新装版 坂の上の雲 (4) (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105792

感想・レビュー・書評

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  • 旅順攻略戦の始まりの部分を描いた巻。

    日本軍の藩閥主義や陸海軍の対立、現場を見ない軍上層部といった数多くの組織的弊害が、数万人にも及ぶ日本兵の死という形となって、旅順での戦いにおいて展開されていく。

    今の日本の組織にも通ずる組織的失敗を見て取れる巻になっており、とても興味深い。

  • 遼陽開戦前から旅順総攻撃直前まで。
    綱渡りの戦況が続き、読中は常に緊張感があった。
    一番印象に残ったのは、やはり旅順をめぐる第三軍司令部と大本営を中心とした陸軍首脳部とのやりとり。思い通りに動かない一連の経緯にもどかしい思いをせずにはいられなかった。
    また、自らの方法論に固執する乃木や伊地知に関する批判は理解できるものの、組織として動く以上は個人の落ち度を指摘して満足するのだけではなく、そのような現状を招くに至った組織全体の課題として捉えるよう意識しないといけないと感じた。

  • この巻でちょうど半分終了。

    長いんだけど、戦争を語るとは
    これだけの長さを有するだけのことが行われたということで。

    読んでいて思うのは「今の日本がこの状況におかれたら?」

    文明開化して、国家ができあがると
    国民はこうもしっかりするんですね。

    賛否あると思いますが、これだけ取材をしっかりやって
    執筆されたのは、相当なご苦労だったと思われます。

  • ほとんど日露戦争真っ最中な内容。
    主人公の秋山兄弟の活躍はほとんど描かれてなく(時折チラッと出てくるくらい)
    代わりに日本とロシアの陸軍・海軍の動きがどうだったかという内容で描かれている。
    この戦いですごーく大事な「旅順」が舞台。
    しかしまぁ乃木軍のグズグズっぷりに何度腹が立ったことか…
    あとはやはり時代は明治だからでしょうか
    薩摩藩と長州藩の人が中心的役割の軍組織といいますか。
    もちろん優れている人もいれば、そうではないラッキーで出世した人もいるということで。
    この巻はぜひ世の中のサラリーマンに読んでほしいかも。
    有能な指揮官は決して兵を無駄にはせず、逆なら単なる将棋の駒としての扱いということ。
    ロシア軍も全くもって同じ。
    個人的には高橋是清がグッときたので是清関連の本も漁ってみようかなーと。
    海軍はあまりのロシア軍の滑稽さに悲しくなった…かな。もちろん日本軍もだけど。
    それにしても、軍本体の総司令部と現場との違いが凄まじい。
    東郷平八郎の当時の凄みも分かる文節もあるし、何より戦艦三笠が出てきて嬉しい。
    それにしても秋山兄弟、活躍するのまだかしら。。

  • 名作

  • 全部読み終えるまでは評価しない。

    この巻はすべて日露戦争の戦場の話で、いささか疲れた。

  • NHK放送に前後して読みました

  • 坂の上の雲第4段。 旅順にバルチック艦隊。戦史に聞く名が登場。大国相手に、国家成立数十年の日本が如何に戦うのか。 面白いのは、裏で動いている戦費の調達模様が描かれている点である。戦争には人と軍資金がいるのは当然であるが、いつのまにか、国家を総動員するという前提からそれらは無尽蔵にある錯覚に陥っていた。この外交戦の可否が、命運を分ける。 他でも言えるが、精神論の前に、補給線の確保や物資の調達などの現実問題を直視する必要がある。 「物量の不足というこの致命的な欠陥が、人間の精神活動をいかににぶらせるか」

  • 司馬遼は読んでおかなくては。

  • 遼陽、沙河、旅順での攻防の話で、主に旅順の攻防戦がメインでした。
    旅順での攻防戦を読んでいて、とてもいらいらしっぱなしでした。
    乃木、伊地知、両人のだめっぷりはひどすぎましたね。
    この指揮官のために、忠実に上の命令を聞き、死んでいった士卒たち
    が哀れでしかたありません。
    両人が能力がないのは仕方ないとしても、派閥で指揮官を決めてしま
    った陸軍に相当問題がありますね。
    昔から、こんなことが根付いていたんですね。海軍とはえらい違いです。
    この戦争には最終的には勝ったようですが、一歩間違えば日本はどう
    なっていたのか。。。

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著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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