新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 8608
レビュー : 801
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105761

作品紹介・あらすじ

明治維新をとげ、近代国家の仲間入りをした日本は、息せき切って先進国に追いつこうとしていた。この時期を生きた四国松山出身の三人の男達-日露戦争においてコサック騎兵を破った秋山好古、日本海海戦の参謀秋山真之兄弟と文学の世界に巨大な足跡を遺した正岡子規を中心に、昂揚の時代・明治の群像を描く長篇小説全八冊。

感想・レビュー・書評

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  • 中学生以来に読む司馬遼太郎作品。
    当時「燃えよ剣」を、飽きながらも頑張って読了し、そのしんどかった思い出からなんとなく避けていた彼の小説。
    最近になって近現代に興味を持ち、この本を手にとってみたところ、まさか読み易くて面白い。
    立身出世目指して幼いころから野心を滾らせ、ひたむきに疾走していく登場人物たちの姿はシンプルで良いなぁと思った。

  • 幼少期、学生時代

  • ドラマも見てみたいと思った。

  • 数年前に購入して読み始めたものの、何故か途中で挫折してそのままになっていた。。。

    久しぶりに本棚から取り出して読んだら、面白かった。

    正岡子規は教科書にも出てくるし大概の日本人なら、知っているだろう。
    でも、この物語のもう一人の主人公、秋山 好古、真之兄弟が日露戦争時に活躍した事を知らなかった(お恥ずかしいが)

    一巻は、まだまだ走りといった感じ。
    高校や大学で勉強しながら自分の将来について悩んだりしている姿は、今現在もこの明治時代の若者達も変わらない。

    物語の途中で、正岡子規と弟の真之が江ノ島まで友人と無線旅行にいく場面があるのだがそこのやり取りが面白くて、ずっと笑ってしまった。俳人になる前の正岡子規は、とても面白い人間だ。

    引き続き、二巻以降も読み進めて行く予定。

  • 今さら坂の上の雲を読んだ。

    これをよんだら正岡子規が好きになる。

    一回一回標題の説明から入るので、とてもわかりやすい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「正岡子規が好きになる」
      NHKのドラマは見ました。確かに正岡子規は人間臭くて良い感じでした。
      いつか「仰臥漫録」や「病牀六尺」を読んでみた...
      「正岡子規が好きになる」
      NHKのドラマは見ました。確かに正岡子規は人間臭くて良い感じでした。
      いつか「仰臥漫録」や「病牀六尺」を読んでみたいです。
      「坂の・・・」は、悩むところです。
      2012/07/07
  • 190523
    正岡子規、秋山好古、秋山真之 エネルギーに満ちている
    死ぬことに覚悟を決めている人たち。
    覚悟を決められる、そんな人になりたい。
    親と離れているが、家族との暮らせてることが幸せだと思う。

  • これほどまでの情報量を持ち合わせているのは神業に思えるし、時系列でうまく整理されていて感心するばかり。

  • タイトルは有名なのでもちろん知っていたのですが
    どんな物語なのかも知らず文庫不足に陥ったので
    図書館で手にとってみました。

    秋山好古と秋山真之という日本史の中ではマイナーな人物を
    主人公としている割に冒頭から物語への引き込みが物凄かったです。
    司馬遼太郎作品は「燃えよ剣」を学生の時に読んで以来だったのですが
    物語があちこちに脱線してその話がいちいち面白いというのは
    この人の文才のなせる業なんでしょうね。
    1巻目は明治維新後の混乱期に好古がどのようにして
    身を処していったのかが克明に描かれており
    その人間の真っ直ぐさに心打たれます。
    そして弟真之が軍人の道を志していく過程も正岡子規との
    エピソードを交えてとても魅力的に描かれていました。

    確か8巻くらいあったかと思いますが最後まで読み切りたいです。

  • 【あらすじ】
    明治時代初期~日露戦争まで。
    国力を上げようとしていく日本を舞台として、旧松山藩で軍人の秋山好古・真之兄弟と、俳人である正岡子規を中心とした物語。


