新装版 坂の上の雲 (6) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.91
  • (473)
  • (368)
  • (532)
  • (23)
  • (6)
本棚登録 : 3798
レビュー : 198
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105815

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 第6巻。秋山好古が率いる騎兵隊をはじめとした陸軍の戦い。苦戦が続くが、敵側の組織内の乱れもあって、きわどく勝利をおさめる。一方でバルチック艦隊が遠路、日本へ向かうが、外交面での苦労や、兵たちの士気が必ずしも高くないこともあり、想定以上の日数がかかり、これがやがて日本に幸いする。また、ロシア本国では、帝政への不満がつのり、革命の気運が高まる。ここでは日本のスパイが水面下で暗躍していた。
    終盤に向けて、盛り上がってきた感じです。

  • そろそろ飽きてきた・・・。

  • ロシア側の事情により日本軍が辛くも勝利した黒溝台会戦、マダガスカル島の小さな港に二カ月も足止めを食らいながらもインド洋を進み始めたバルチック艦隊、欧州で機運に上手く乗り間諜として駆け回る日本人・・・・といった内容が描かれていた。この巻も、読者を飽きさせない作りになっている。そして後半ではいよいよ日本が奉天会戦へと臨む描写が始まったので、急いで次の巻へ進みたいと思う。

  • 海軍の行方が気になる

  • 怒涛の展開で奉天会戦へ進んでいく。

    日露戦争は、お互い国内に問題を抱えながらギリギリのところで起こったものだったと分かった。
    武力での戦いの裏で、政治的な争いがあったということが興味深いと思った。

  • 明石元二郎 こんな日本人がいたんですね。衝撃です。

  • この巻まで読んで分かったことは、日露戦争は、第一次世界大戦前に勃発した戦争のうち、最大規模相当のものだったということ。まさに、日本民族としての決戦意思が高かったことが伺える。
    この巻は、五溝台の激戦から始まり、奉天会戦の手前まで。ヨーロッパで暗躍していた人物が居るということは全く知らなかった。
    それにしても、バルチック艦隊は気の毒の一言に尽きる...。

  • 日露戦争、旅順要塞陥落後。ロシア本国からアフリカ周りで極東を目指すバルチック艦隊の苦難と、明石大佐が暗躍する革命前夜のロシア情勢を描く。

    草創期の明治政府、元勲たちの奇人をも使いこなす器量が光る。


    ◆ロシア大使として諜報に従事し、革命勢力を支援した明石元二郎大佐について。

    ○服装という感覚においてはまるで鈍感で、自分の姿というものを自分で統御するあたまがまるでなかった。
    この点、好古もおなじだったが、好古よりもはるかにひどい。明石は生徒のころから陸軍大将になるまで一貫してそうであった。ポケットの底はみなやぶれていたし、ときどきボタンがちぎれており、軍服のところどころがやぶれていて、サーベルの鞘などはたいていさびていた。こういう人間は日露戦争後の士官学校にはとても入れなかったろうし、入れても学校生活についてゆけなかったであろう。明治初年の粗大な気分のなかでこそ、彼はかろうじて許された。


    ◆戦争は外交の一形態である、との名言を地でいく分析。いわゆる司馬史観の昭和サゲですが、根性論に唾棄する姿勢は古き良きサヨ系知識人の香り。

    ○もともと戦争というのは、
    「勝つ」
    ということを目的にする以上、勝つべき態勢をととのえるのが当然のことであり、ナポレオンもつねにそれをおこない、日本の織田信長もつねにそれをおこなった。ただ敵よりも二倍以上の兵力を集中するということが英雄的事業というものの内容の九割以上を占めるものであり、それを可能にするためには外交をもって敵をだまして時間かせぎをし、あるいは第三勢力に甘い餌をあたえて同盟へひきずりこむなどの政治的苦心をしなければならない。そのあと行われる戦闘というのは、単にその結果にすぎない。
    こういう思想は、日本にあっては戦国期でこそ常識であったが、その後江戸期に至って衰弱し、勝つか負けるかというつめたい計算式よりも、むしろ壮烈さのほうを愛するという不健康な思想-将帥にとって-が発展した。

  • 歴史の教科書として読んでます。日露戦争はまだ常軌を逸するほどではないものの、陸軍はダメだったんだなーと。ここで勝ってしまうからその後に続いたのだろうか?7巻、8巻を読めばわかるかな

  • また戻ってきましたー。ここからは最終巻まで一気に読むつもり。

    秋山兄さんが少し出てきたかな。あとは明石さんのロシア革命と、マダガスカルの艦隊の話。

    適材適所の判断て難しいよね。自分の適所はどこやろー?自分も周りの人も探り探りで、そのうち見つかるんだろうな。好きと得意は違うし、苦手でも嫌いじゃないこともあるもんなー。時代、お金、人間関係、タイミング、ほんの少しの会話なんかによって、人の能力の生かすも殺すも全部決まる。日露戦争に関わる多くの人々の人生を、あと2巻でしっかり見ていこう。

全198件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新装版 坂の上の雲 (6) (文春文庫)のその他の作品

坂の上の雲 6 単行本 坂の上の雲 6 司馬遼太郎
坂の上の雲 6 単行本 坂の上の雲 6 司馬遼太郎
坂の上の雲(六) (文春文庫) Kindle版 坂の上の雲(六) (文春文庫) 司馬遼太郎

司馬遼太郎の作品

ツイートする