新装版 坂の上の雲 (3) (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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レビュー : 274
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105785

感想・レビュー・書評

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  • 日露戦争に突入。
    両国の国民性や軍人たちを個性豊かに描き、且つまるでドキュメンタリーのように戦いの様子が臨場感と緊張感をもって綴られている。
    この作品に巡り会ったおかげで遠い過去に起こった日露戦争という出来事が、その背景から経過、結果まで完全に記憶に留まることになりました。学生時代の歴史の勉強が年表と人名の暗記ではなく、こんな内容だったならよかったのに。

  •  好古の訪欧から日露開戦へと物語は進む。そして、海軍の旅順海戦、陸軍の鴨緑江会戦・遼東上陸迄。
     そして、静かに子規逝く。

     一方、戦場になる清国、また韓国の思惑や視座が、これまでのところ、本作で描かれることは皆無。
     著者が本作全般で宣うように、露に比して日本が弱いのは史的客観的には事実だろう。が、日本の国土が戦場でない中、それだけじゃ足りないんじゃないか、という感しか残らない。

     とはいえ、著者の(昭和)陸軍への恨み骨髄節が徐々に露わに。陸軍の某将を称して「勇猛の裏にあるものは単に軽率でしかない」には、余りの辛辣さと的確さに爆笑。


     8巻中の3巻目。

  • ついに鴎外が死に、日露戦争に突入の3巻。結果はわかっていながらも日本軍の攻守にはらはらします。太平洋戦争の時と違って精神論よりも現実的な思考が功を奏しているのでしょうね。逆にロシアは2巻で語られた一部の人物による楽観で劣勢に立たされて。
    相変わらず深い取材と考察で綴られる圧倒的な内容に脱帽。

  • 正岡子規の死。それと同時に緊張が高まる、ロシアのアジアへの南侵攻。艦隊勤務となる真之。
    日露戦争前のロシア、ヨーロッパ、日本の多角的視点から開戦までを捉えている。
    そして開戦。海軍による黄海での制海権の獲得に至る、仁川、旅順開戦。度重なる閉塞作戦。陸軍一軍、二軍の上陸。
    太平洋戦争とは違う合理主義的な考え方が、軍部上層部にあり、哲学、精神論は二の次。

    個人的には、ヴィッカーズ社から回航してきた戦艦三笠、同型艦朝日。いよいよ6隻の戦艦を主体とした日本海海軍連合艦隊が佐世保が出港していくシーンはとても好きです。

  • わかっててん。
    正岡子規が若くで亡くなるんは、読みながらも読む前からもしっとってん。
    やのに、何でこんなに読んでてつらいんやろう。
    鼻水やら涙やらで顔がぐちゃぐちゃになってしまった。
    司馬遼太郎さんの書く文章ってほんまにすごい。

    ただ、正岡子規が死んでから秋山兄弟が出てこないシーンがすごく増えた。
    もっと集中して読みたかったけど、集中できてなかったようであんまし覚えてない。
    名前も大量にあがるもんやから、誰が誰やったかわからんくなってもうた。
    これは全て私の頭が悪いせい。
    もっとかしこければ、もっとこの小説楽しめるのに…

  • 日清戦争に勝利したのもつかの間、ロシアの南下政策が日本に影響を及ぼし始める。そんななか、子規が病没。やがて、恐れていたロシアとの戦いの火ぶたが切られ、秋山兄弟は再び戦地に赴く。

    主人公のひとりである子規が3巻目にして早くも亡くなってしまった。壮絶な闘病生活の描写が痛々しい。日露戦争、旅順、満州など、おぼろげにしか知らなかった言葉が理解できるようになった。

  • 20160105

  • 日露戦争
    旅順,九連城,金州,大連

  • 子規の死。
    そして、日露戦争開戦。

    人の心の熱量が伝わってくるストーリーにぐいぐい引き込まれます。
    いずれ敵同士になる諸外国の方々との交流の場面も相変わらず興味深いです。

    ページを繰る手がとまらなくなる、熱い展開が続きます。

  • いよいよこれから!

    負ける国では、上層部の政治的な抗争で一枚岩じゃないのが感じられた。

    日本は、何だかんだで、国のためにという意識は皆持っていたように思った。

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著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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