池田屋事件の日)

    竜馬はこれらの事件に直接関係はしないが、海軍塾の浪士たちに参加者があったため海軍塾は閉鎖に追い込まれ、責任者である勝海舟も失脚。路頭に迷う塾生たちを救うため、竜馬は西郷に会い、薩摩藩の助力を求める。

    一方恋愛模様のほうは、竜馬を追ってきたおりょうさんと、長州へむかうお田鶴さまがガチンコ対決。結局竜馬がおりょうさんを選ぶことを知っている読者としては複雑ですが、やっぱり作中にもあるようにおりょうさんは同性からは嫌われるタイプだし、私もお田鶴さまの肩を持ちたい。

  • 彼にとっての恋人は、さな子さんでも田鶴さんでもおりょうさんでもなく、勝さんや西郷さんや軍艦や、そして何より日本だった。
    彼自身もそう彼女たちに伝えてはいるし、田鶴さんなんかはむしろ焚き付けるのだけど、でも、あまりに報われないんじゃないかなと思うのです。
    他人がどうこう言っても、本人たちがそれでいいならなんとしようもないのですが。

  • 今回は薩摩藩の話が多かったように思う。長州もいっときは勢いがあったのに、なぜか方向性が違うように思えてしまった。藩の特色ってすごくあるんだな。おりょうとは結ばれて、それにしてもモテモテの竜馬。みんなが惚れていく竜馬にあってみたくなりました。

  • 公器に生きる。 妻子おいて国のために死んでいく浪士。
    その上に今生きている幸せを感じざるをえない。
    目の前のことがすべて小事に思える。

  • 2018/9 5冊目(2018年通算131冊目)。池田屋事件、龍馬の後見人だった勝海舟への江戸への帰還など龍馬にとっては暗い話題が多い時期。また西郷隆盛との出会い、長州藩と薩摩藩を味方同士にしようと画策するなど、幕府討伐に向けての布石が揃い始める。この後、歴史はどう動くのか。続けて読んでいきたいと思う。

  • 池田屋事件、禁門の変、軍艦操練所の解散、そして西郷との出会い。ちょうど「西郷どん」を見てることもあって、違った側面から幕末を眺めることができて面白い。主だった人物がどう動いたかをリンクさせた幕末年表があると面白そうだけどどっかにないかな?「○○年、西郷が××をしていた時に龍馬は~~をしていて、桂は△△をしていたのかぁ」とかね。

  • 幕末が本格的に動き出す『禁門の変』。
    西郷どんに詰め寄る中岡慎太郎がカッコ良かった!!
    ٩(•̤̀ᵕ•̤́๑)

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著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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