竜馬がゆく 七 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1998年10月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167105730

みんなの感想まとめ

幕末の激動の時代を背景に、主人公の魅力的な姿が描かれています。彼は広い視野を持ち、日本の未来を真剣に考え、様々な志士たちとのつながりを深めていく様子が印象的です。特に、後藤象二郎との複雑な関係や、中岡...

感想・レビュー・書評

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  • 竜馬がゆく全8巻読み終わりました。
    壮大で波乱万丈な幕末。竜馬がすごく魅力的ですっかりファンになりました。幕末志士たちが日本のために奔走して闘っている姿に胸熱でした。新撰組との対立は胸痛でした。最終巻、やはり辛かったです。寂しい。

  • 竜馬と後藤象二郎の対面の場面、中岡慎太郎の活躍が印象に残りました。

    大きな視野で時流を見定めて、日本の行く末を考えられる竜馬は偉大です。その竜馬に影響を与えた、勝海舟や大久保がいるということ、つながりがすごいと思いました。

  • いろは丸と 後藤象二郎の巻。
    先日、鞆の浦のいろは丸展示館なるところへいってきましたが、その いろは丸。
    名前がかわいい。
    海援隊としての第一歩、という意味で名付けたようですが、いきなり事故って沈没。
    竜馬って、船運ないよな。
    目の色を変えて紀州に談判する様子は、まるで中国の政治家のようでちょっと呆れた。

    それよりも、竜馬と後藤象二郎。
    竜馬からしたら、後藤は半平太らを殺した張本人で、複雑な気持ちのはずなのに。
    仇を討つという感情などへんぺんたるもの、捨てねばならぬ。
    日本のためなら手を組める。
    と、本当に後藤を利用して土佐藩を動かし始めちゃうんだから恐れ入る。
    ここまで無私無欲になれるものか。
    いろは丸のときはあんなにヒステリックに感情爆発させてたのに。
    また、最後に出てきた「大政奉還」。
    ネーミングに感嘆。
    現代みたいにカタカナが出てこないのが、当たり前だけど いい。

  • 今まで、周りからみれば、じれったく、ともすれば信念がないようにもみえたかもしれない龍馬がいよいよ、時機が来たとばかりに猛烈に動きだした感じ。好きな中岡慎太郎の大活躍、親友仇でもある後藤象二郎との協力(利用?)。先見性抜群の船中八策、大政奉還へ遂に動きだす。クライマックスに向けて、アクセル踏まれた感がワクワク感いっぱいでした。

  • 薩長同盟後、いよいよ大政奉還も見え始めるところ
    までが描かれる。全8巻ものの7巻目。

    亀山社中改め海援隊の、いろは丸を巡る事件。
    武市半平太を処した土佐藩(後藤象二郎)との対面。列島を駆ける中岡慎太郎と四賢候会議に、容堂公。
    そして、竜馬の集大成とも言える「船中八策」草案。

    一歩間違えると日本は異国と同様、植民地になりかねないという、緊張感高まる時勢の最中、これまで
    土佐藩に苦しめられた竜馬が、最後に土佐藩をもってして大政奉還を幕府に迫るというのが何とも。

    ここまで長かった物語も、気づけばあと1巻。
    つまりは暗殺まであと僅か。司馬遼太郎が描く、
    幕末の英傑の最後の勇姿、見届けたいと思います。

  • ▼第6巻に引き続き、第7巻もわくわく山場です。まあつまり、文庫版全8巻で言えば、竜馬さんは5巻までは準備運動だったとも言えます。その5巻までは面白く読ませる「節回し」「語り口」こそが、小説竜馬がゆくの凄みと言えましょう。という訳で、そりゃ面白いに決まっている第7巻。

    ▼話は「第二次長州征伐で、長州軍(竜馬も参加)に、幕府側は負けてしまった。講和交渉」から始まります。つまり、7巻から、幕府が倒れていく。日本中の大名たちが「えっ…幕府弱くね?こりゃマジで薩長雄藩が天下取っちゃう?幕府の言うこと聞いている意味なくね?」と気づく。この巨大な「ムード」の展開がわくわくします。

