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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167106133
作品紹介・あらすじ
夏の京都で、男と大文字見物を楽しんでいた人妻が失踪した。その日、夫は、三宅島へのヨットレースに挑んでいたが……。本格推理の醍醐味。「火と汐」「証言の森」「種族同盟」「山」収録。
みんなの感想まとめ
多様な視点から描かれる人間の欲望と真実が交錯する短編集です。特に「証言の森」では、現代の事件にも通じる複雑な動機が巧みに描かれており、読者に深い印象を残します。また、「火と汐」や「種族同盟」では、アリ...
感想・レビュー・書評
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「松本清張」の推理小説集『火と汐』を読みました。
『神と野獣の日』、『疑惑』に続き「松本清張」作品です。
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夏の京都で、男と大文字見物を楽しんでいた人妻が失踪した。
その日、夫は、三宅島へのヨットレースに挑んでいたが……。
本格推理の醍醐味。
『火と汐』、『証言の森』、『種族同盟』、『山』収録。
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「松本清張」作品って、次々と読みたくなる魅力を備えていますよね。
本書には以下の四篇が収録されています。
■火と汐
■証言の森
■種族同盟
■山
『火と汐』は、アリバイ崩しモノ。
「美弥子」は、夫の三宅島ヨットレース参加中に、夫の大学時代の友人「曾根晋吉」と京都で大文字見物を楽しんでいたが、突然失踪、、、
その後、東京の「曾根晋吉」自宅近辺の雑木林から絞殺死体として発見された。
当然、「曾根晋吉」が容疑者として浮かぶが、彼の行動は、犯人としては不自然な点があり、刑事の「神代(くましろ)」と「東」は完璧なアリバイのある夫「芝村」に容疑を向ける、、、
「芝村」は、ヨットレース中にパートナーを事故で失っており、その事故にも不審な点があることから、益々疑惑が強まり… 二人の刑事の地道な捜査により、真相が明らかになります。
『証言の森』は、昭和13年の東京(中野?)を舞台に、夫の留守中に自宅で絞殺された妻の死の真相に迫る物語。
当初から警察は夫「青座村次」を容疑者と決めつけて捜査を進め、物的証拠が少ない中、自白による解決を目指しますが、取調べでの「青座村次」の証言は二転三転… 何が真実なのか、何が嘘なのか、最後の最後までわかりませんでした。
他にも殺害の機会があった人物もありましたが、結果的には状況証拠と本人の犯行自供により有罪… 戦時下にあって、懲役を科せられることは徴兵を免れるということ、、、
当時は複雑な状況にあっただけに、偽証により有罪になるということも、選択肢として考えてしまうかもしれませんよね。
そんな時代は嫌ですねぇ。
『種族同盟』は、強盗・強姦・殺人事件の容疑者を冤罪から救った(はずの)弁護士の活躍と、その後の悲劇を綴った物語。
国選弁護士の大活躍により、容疑者を無罪放免にする… という展開が、先日読了した『疑惑』と似通っていましたね。
その後、無罪となった容疑者「阿仁連平」を、雑役夫として弁護士事務所に雇い入れるのですが、次第にその本性が明らかになり、本人の口から事件の真相が語られ… そして、怖ろしい結末が待っていました。
内容は全く異なりますが、正義感に溢れ、人助けをしたはずの弁護士の身が危うくなるところも『疑惑』と似通っていましたね。
こちらもこわ~いエンディングでした。
『山』は、会社の金を使い込みして逃亡中の男が、潜伏(逗留?)先の温泉近くの山中で資産家の秘密を知ったことから、運命が変わる物語。
ただし、あまりに身勝手な行動から、上手くはいかないんですけどね。
昭和42年から昭和43年にかけて発表された作品ですが、現在でも面白く読めますねぇ。
背景は昭和の匂いをプンプン感じさせますが、内容は現代にも通じる感じです… 読んでいると、人間不信になりそうですけどね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
松本清張の本領発揮な短編集。特に現実の事件をノベライズしたような「証言の森」は地味ながら、その後の清朝の方向性を決めたような作品。
京都の大文字を見ている最中に行方不明になった不倫相手は、何故か自宅近くで死体となって発見される。一体誰が真実を語っているのか、というトラベルミステリ。今となっては凡作感あり。
見た目有罪の事件の被疑者、真実は最後に明らかになるのか?という「証言の森」「種族同盟」は、この2作だけ読むだけにこの本を買ってもいいほどの出来。したがって、もう一作は評価はいいや。
冤罪と有罪の境目をフラフラし、挙句の果てに被疑者に弱みを握られるという、現代でも通用しそうなストーリー展開で、事件の背景が古い以外は全く色あせていない。
最近の作家では、こういうコンパクトで重いテーマって無理なんでしょうかね。 -
読み直しています。
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再読。
「種族同盟」をテレビで見て再読。
テレビでは容疑者は女性(小川真由美)だったが、原作は男性で、それが新鮮だった。
「証言の森」殺人を容認したり否認したりする容疑者や関係者。現代では思いもよらぬ動機が意外に面白かった。
「火と汐」「山」アリバイ崩しはいささか退屈。
2014.2.23
「火と汐」「証言の森」「種族同盟」「山」収録。
・刑事の執念によるアリバイ崩し「火と汐」
・現代においては思いもよらぬ動機の「証言の森」
・弁護士を主人公とする「種族同盟」、予想がつく内容ではあるが好きなタイプの話
・科学的捜査に慣れた現代では、こんなので犯人を特定してしまうのかと新鮮に感じる「山」
内容もさることながら、昔風の表現も面白かった。 -
こういうブラックな話はわりと好きです。
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短篇集.
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「火と汐」
「証言の森」
「種族同盟」
「山」
ドラマ「火と汐」を見た。その後、この原作を読むが、やはり内容が少し違っていた。ラストは原作のほうが良かった。
だが、四作品とも後味の悪い内容。爽快感はない。
とくに「証言の森」は、動機は違うとしても、最近の事件にも通じるものがあるなあと思った。結局、犯人は一体誰だったんだろう。 -
松本清張の短編推理もの。
表題作は京都の大文字送り火を見物中、忽然と姿を消した女が、東京で死体となって発見された謎を解く物語。
読んでいる途中で、トリックがわかってしまうが、つまらなくはない。
通勤・通学の電車でヒマをつぶすには最適だろう。
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