新装版 坂の上の雲 (8) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
4.10
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  • (17)
  • (7)
本棚登録 : 3828
レビュー : 298
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105839

感想・レビュー・書評

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  • ANDROIDゲームに少しはまっていた関係で、読書のペースがガタ落ちになり、一年がかりくらいでこのシリーズを読み終わりました。
    自身のこれからの生き方に少し影響を受けた気がしました。
    以下の言葉は簡潔に状況と覚悟の程をチームに通達する名文だと思いました。
    「本日天気晴朗なれども波高し、敵艦見ゆとの警報に接し、連合艦隊は直ちに出動、之を撃滅せんとす」
    「皇国の興廃此の一戦にあり、各員一掃奮励努力せよ」

  • この調査力には脱帽。

  • 久しぶりの長編、読み終わった。歴史の教科書として、ビジネス書としてお薦した い小説です。

  • 坂之上の雲<一>のレビューご参照。

  • 9/2

  • 「敵艦隊がきましたならば、誓ってこれを撃滅し、宸襟を安んじ奉ります」
    国力が尽きようとしていた日本の命運は東郷提督率いる連合艦隊に託された。日本の息の根を止めるべくはるばるバルト海から回航した帝政ロシアの大艦隊。対馬沖で世紀の大海戦。単縦陣を敷く連合艦隊の先頭で、波濤を切り裂き猛進する旗艦「三笠」から最後の指令が発せられた。「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ。」欧米列強の圧政に苦しむ世界中の諸民族に感動と勇気を与えた一大叙事詩。完結。

  • いよいよ東郷平八郎の連合艦隊とロジェストウィンスキーのバルチック艦隊による対馬海峡海戦。
    日本は勝ったのではない。

  • 少し前にNHKでドラマ化もされた司馬遼太郎氏の小説。
    どこかで読んだ「読むべきビジネス書」欄で1位だったので、人生で挑戦する最長編に挑んでみました。

    『坂の上の雲』とは、封建の世から目覚めたばかりの日本が、登って行けばやがてはそこに手が届くと思い登って行った近代国家や列強というものを「坂の上の雲」に例えた、切なさのこもった題名である。(Wikipedia)

    藩閥が解体され、お金はないが学問をしたいと願う青年たちが、授業料が不要というだけで士官学校に入学し、軍人として明治日本を牽引する物語。

    【全体の構成】
    おおまかに前半と後半に分かれるが、前半は2巻で終了。
    前半は読み物としてもすばらしい。真之と子規のくだりがとても好きだったんですが、かなり早い段階で子規が死んでしまったので・・・
    後半の日露戦争開戦以降について。司馬氏が綿密に調べあげた日露戦争の戦略考察はすばらしいが、正直もはや小説ではないし後半はダレたと思う。なので★は3つ。

    【生き方に見る明治観】
    秋山兄弟、正岡子規をはじめ、登場人物のそれぞれが当時の日本を良くしようと滅私奉公、全力で闘っています。
    良くも悪くも現代日本ではあまり見られない光景ですが、これもまた「そういう時代だった」ということなのでしょう。

    【その他雑感】
    ・本書は上に立つ人のための物語です。人を動かす人は、自身が愚かであった場合は多くの人の命を伴うという話であり、これは戦争以外にも当てはまる(直接死ぬことはないにせよ)。

    ・「そういう時代」に引きずられて軍人としての生涯を送る秋山兄弟ですが、いずれも本当は戦争が好きじゃない描写が随所に見られて心が痛みます。

    ・日露戦争について、本書では「兵隊は自ら死地に赴くことを願い、戦の中に死ぬことを求めた。そういう時代だった」というような描写がありますが、残された家族の気持ちは必ずしもそうではない面が他の本などでわかります。
    著者は太平洋戦争の開戦と当時の軍部の無能を痛烈に批判していますが、わたしには日清、日露戦争と太平洋戦争の愚かさの違いが正直わかりませんでした。たくさん人が死んだという点ではどちらも同じですし、どちらも誉められたものではないと思います。

  • 本日晴朗ナレドモ波高シ
    崖っぷちに追い込まれた日本の国土防衛戦争。
    その後の2回の戦争とは違い最初から講和を狙い、最大限知恵を絞った戦い。

    日本人とは、というのを考えさせられる本です。

  • 全8巻制覇。
    長かった日露戦争もついに終結…いや、本当に長かった。
    司馬遼太郎はよく調べたなって、つくづく感銘。
    陸軍にいる秋山好古の戦いもようやく終わったけど
    バルチック艦隊との戦いも悲惨そのものだったな…
    決戦では日本は艦内をくまなく掃除し、新品の軍服を着用
    一方ロシアでは汚れている作業着を着るのが晴れの舞台での双方の服装であったり。
    ラストなんてまさかのロジェストウェンスキーは病院のベッドだし。
    ロシア革命前の姿が此処にあり!な感じ。
    日本は勝つべきして勝ち、ロシアは負けるべくして負けた。
    と、随所に書いてあるけど読めば読むほどなるほどなぁと。
    秋山真之が日本に帰ってきてから
    正岡子規のお墓に行くシーンはジーンときた。

    様々な各国の利権と面子。
    ロシアの一部となるのか日本国を守るのか。
    アジアの近隣国を独立させるのか。
    いろんな頭脳戦と戦争と和睦と。
    今の日本はすごく平和。
    こういったことがあったという事実を後世にも伝えなければいけないな、と思う。

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著者プロフィール

1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。

「2008年 『豊臣家の人々 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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