    ▼そして、「いろは丸事件」という、紀州徳川藩の居船と竜馬の船の海上事故の交渉物語を交えながら‥‥。「後藤象二郎登場」→「幕府びいきだとまずいと思った土佐藩が、竜馬に連携をお願いする」→「それに応えて、大政奉還案を竜馬が出す」「船中八策で、倒幕後の国のありかたを示す」というのが中盤~終盤のわくわく。

    ▼これまでに比べて、竜馬さんが天下の名士になっている。その落差みたいなものも楽しい。ちょっと眩暈がするような、

    「思えば遠くに来たもんだ(©中也)感傷」

    を味わえるのが、大長編だけが持つ醍醐味。
    それにしても中原中也の日本語センスのなんて良いことでしょうねえ。

  • 7巻になると竜馬なしでは物事が進まなくなったと思いました。竜馬が発案した「大政奉還」と「船中八策」は徳川幕府がなくなってからの日本の方向を示したと思いました。いよいよ最終巻になりますが、最後まで読んでみたいと思いました。

  • 過去読了
    大好きな作品

  • 安定した面白さ、そろそろクライマックス!何度も思ったけど、やっぱりこの竜馬、もてるぅ〜!龍馬を好いてる女子、これで3人目くらいじゃない?大政奉還も、そろそろ!
    次巻で、終わり。焦る。

  • 「人の一生というのは、たかだか五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」

    2020/2/6読了(再読)
    学生時代から十数年振りに読んで、改めて日本人たるもの、一度は読むべき小説だと思った。文庫本8巻の大長編は名場面、名台詞も多いのだが、、竜馬がその人生観・死生観を語った台詞を採り上げてみた。

  • 風雲急を告げる幕末。いよいよここにきて竜馬のバイタリティーが爆発します。揺らぐ幕府の土台に、最後にどんな仕上げを加えるのか。最終巻が楽しみでなりません。

  • この巻のハイライトは。竜馬が、薩長や幕府をこえて、日本の国を民主主義の国にしようとしていた、そこまで思想が深化していったし、経済感覚も磨かれ、当時の日本でまれにみる貿易家として成長していたと描かれ。「亀山社中」は土佐藩と手をにぎって「海援隊」となり。長崎では大浦のお慶のおかげで船を手に入れたのもつかの間、紀州の船に沈没させられ(いろは丸事件)、賠償はもぎとったが、その分国事におくれをとり。しかし、四候会議からの一気に倒幕という薩摩の目論見が、容堂の帰国でご破算になった間隙を縫って、後藤象二郎に船中八策をしめし、大政奉還へと向かわせるのであった。幕府にはフランス、薩長にはイギリスがあまりに食い込みすぎて、戦争になってどちらが勝っても、バックにいる外国に日本が食い荒らされることを危惧して、無血革命へと舵を切ったのだ、と。アーネスト・サトウのきらめき、大浦のお慶のスケールの大きさには心惹かれた。◆その後のことも知っているだけに、「「行くぜ」竜馬は頭上に手をのばして梯子を大きくつかみ、するするとのぼりはじめた。そのとき、奇瑞のように陽が登った。短艇上で見上げている者たちが、(あっ)と声をのんだほどにそれは劇的な効果があった。陽のなかを、竜馬がのぼってゆく。隊士たちは見あげつつ、声をうしなった。」(p.403)のシーンは劇的すぎて号泣してしまった。

  • 岩崎弥太郎・後藤象二郎・中岡慎太郎らの活躍、海援隊の設立、船中八策・大政奉還案の発出

  • ああ、もう次の最終巻で終わってしまう。読み終わるのが惜しいが、先を読みたいとも思う。なんとも複雑な読み終わり。

  • 「竜馬がゆく」の第7作目は、討幕へ向けて薩長同盟を実現させた龍馬が次の一手として土佐藩と連携していく様子が記されている。数多の勤王志士達を死へ追いやった土佐藩の上士らと手を取り合おうとする龍馬の行動に初めは違和感を感じた。しかし、そうせざるを得ない程に状況が逼迫していたのも事実である。仲間を思い信念を突き通す事は大事だが、世の中の動きに敏感になり時勢によって信念をも変えてしまうくらいの器の人が新しい時代を作っていくのかなと複雑な気持ちになった。

