新装版 坂の上の雲 (3) (文春文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105785

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  • 日露戦争の開戦
    ロシア軍部は日本を侮り、国民からも反戦争の雰囲気が醸成されているなか、最初から日本が連戦連勝とはいかない、さすが腐ってもロシア。

    ・ロシアは他国との同盟をしばしば一方的に破棄している
    ・国家間の人種問題的課題は、平時にはさほど露出しないが、戦争という政治心理的にぎりぎりの状態になると、自制心がゆるむ
    ・優れた戦略戦術というのは、素人にも理解できるほどの簡明さを持っている。玄人にしか理解できないような、哲学的で難解なそれは、まれに存在しても敗北側のそれである

  • まずは正岡子規の死。この人は日露戦争の前で亡くなるのだ。なんでこの人に焦点を当てたの?という疑問は第3巻を読み終えても答えはない。

    それはともかく、いよいよ日露戦争開戦。まずは東郷平八郎率いる日本海軍の連合艦隊がロシアの極東艦隊と対決。秋山真之は参謀として作戦の立案を担当。この海戦描写がメチャクチャおもしろい。さすが、司馬遼太郎の戦争群集劇。

    海戦を繰り広げる軍艦がまるで人間のように考え、行動し、死んでいく。序盤の海戦でこれだけテンションを上げてしまうと、その後の対バルチック艦隊戦でこれ以上の盛り上がりを期待できるんだろうか。と、要らない心配をしてしまう。

    そんな明快で豪快な海戦に比べて、地上戦は地味で日本陸軍の拙さが目立つ。特に弾薬不足は顕著。それを補うため、兵士個人の精神、忠誠に頼ることにした陸軍を著者は思いっきり批判する。

    やっぱり、司馬遼太郎は自身が属していた日本陸軍が大嫌いのようだ。これぞ、良くも悪くも「司馬史観」ってやつだ。

  • いよいよ日露戦争が開戦。
    明治後期の軍人たちが活躍している様子が描かれていた。
    個人的には山本権兵衛が好き。

  • 読むのにちょっと時間がかかったのですが
    日清戦争後から日露戦争に向かうまでいかに
    日本が処していったのかが描かれた巻。
    冒頭で主人公の一人である正岡子規が死んでしまい
    軍事的な話の合間に挟まれる閑話休題のような
    子規にまつわる話がなくなったのは少し寂しい気がします。

    しかし日露戦争といえば日本がロシアに勝った戦争であり
    最初から華々しい感じだったのかと思いきや
    なかなか日本の思ったように戦争が進まず
    モヤモヤした感じで終わりました。
    日本史では日本はロシアに勝ちましたというだけで
    終わりますが現実はそんな単純なわけないですよね。
    それでも司馬遼太郎の描き方なのかこの時代の日本の
    次から次へと出てくる人材の豊富さにワクワクしました。

    この巻の中で特に印象に残ったのは広瀬武夫とマカロフの死のシーンでした。
    そして東郷平八郎と秋山好古の器の大きさ。
    名将とはかくあるべきなのかと思い知らされました。

  • 第3巻、読破。

  • 日露戦争開戦。

    戦争に対する視点の設定として、こう言う表現も有るのか、とちょっと不思議な感じを受けた。

    戦争する前に、ロシアの軍人との交流があったり、開戦した戦艦に他国の軍人が観戦していたり。 相手を知った上で戦ったり。

    血生臭い表現と言うより、体育祭の騎馬戦とか、サッカーの試合でも見ている様な読後感。

    軍人たちの生き方、特に現場の指揮官達にフォーカスしていて、戦争は悲惨という部分が3巻の中では受けにくい。何人死んだとか、機雷によって戦艦が破壊されて血みどろで死んだマカロフの描写もあるけど。
    自分達が使った作戦を相手にやられて引っかかるとか、不思議な事が普通に起きたり、、


    現場で命を落とした多数の人とその家族の息遣いみたいなものを一切消し去って純粋に戦いの趨勢にフォーカスしているのは、文学作品だからと割り切って読もう。






  • 日露戦争開始。広瀬戦死。

  • 2017/04/21

  • 2017.03.21読了。

  • 日露戦争開戦

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著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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