新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫) (文春文庫 し 1-72)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105723

感想・レビュー・書評

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  • ▼山場です。薩長同盟締結~寺田屋で大捕物間一髪~海援隊始動~第二次長州征伐に参加、幕府海軍に連戦連勝。

    ▼この巻のためにここまでがあったと言っても過言ではない、まさ竜馬大活躍、日本史のど真ん中に登場です。講談を読むような司馬節、面目躍如の大活躍、文句なしのわくわくどきどき痛快英雄譚の回です。

    ▼一方で高杉晋作が突如として主役かの如き扱いで躍動します。このあたり、「世に棲む日々」と「竜馬がゆく」の豪華コラボを見ている感で、なんというかすごく豊穣な気がします。

  • なんかすごいハイペースで読んでいる。
    本が面白いからなのか、ただ暇だからなのか。

    絵堂(えどう)の戦い(長州の内乱)で「開戦状」が出てきて、急に胸が洗われた。
    礼をつくすっていいよね。

    6巻のメインは薩長同盟。
    竜馬と桂の絡みがたくさんで、かなり好きな巻。
    愚痴る桂を、ひたすらなだめ おだてる仲人竜馬が面白い。
    「桂君、きみは天下がとれる」と大声でほめるところとか最高。
    強い人が愛嬌と誠意をもってたら、無敵な気がする。
    たとえ弱くてもそこそこ出世できるはず。
    事が成るかならぬかは それを言う人間によるって、まさにそれ。

    それにしても、おりょうさんをこんなに鬱陶しく感じるとは。
    寺田屋事件まではいい。
    嫁にしたのがいけない。

  • 薩長同盟の件、おりょうとの結婚?の件は感動します。

  • 活躍した重要人物たちがどのように優れているのかそれぞれの違った魅力が鮮やかに伝わってくるのが読んでて面白い

  • 薩長連合を考えたときに、おなじ尊王主義の両藩がいがみあっているのはおかしい。考えが同じなら一つになるべきではないか、と思い、その方角から手を握らせようとした。観念や思想から入った。ところが竜馬は、利害関係から入っていく。薩長の実情をよく見て、利害が一致するところはないかと見た。
    「長州が可哀そうではないか」この一言で、この夜を境に倒幕段階に入った。事の成るならぬは、それをいう人間による

  • ついに新婚旅行のくだり。

    人の運命は九割は自分の不明による罪だ。
    という一文が心に刺さった。

  • 薩長同盟、寺田屋事件、幕長戦争の海戦と、歴史の大事の中で、おりょうさんとの新婚旅行というほっこりするシーンの対比がいい味を出している巻。

    昨今のウクライナ情勢を見て、日本はあの時代によく西洋化したなと感心する。竜馬をはじめ、木戸、大久保、西郷、山縣らの活躍あってこその今の日本だということを噛み締める。竜馬はよく、民間の力で軍艦を買ったもんだ。

  • 竜馬の行動が一日おくれれば一日歴史が遅れる、という事態になっていた

    おれがいますこし世の中におらねば、日本はどうもならぬわい

  • 竜馬が亀山社中を立ち上げる。
    この時代、武士の魂という観念的な考え方が強かった時代に、実利をもってして薩長同盟につなげようというのは、脱藩浪士として藩に囚われなかった竜馬ならではなのだろうか。
    だが、決して実利だけでなくお互いの感情にも配慮する大切さ。

    実践しようとすると、気苦労はかかるけれど、一番軋轢と後腐れないやり方なのだろうな。

  • ついに薩長同盟なる!日本のために駆け回る竜馬の姿に感動する!

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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