新装版 坂の上の雲 (6) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 198
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105815

感想・レビュー・書評

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  • 日露戦争と同時期にロシア国内および周辺国で行われた諜報業務が描かれており、前線の生々しい描写とは異質なもので新鮮だった。この「大諜報」の章では”ウラジオストック”という地名がロシア語では”東を征服せよ”という攻撃的な名前であることを知った。

  • 亀だけどなんとか6巻まで読破!大諜報の章が個人的には面白かった。中学、高校の時に世界史で読んだ事件が何故起こったのか?が丁寧に解説されていて、面白い。

  • 司馬遼太郎が,現在の日本について資料を集めて分析したら,どのような評価を下すかが気になる。一国の重責を担う人物は,それにふさわしい器と運を持っていなければならず,そうでない人間が分不相応な地位に着くことは,本人だけでなく,その組織の構成員,国にあっては国民を不幸にするということがひしひしと伝わってきた。今の日本に通じる部分が多い。ただ,解決策が提示されているわけではない。それは,現在のわれわれが考えなければならないのだ。

    ちょっと「右は余談」というのが多い。戦争についての分析で興味を持てない部分も。

    「黒溝台会戦の戦闘経過の惨烈をつぶさにみてゆくと,かれら東北の若者達が全日本軍をその大崩壊から救ったその動態のひとつひとつを記述したいという衝動を抑えきれない。」
    「が,歴史というものは,歴史その者が一個のジャーナリズムである面を持っている。立見尚文は東北のいろり端でこそ『軍神』であったが,他の地方ではほとんど知られていない。旅順における乃木希典は,最後の一時期にいたるまでは史上類のない敗将であり,その不幸な能力によって日本そのものを滅亡寸前にまで追いつめた人であったが,戦後,伯爵にのぼり,貴族でありながら納豆売りの少年などに憐憫をかけるという,明治人にとって一大感動をよぶ美談によって浪曲や講釈の好材になり,あたかも『義経記』における義経に似たような幸運をもつことができた。
     乃木希典はそういう点でめぐまれていたが,立見尚文は乃木の場合のように長州閥の恩恵を可分に浴するということがまったくなく,何度かふれたように旧幕系の人であり,明治陸軍のなかでは孤独な存在であった。」

    「『専制国家はほろびる』
    というただ一つの理由をもって,この戦争の勝敗のよそうにおいて日本の勝利のほうに賭けたのは,アメリカ合衆国の大統領セオドア・ルーズヴェルトであった。・・・
     二流若しくは三流の人物(皇帝)に絶対権力をもたせるのが,専制国家である。その人物が,英雄的自己肥大の妄想をもつとき,何人といえどもそれにブレーキをかけることができない。制度上の制御装置をもたないのである。」

  • 大きな山場があるわけではないが、最後へ向けての準備という段階だろうか?秋山好古の大物ぶりが記憶に残った。

  • 明石という男の存在を認識しながら歴史を追えるところがこの本の良いところ。

  • 日本、ロシア両国にとって、戦略の甘さが残る巻。
    この巻は、戦争そのものより、外交に焦点が当てられていた。
    戦争と外交は、きっても切り離せないものだと気付かされた。
    そして、日露戦争とは軍人や政治家だけではなく、日本国民にとって負けられない戦争だったと強く印象付られた。

  • 日露戦争は一旦小休止し、ロシア艦隊の停滞振りと、日本軍の満州決戦準備に多くの頁が割かれているので、全体的に動きがなく中弛みの印象。

  • 2017/07/13

  • 黒溝台から奉天へまで。
    満州で一時的に大軍に攻められたり、満州での決戦準備をしたり、バルチック艦隊の停滞状態だったりを説明。
    ロシア国家がいかにひどいかを永遠に書いている。

  • 黒溝台会戦、明石のスパイ活動、そして奉天会戦

著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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