新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫) (文春文庫 し 1-71)
- 文藝春秋 (1998年10月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167105716
感想・レビュー・書評
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勝海舟、西郷隆盛とのそれぞれのドラマが面白い。
またサブストーリーとしてお田鶴の男装してまで竜馬を追う姿、そしておりょうの大胆さが心に響く。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新選組視点からではない池田事件を読む。長州藩高杉晋作、来島又兵衛。天王山とは。薩摩藩西郷吉之助。禁門の変。蛤御門の変、京都全市が3日間燃え続けた。西郷と坂本出会う。おりょうめんどくさい。ごわす、どん。ちょうど大鐘のごとし。小さく叩けば小さく鳴り、大きく叩けば大きく鳴る。評するも人、評せらるるも人。坂竜飛騰。神戸海軍塾解散。
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2015.11.29読了。
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池田屋事件、禁門の変と長州の没落、そして長州征伐と時代が動く。神戸海軍操練所の閉鎖と勝麟太郎との別れと西郷隆盛との出会いと坂本龍馬も慌ただしくなる。
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薩摩の西郷隆盛ついに登場!
新選組の名を京中に轟かせた「池田屋事件」と「禁門の変」により主犯の長州は京から締め出される事に。
更にこの事件が竜馬の海洋学校解散の火種にも繋がるのです。
そんな中で、竜馬をめぐるおりょうとお田鶴様の女の戦いも水面下で火花が散っております。
創作とは知りながらも、勝ち気なお龍の性格はちょっと苦手です…。 -
2015/2/5読了
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301頁菊の枕の中でおりょうが菊の花を切って菊の枕を作った話に竜馬が怒るシーン。
「ばかなことをするもんじゃ。たった一つの枕をつくるのに、何百本の菊を切ったか。唐土(から)の昔ばなしにある暴王に似ちょる」
束の間の遊びのために、何百の人民を殺すような残忍さを、感じたのである。
権力や財力なんて持ってないけれど、生きたお金や時間の使い方をしなければなぁと改めて思う文。
311頁竜馬が預けた鈴虫を、いつ来るか分からない竜馬のために世話をし、死んでしまっても二代目、三代目の鈴虫を用意していた西郷の心意気。
心づくしという言葉がある。茶道のことばである。「人をもてなす心のはたらき」という意味であろう。茶の素養のないはずの西郷は、安土桃山時代の大茶人の逸話(はなし)にも出てきそうな茶のこころを持っていた。
おもてなしのこころとは、単に来客が来てから丁寧にもてなすということではなく、こういう風にいつ来客が来てもいいように来る前から準備していることなんだなぁ、と思わされた。 -
寺田屋事変と、蛤御門の変。
そしていやいよ世紀の連合へーー。 -
勝の先見性に、ひたすら感心する。
おりょうとお田鶴さまの接触には、妙な緊張感を覚えた。長州の話は重苦しく、激変への踏み台的な巻である。 -
勝海舟と坂本竜馬、立場を超えた師弟愛に感動した。
長州の没落と薩摩の台頭など、情勢がどんどん変わっていって面白い!
竜馬って案外好色だったのかなと思った(笑)