新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105723

感想・レビュー・書評

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  • 幕末の大舞台とも言える薩長同盟。犬猿の仲である薩摩と長州、西郷隆盛と桂小五郎が手を結ぶ。その功労者は勿論のこと幕末の風雲児坂本竜馬。そして息を吐く暇なく寺田屋事件において九死に一生を得る。達人であるにも関わらず約100人に囲まれながらも刀を抜かずに立ち振る舞う竜馬は本当に不思議な人物だ。海援隊こと亀山社中も軌道に乗り順風満帆だが、その活躍を支えているのは他ならぬ商人の巨額の援助なくしてはならない。饅頭屋長次郎。もしも商人の家に生まれたならばその商才を大いに発揮できただろうに…。無念なことだろう…。

  • サラリーマンの身としては、勝海舟に興味をそそられます。

    幕臣なのにどうやって幕府など倒せという考えに至ったのか、言うことができたのか。

    そういう勝海舟に出会ったことも、坂本竜馬には大きかったのでしょうね。

    それにしても、おりょうはどんな美人だったのでしょう。

  • 読書には時間軸がいくつかある。
    さらっと数時間で読み終えるもの。一日をかけて読むもの。2.3日に渡ってゆっくりと読むもの。月単位でじっくり読むもの。
    僕にとってこの『竜馬がゆく』は月単位で読んでいく読書で、例えばこの六巻を読むにあたっては、五巻を読んだ後20冊程度の他の本を挟みながら少しずつ少しずつ読んでいった。もちろんこの感覚は人によって様々なのでこの本を続けざまに八巻まで一気に読みすすめる人も多数いるはずだ。ただ僕にとってこの本は最も心に響く小説であり、立ち返るべき場所として存在しているので、これだけ長い期間で読んだとしてもなお新鮮で、その瞬間には即座に物語に入り込め、途中で投げ出そうという気にはさせない。
    ついに竜馬は高杉晋作と出会い、亀山社中は艦を運用し、最も大きな業績である薩長同盟をなしとげ、長州にて幕軍と海戦を行う。
    中には有名な寺田屋事件なども挟みつつ竜馬の人生はいっそう歴史に直結していく。
    もとよりの坂本竜馬の人生観はこうした事件の中でより洗練されて出来上がり、一言一言に珠玉の言葉を感じるようになってきている。
    『司馬遼太郎の作品は男をおおきくする。』と叔父に言われたが、まさにそれを身をもって感じるような一冊。

  • 薩長同盟を結ぶにあたり、奔走する亀山社中の面々と薩摩藩、長州藩のメンバーが特徴的に書かれている。当時の男の生き様・潔さが素晴らしい。理想がかないつつある竜馬の心情を思うと感動してしまう。

  • この坂本龍馬とかいう男性に対して、毎ページ思ったこと。

    「あんた、いったい何様。」

    最低限の身だしなみもできず、
    礼儀作法も無視、
    自分のやりたい事は「正しい事」。
    生理的に受け入れ難い。

    甘やかされたバカ息子を絵に描いたようなヤツだと思う。

    同じ時代に生まれなくてホントによかった。

  • 薩長同盟締結、馬関沖の幕府海軍を蹴散らす龍馬の活躍ぶりに魂が揺さぶられるくらいの豪胆、快活ぶりを感じざるを得ない。

  • オモロー♪(´ε` )

  • 「これで、薩長連合は成立した。
    歴史は回転し、時勢はこの夜を境に倒幕段階に入った。一介の土佐浪人からでたこのひとことのふしぎさを書こうとして、筆者は、三千枚ちかくの枚数をついやしてきたように思われる。事のなるならぬは、それを言う人間による、ということを、この若者によって筆者は考えようとした。」
    「『生死などは取り立てて考えるほどのものではない。何をするかという事だけだと思っている。世に生をえるは事を成すにあり、と自分は考えている。』
    『事とは何ですか』
    『しごとのことさ。仕事といっても、あれだな、先人の真似事はくだらぬと思っているな。釈迦や孔子も、人真似でない生き方をしたから、あれはあれでえらいのだろう』」
    「『おりょうよ、世間のすべてはこうだ、遠きにいるときは神秘めかしく見えるが、近づいてみればこのたぐいだ。将軍、大名のたぐいもこれとかわらない』」
    「武士の道徳は、煮詰めてしまえばたった一つの徳目に落ちつくであろう、潔さ、ということだ。」
    「古来、英雄豪傑とは、老獪と純情つかいわけのうまい男をいうのだ」
    「平等と自由。
    という言葉こそ竜馬は知らなかったが、その概念を強烈に持っていた。この点、同じ革命集団でも、長州藩や薩摩藩とは違っている。余談ながら、維新後、土佐人が自由民権運動をおこし、その牙城となり、薩長がつくった藩閥政府と明治絶対体制に反抗してゆくのは、かれらの宿命というほかない。」

  • 薩長同盟!

  • 薩長同盟が成り立つ前後のダイナミックな巻。頑固に薩摩への不信感を抱く桂小五郎を見事に説得する件(くだり)が印象的。他にも寺田屋からの脱出、亀山社中関係では竜馬と同郷の近藤長次郎が切腹に至る経緯など、ドラマの連続。おりょう、その他(?)との恋物語もちょっとあり。京都、長崎、下関あたりが主な舞台。

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著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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