昭和史発掘 (8) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1978年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167106386

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  • 1978年刊行。「相沢公判」「北、西田と青年将校運動」の2本。

     何れも二・二六事件前史。公判記録自体を分析対象としている所為もあってかなり細かいが、読み応えはある。
     一方、これら右翼のテロ活動に関して、憲兵隊が把握していた情報の多様さ・豊富さには驚かされる。

     もちろん、憲兵の中には、これら右翼活動へのシンパも多く、中にはメンバーだった者がいた所為もあるが、その中には表には出ていない二重スパイの可能性も示唆されよう。

     そもそもこのようなテロ活動が二・二六事件まで下火にならなかったのは殺人やその未遂に対して刑事上、厳正な処断がなされなかったから。
     しかも、殺人という外形的・客観的な行為よりも、その主観・動機を過度に重んじ、かつそれを許容する刑法理論が蔓延していたが故。
     同事件の前史の概要が検討される本書を続けて読むと、そんな疑問が抜き差し難く生じてしまう。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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