    【内容まとめ】
    1.好古と真之兄弟の兄弟関係は上下関係が厳しいが、好古は素晴らしい兄であろうと努め、信頼し合っている。
    2.正岡子規の優等生ではない感じが意外。友達思いの、ただの面倒くさい悪がき。
    3.隣国の熾烈な土佐藩と違い、松山は話し方を始め非常に穏やかな国風。


    【感想】
    司馬遼太郎の代表作「坂の上の雲」遂にチャレンジ!
    1巻は登場人物たちの紹介や幼年期~大人の始めまでしか描いておらず、歴史背景も日清戦争まで行っていないこともあって特に面白くはなかった。
    また、「竜馬がゆく」や「翔ぶが如く」と比べ、主人公たちがマイナーなところがやや面白みに欠けた。
    あと、各登場人物の晩年が既に語られているため、楽しみがないなぁ・・・(司馬遼太郎の作品はそういう傾向にあるから仕方ないが。笑)
    ただ、好古の性格はとても格好いいし、これから日清・日露戦争に舞台が移って行くと面白くなっていくのだろうなと期待ができる。
    結論、今後の話の流れに期待!ってところだな。

    ドラマもキャストが面白そうだから是非見てみよう。


    【引用】
    p41
    「世間には色んな人間がいる。笑って腹中に呑み下すほかない。」


    p58
    「人を故なく罵りなさる以上、命をお賭けになっておるのじゃろと思いますがな。
    私もここで命を捨てる覚悟がでけ申したけん、チクと表においでませ」


    p130
    珍しいほどの美男であったが、好古は何が嫌いといっても自分が美男と言われることほど嫌いなことはなかった。
    この人物は目的主義であり、美醜(びしゅう)は男にとっても何の意味も為さずと平素から言っていた。
    男にとって必要なのは、「若い頃から何をしようかということであり、老いては何をしたかということである」というこのたった一言だけを人生の目的としていた。


    p166
    元々、子規という少年には哲学趣味がなかった。
    上京してきた頃には、大物政治家になろうと思っていた。「だから大学では法律をやる!」

    ところが、子規はだんだん成長している。
    「あしは、あの荘子(そうじ)の講義にはびっくりしたぞな。」
    「荘子は、『人間とは何か、世の中とは何か、生命とは何か』を考えさせる。」
    このため大学では法律をやらずに哲学をやろうと思った。大物政治家の夢は簡単に破れた。

    しかし、同じ大学生の米山保三郎(やすさぶろう)という哲学者との対面の印象で打ちのめされ、哲学者を諦めた。


    p201
    真之「兄さん、伺ってもいいですか。人間というものは、どう生きれば?」
    好古「俺は、単純であろうとしている」
    好古「人生や国家を複雑に考えてゆくことも大事だが、それは他人に任せる。それをせねばならぬ天分や職分を持った人がいるだろう。
       俺はそうゆう世界におらず、既に軍人の道を選んでしまっている。
       軍人と言うのは、己と兵を強くして、いざ戦いの場合、この国家を敵国に勝たしめるのが職分だ」
    好古「だから、いかにすれば勝つかということを考えてゆく。その一点だけを考えるのが俺の人生だ。
       それ以外のことは余事であり、余事というものを考えたりやったりすれば、思慮がその分だけ曇り、乱れる。」

  • 2017/4/29 第一巻読了。

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著者プロフィール

司馬遼太郎は、1923年、大阪市生まれの日本の歴史小説家・エッセイストである。故人。
本名、福田 定一(ふくだ ていいち)。大阪府大阪市生まれ。筆名の由来は「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。
特に歴史小説の大家として知られ、代表作は「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」「燃えよ剣」「新撰組血風録」「菜の花の沖」「花神」「世に棲む日日」「梟の城」「関が原」「功名が辻」「国盗り物語」「街道をゆく」「十一番目の志士」「城をとる話」「風神の門」「二十一世紀に生きる君たちへ」他多数。その多くが大河ドラマ化、テレビドラマ化、映画化、コミック化などの形でマルチメディア展開されている。

司馬遼太郎は産経新聞社記者として在職中の1960年に、『梟の城』で直木賞を受賞。
1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。
戦国・幕末・明治を扱った作品が多い。
1996年2月に72歳で逝去。
2001年には、東大阪市の自宅隣に司馬遼太郎記念館が開館。

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