  • いよいよ大詰め。
    自分が知る日本になる礎ができる直前。
    多くの人の命と思いをかけて。

    心を打たれながら本に入り込んでいたら、
    日課のPodcastでちょうど紀州藩と海援隊の話があった。
    本は竜馬寄りだけど、Podcastは歴史を今の視点で見て語られているから、
    より竜馬側は海賊的な悪どいやり方だと語られていた。
    情はない。
    そして、そもそも実は海援隊も竜馬も航海技術はあまりなかったとのこと。中途半端だったとも。

    なるほど。
    本に書かれたことが正しい話だと思い込み過ぎていた。
    他の角度から見ることも大切。
    人が変われば、時代が変われば、見方が違う。

    日頃の仕事や考え方にも取り入れなければと思っている視点を、
    なるほど、こういうことかと改めて実感。

    そして大政奉還は竜馬の素の案ではなく、
    3年前の勝海舟の案だったと。
    勝海舟の凄さと、やはり物事にはタイミング(時間)という第3軸があるんだと学ぶ。

  • ◯「惚れずに物事ができるか」と、龍馬はいった。(391p)

    ◯「言うぜ」龍馬は長岡に合図し、やがて船窓を見た。(411p)

    ★後藤象二郎が小気味いい。

  • 大政奉還そして船中八策、あまりにも素晴らしい。大詰め近し

  • この時代に船中八策をまとめ上げたことは、現代人がいくら時代背景を想像して賞賛しても足りないレベルの偉業だと思う。
    あと、山内容堂について今まで漠然と立派な人だという印象を持っていたのですが、本書での書かれっぷりは決して好意的ではない。どういう人だったのか自分なりの見解を持つために、別の立場からの書物を読んでみたくなりました。

  • 再読中。幕府の第二次長州征伐が始まるも、長州のトリックスター高杉晋作の活躍で長州側が勝利を得る。その後、将軍家茂が亡くなり、さらに天皇でありながら最大の佐幕家だった孝明天皇の崩御で、時代は勤王派に有利な流れに。

    長崎でくすぶっていた竜馬に、土佐藩の後藤象二郎が接近。亀山社中は土佐藩の付属となり海援隊と名を改める。蒸気船「いろは丸」を手に入れて意気揚々と初航海・・・のはずが、紀州藩の船に激突されてあえなく沈没、溺死者こそなかったものの、船と積み荷はお陀仏、まったく悪いと思っていない紀州藩の態度に竜馬ブチギレ、他藩を巻き込んでの騒動に。(余談ですがこのいろは丸、およそ120年後の1988年に海底に沈んでいるのが発見されて色々詳しい調査が進んだ模様。http://www.tomonoura.jp/tomo/irohamaru.html

    竜馬が船のあれこれに追われてる間、政治的なあれこれは中岡慎太郎が奔走中。土佐藩内ではかつて敵対していた乾退助(のちの板垣退助)と仲直りして藩を動かし、一方で朝廷工作のために岩倉具視を引っ張り出す。

    大浦お慶の男妾になる陸奥など笑える要素もちらほら。海援隊士はがぜん池内蔵太と陸奥びいきだけれど、中島作太郎も可愛いな。ところで中島作太郎信行といえば、1986年のドラマ『白虎隊』などでも、会津藩家老の西郷頼母一家の女性たちが籠城戦の前に全員自刃したときに、死にきれていなかった16才の娘を発見し、娘(ドラマでは伊藤つかさだった)が「お味方ですか」と尋ねたのに、安心させるために「そうだ」と答えた(娘はその後すぐ息絶える)というエピソードが有名でしたが、現在では中島は会津戦には参加しておらず、よく似た名前の別人説が確定らしい。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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